2013年3月25日月曜日

日本人は英語ができない?日本人の「本当の」英語力を知ろう!

日本人だから、私は英語ができない、と思っている人は少なくないのではないでしょうか?


「日本人だから英語ができない」「日本人だから英語を話せない」「日本人だから外国人の友達ができない」

日本人だから。。。日本人ということで、英語にコンプレックスを持つ人は多いようです。

それは無理もないでしょう。これまで日本語ばかり使ってきていて、英語で会話した経験のある人そのものが少ないです。英会話をしたことがないのに、どうして自分は英語ができるなどと思えるでしょうか?

日本で義務教育を終えた人であれば、中学高校と英語を勉強したことがあるはずですが、そこで何を学んだのでしょうか?授業中も眠くなるし、つまんないから宿題もやらないし、結局6年かけて勉強したところで、学んだ気がしていないのではないでしょうか?


本当のところはどうなの?日本人の本当の英語力

日本人の英語力を客観的に測るものさしとして、よくTOEFL試験の各国平均点数が使われます。TOEFLとは、主にアメリカの大学に進学を希望する人が受ける試験です。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングまでを、総合的に測る試験です。

この試験での日本人の平均点数が、2011年度は69点でした。この点数は、カンボジア、ラオスに続いてアジア30カ国中28位です。ちなみに韓国は82点、中国や台湾は77点です。この点差は、誤差では到底説明できないほどに大きいです。

日本人の英語力は、やっぱり低いんだな、と思った方、もう少し判断をお待ちください。
TOEFLを受験する人は、アメリカの大学に進学したい、日本の中でもごく一部の人たちだけが受ける試験です。日本全体の英語力を示しているわけではありません。

もう1つの試験結果を見てみましょう。EF英語能力指数というものがあり、これは世界最大の教育機関であるEFが、世界中の英語能力を一律に比較するために近年始めた調査です。

この調査では、世界54カ国、150万人が受験したEFの無料試験の結果が使われており、TOEFLの受験者数とは比較になりません。

この調査での日本のランクは、54カ国中22位です。韓国の21位と並んでいますので、TOEFLのような大きな点差は見られません。 また、この調査結果の方が、受験者数は多いので、TOEFLと比べてより国民全体の英語力を測るものさしにもなると考えることができます。

ただ、EF英語能力指数がEFという語学学校のコース受講前に受ける無料テストと、簡易なものであるのに対し、TOEFLは4時間かけて総合的な英語力を洗いざらい調べるテストとは異なります。

それでも、54カ国中22位であれば、順位としては思ったよりも悪くないのでしょうか。


日本人の英語力は悪くないぞ!でも。。。

EF英語能力指数での実際のランクは悪くありません。でも、その実感を持っている人は少ないでしょう。

私はあちこちで留学していたこともあり、英語のネイティブの人たちと数多くの交流の機会を持ってきました。

英語のネイティブの人は、日本人の英語についてどう思っているのでしょうか?


英語ネイティブ日本人の英語をどう捉えているか?

留学中に私が会った英語ネイティブの人たちは、私に会うと口々にこう言います。

「日本人って英語ができないけど、ガクは英語が上手だね。どうして?」

私が、アメリカの大学で勉強しているかだよ。と答えると、相手はそれでも信じてくれません。

「でも、私が会った日本人の☆☆★は、アメリカの大学を卒業していて英語はぺらぺら話すけど、言ってることは最初から最後までぜんぜんわかんないよ

こんな答えが大抵の場合返ってきます。そこで、

「後、彼女がアメリカ人だからかな
 
と伝えると、「It's cheating!!」と叫ばれ、だからかーっと納得してくれます。

または、英語講師や大学教授の場合は、

「ガクは英会話できるね。大抵の日本人の学生って、書かせるときれいな文を持ってくるけど、英会話はなかなかできないよね。」

こんな反応が返ってきます。

つまり、どういうことか。

英語試験の平均点がどうであれ、英語のネイティブは、日本人の英語力に対して、非常に懐疑的な印象を持っています。そしてその印象は、大抵の場合これまでに会った日本人から受けた印象から来ています。

その印象を与えているのは、英語を勉強していない日本人だけではありません。英語ができると日本では思われているはずの、海外大学在学生や卒業生ですら、同じように英語ができないという強烈な印象を与えているのです。

英語ネイティブとのコミュニケーションがうまくいっていないのですから、当然日本人は英語ができるという自覚を持つこともなかなかうまくいきませんね。

英語ネイティブは私の英語をどう捉えていたか?

英語ができなかったのは、私も同様です。

私は今でこそ、ネイティブと対等に議論を交わしたり、楽しくジョークをはさんで会話できますが、もちろん最初はそうではありませんでした。

私は、高校生の頃、在籍する高校の交換留学プログラムの面接を受けて、YesかNoだけをランダムに連呼するという話にならない状態だったために、余裕で落とされました。

高校3年生の頃、英検2級を受験し、筆記試験はリーディングとライティングがほぼ満点だったために、リスニングが鉛筆ころがしレベルの正答率でも受かりましたが、面接試験で悲惨なレベルの不合格を喫しました。

筑波大学に入学して直後に受けたTOEIC試験では、リーディング375点でリスニング130点でした。

アメリカの大学に入って最初の1年は、英語があまりにできずに、友人の授業ノートをコピーさせてもらい、大学新聞部からは記者として初日で排除され、受講したゼミクラスでもクラスの失笑を買う発言しかできませんでした。

英語で話しかけると、ネイティブの人たちは瞬時に私の英語のレベルを感じ取り、すぐさま去っていきました。ネイティブの友達もほとんどできませんでした。

アメリカの大学ですでに1年半勉強していた頃に、今の妻に出会いましたが、当時の私の英語力が片言かつ意味不明だったと、今でもよく笑いのネタにされます。

ここまで、日本人の英語力を探ってきましたが、次回のブログで日本人は英語ができない「本当の」理由をお伝えしたいと思います。

まとめ

日本人は英語ができないとよく言われるが、統計的なものを見る限り、はっきりそうとは言えない。ただ、英語ネイティブは、日本人に対して英語ができない人たちという印象を与えているようだ。

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