2013年3月11日月曜日

高級船上ホテルの中に監禁される:インドにて

ニューデリーの空港から飛び立ち、カシミールの中心地シュリナガルに到着すると、何やら不穏な空気が漂っていました。



泊まる予定先の船上ホテルの男にピックアップされ、シュリナガルの中心地に到着すると、インド人の男たちが叫んだり走り回ったり、騒がしいのです。

街には見渡す限りそこらじゅうに警察官がいて、大きな銃を抱えて見張っていました。

お店はいくらでも立ち並んでいますが、すべてのお店がもののみごとに閉まっていました。

煙がすごいなと思ったら、インド人男たちが真っ赤に燃えるお店の周りに群がっていました。

「一体何が起こってるんだ?」と船上ホテルの男に聞いてみると、「デモだよ」とだけ教えてくれました。細かいことは教えてくれません。

そのまま船上ホテルに行くため、舟渡しのところに行くと、大きな水路を数十人もの人が、ボートで水路を封鎖していました。

茫然としながらも、そそくさと船上ホテルの男に、ボートでホテルに連れていかれました。

数百、あるいは数千あるであろう船上ホテルの群れの中をかいくぐり、着いた船上ホテルの上は、平和そのもののようでした。鳥がぴよぴよと飛んできては去り、水を覗き込むと魚がゆらゆら泳いでいました。

平和を感じたのもつかの間、スーパー退屈な数日間の始まりでした。

居心地としては悪くない船上ホテルで一泊し、次の日にはシュリナガルの観光地に連れて行ってもらいました。

湖、チューリップガーデン、寺、モスク、その他いろいろ。。

いろいろ連れていってもらいましたが。。


全部閉まってる!!


家ひとつない道であっても、数十メートルおきに大きな銃を抱えた兵士が見張っていました。

結局、その船上ホテルの男とドライブするだけで、あとは船上ホテルで行く場所もなく、屋上でぼんやり過ごすことになりました。

「ありえないくらい退屈だから、ホテルから出かけたいんだけど」と船上ホテルの男に聞いてみても、危ないからダメだの一点ばり。

豪華船上ホテルの生活は、人生で初めて体験する最高に退屈なひとときとなりました。

唯一船上ホテル滞在中にしたことと言えば、トレッキング代を払うためにカシミア繊維店に連れていかれ、屈辱なことにクレジットカードを切らなければならなかったことでした。なんにも面白くない。

カシミールに到着した次の日、同じくカシミールに来るはずだったインド人金持ちやアメリカ人が来れなかったと聞きました。カシミールでのデモが激化し、到着直前の飛行機がニューデリーに引き返したそうです。

インド人金持ちの生態を知るだけのために費やした21万円が、地獄の豪華カシミール旅行のために消え、ついにはインド人金持ちすらいない。こりゃ人生史に残る忘れられない旅になりそうだ、なんて絶望の中でぼんやり考えてました。

対策:豪華旅行が楽しいものになるとは限らない。無駄な出費はしない。そんな判断のできる状態に自分を常に管理する。


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