成都から昆明に移動し、さらにバスでベトナムに入りました。そこからベトナムの首都ハノイに、ありえないくらいちんたら遅い電車で12時間ほどゆられた後に着きました。
中国からベトナムに入った時点では早朝6時ごろだったのですが、ハノイのホステルにチェックインしたときには、すっかり外は暗くなっていました。
ベトナム通貨を持っていなかったので、徒歩でハノイの中心部を見物しながら、銀行ATMを見つけてお金を下ろしました。下ろしたお金は、腹周りにつけていたポシェットの中にすばやくしまいました。
そのとき下ろしたお金は、アメリカドルで400ドル相当のベトナム通貨でした。
銀行ATMで下ろしてから、しばらく歩いていると知らないおばちゃんが声をかけてきました。
ベトナム語でせわしなく「XD@UOHDJI@*??」 「@NJBUI#Y*GVVG#??」と、聞いてくるのですが、もちろん私には何と言っているかさっぱりわかりません。
どうせお金払って女性に遊んでもらえる何かの紹介だろうと思って、当然私の方は無視して歩いていきます。
そして横並びで歩いていたそのおばちゃんが、だんだんとしゃべる声を大きくしながら、今度は私の前に回ってプッシュしてきました。
「You don’t understand!!」と言って最後に突き飛ばした後、そのおばちゃんは突然私に構うのをやめました。
あれはいったいなんだったんだ。。と思いながら、まさかと思って自分のポシェットを触ってみると、チャックが開いていて、中に入っているはずの、下ろしたばかりのお金がありません。
「あのばばあふざけんな!!」
と思って回りを見渡しましたが、もうすでにそのおばはんはいません。周りにベトナム人がたくさんいたので、現場を目撃している人はたくさんいましたが、当然傍観者を決め込んで知らないフリです。
あんな露骨なスリをされる世界があったんだと、気づかされたのでした。あんなおばはんに、ベトナムでの1年分の生活費を取られるとは。。
後になって、現場を目撃していたベトナム人のカップルが、バイクで私を追ってきて、「交番にいかなきゃだめだ!」と言ってくれましたが、そのとき私はベトナ
ム人に対する不信感で気が立っていたため、無視して交番にも行きませんでした。その当時、私はベトナムでは携行品保証のある保険が使えるとは思っていませ
んでした。
対策:スリは思いもしない方法でされることがあると心得る。盗られても大丈夫なように、携行品保障の含まれている海外保険に入る。盗られたらすぐに交番に届出をする。
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