2012年12月31日月曜日

海外治安攻略法①:海外から無傷で気持ちよくサバイバルして帰国するために

「日本は世界でもっとも治安がいい」とは、日本に住んだことしかない人であれ、国際経験が豊富な人であれ、多くの人が言うことかと思います。

実際、私も同感です。特に日本人にとっては、日本ほど治安のよい国はありません。夜中に一人で街中をふらふらしていても、一度たりとも危険な目にあったことがありません。自転車やバイクこそ何度となく盗まれていますが、スリにはあったことがありませんし、ましてや強盗にあったこともありません。街でドラッグが売られているのを見たり、銃声を聞いたこともありません。

日本では、財布、携帯電話、パスポート、クレジットカードなど、失くしたものがなんであれ、ありとあらゆるものが戻ってきます。これは日本以外の多くの国ではまず考えられない、信じられないことです。

逆に言うと、日本の外に出てみると、多くの国・都市で危険なことなり詐欺なりスリなりが普通に起きているということです。そして、日本と同じ感覚で生活していると、いろんな危険な目や盗難被害にあいかねないということです。

以前のブログで、留学できない9大理由の1つに、海外での治安が不安だというのを挙げました。今回は、海外での治安が本当のところどうなのか、海外での治安対策は何ができるのかを考えていきたいと思います。


日本の治安と世界の治安■

日本の治安はよいと、主観ベースですでにお伝えしましたが、実際のところはどうなのでしょうか。統計的な観点から日本とその他の国を比べてみたいと思います。

世界の治安状況を把握するには、UNODC(United Nations Offices on Drugs and Crime、国際連合薬物犯罪事務所)のGlobal Study on Homicide 2011や、International Statistics on Crime and Justiceが非常に参考になります。

Global Study on Homicide 2011によると、殺人(Homicide)率の低さで、日本はアジア51カ国中5番目に位置しています。これはバーレーン、ブルネイ、香港、アラブ首長国連邦に次ぐ順位です。

International Statistics on Crime and Justiceによると、犯罪種類ごとの世界全体における日本の位置づけは以下の通りです。

人身攻撃(Assault)率:下位25~50%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
レイプ(Rape)率:最下位25%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
強盗(Robbery)率:最下位25%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
住居侵入窃盗(Burglary)率:上位25~50%以内(参考例:アメリカは最上位25%内)
 自動車窃盗(Car Theft)率:下位25~50%内(参考例:アメリカは最上位25%内)
誘拐(Kidnapping)率: 最下位25%内(参考例:アメリカは統計情報なし)

下位であればあるほど安全で、上位であればあるほど危険ということになります。

殺人率以外の統計は、各国の警察が収集・公開したデータを参考にしています。国ごとに集計方法が異なるため、国と国の間の差を完璧に比較できるわけではありませんが、それでも日本は割りと治安のよい国であるとは言えそうです。特に日本人にとってなじみの深いアメリカと比較してみると、違いは顕著なようです。


治安の観点でおすすめの留学・旅行先■

上で参照した国連による2つの統計を見ることで、治安のよい留学先・旅行先を見つけることもできます。

ここ10年間で治安のよい地域・悪い地域は、ズバリ以下の通りです。

治安のよい地域:
①アジア(例:中国、韓国、フィリピン、インド、サウジアラビア)
②ヨーロッパ (例:フランス、スペイン、ドイツ、トルコ、マルタ)

治安の悪い地域:
①アフリカ:(例:南アフリカ)
②北アメリカ(特に人身攻撃・レイプ・自動車窃盗 例:アメリカ、カナダ)
オセアニア(特に人身攻撃・レイプ・住居侵入窃盗・自動車窃盗 例:オーストラリア、ニュージーランド)
ラテンアメリカ&カリブ地域(特に強盗、例:アルゼンチン、チリ、メキシコ)

ところで、英語圏の主要国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、南アフリカ)は、治安の観点では全滅です。治安のよいアジアやヨーロッパの国々に行かれることをおすすめします。

※とは言っても、私はアメリカに住んでいた間、一度たりとも危険な目にあったことがないのですから驚きです。最低限守るべきことを守って生活していれば、まず何事も起こらないものですね。

上記は一般的な治安のよい地域・悪い地域ですが、1点忘れてはいけない観点があります。それは「日本人にとって」治安がよいかどうか、という観点です。

日本人をお金持ちだと考えている人の多い地域・日本人の見た目が現地人と異なる地域に行くと、日本人が集中的に狙われる危険性は飛躍的に高まってきます。一方、日本人が特にお金持ちだと思われていない地域・日本人の見た目が現地人と変わらない地域に行くと、日本人が特に狙われることはありません。

日本人が狙われやすい国の例では、フィリピン、インド、ラテンアメリカ、アフリカなどがあります。
日本人が狙われにくい国の例では、ヨーロッパ、北米、中国などがあります。

上記の理由から、現地で生活している現地人にとっては、極めて平和で安心して生活できる街・国であっても、日本人旅行者からすると危険極まりない街・国であることが多々あるので、注意すべきでしょう。

以上を踏まえた上で、おすすめの留学・旅行先の国をご紹介します。

おすすめの国:
アジア⇒中国(香港を含む)、韓国
ヨーロッパ⇒フランス、スペイン、ドイツ、トルコ、マルタ

日本人にとっての最新の渡航先治安状況を知るには、外務省の「海外安全ホームページ」を確認するのがもっとも近道です。外務省が集めた最新の海外の治安状況がアップデートされています。治安状況に合わせて、各国の地図の色が変化しているので、一目瞭然です。

治安のよいスウェーデンのベクショーやアメリカのリノなどへの在住経験、激烈なデモの真っ只中で「渡航の延期をおすすめ」されていたインド・カシミール地域のシュリナガルなどへの旅行経験がある私から見ても、外務省の報告はそれほど間違ってなさそうです。


安全対策①:渡航前の準備■

世界の治安状況を正しく理解した上で、これから渡航の準備を進めていきましょう。海外留学や海外旅行を安全・安心・快適に楽しむためには、以下の4つ(または5つ)のステップを踏むことが大切です。

①目的を明確にする
まず始めにすることは、海外留学または海外旅行の目的を明確にすることです。目的を明確にすることの大切さは、何をするにしても大事ではありますが、海外留学または海外旅行をする際には特に大切になってきます。

目的を明確にすることが大切なのは、それが渡航先で自分の身を守ることにつながるからです。渡航先では、ぼんやりした留学生・旅行者が真っ先に狙われます。目的意識が薄弱なままその場の楽しさ・気持ちよさに流されるような人は、例えば歩き方が遅かったり周りをきょろきょろ見渡していて注意散漫だったりするので、悪い人にはすぐにカモにされます。

ほとんどの人は、悪い人のカモにされるために留学・旅行するのではないはずです。渡航前から、自分の頭で考え、目的を持って行動するように心がけましょう。

②目的に合わない渡航先を候補からはずす
渡航の目的を明確にできたら、目的に合わない渡航先を候補からばっさりと外してしまいましょう。 世界には何百という国や、何万という街や学校があります。1つひとつ検討していたら渡航する前に人生が終わってしまいます。

研究者になりたい人は、世界大学トップ100に入ってくるような大学のない国への留学を検討しない。 英語を勉強したい人は、英語が苦手な人ばかりいる国への留学を検討しない。安く留学・旅行したい人は、先進国への留学・旅行を検討しない。安心して留学・旅行したい人は、外務省の海外安全ホームページで「十分に注意してください」と注意されているような国は候補から外す。

このようにして、時間をかけて 検討するに値しない渡航先をばっさりと切り捨ててしまいましょう。

③渡航先を決定する 
検討する渡航先がある程度絞られてきたら、後はじっくりと自分が納得いく留学・旅行プランを作り、渡航先を絞り込み、決定します。

(④旅行ルートを決定する)
渡航先を決定したら、海外旅行であちこちに移動する場合は、旅行中にすることや、旅行ルートを決めてしまいましょう。

何事においても言えることですが、最終的には早くから準備している人が勝ちます。旅行においても同様で、旅行を最高に充実したものにするには、渡航してから何をするか、どこに行くかを決めるのではなく、日本にいる間にどれだけ具体的かつ克明に旅行中の生活をイメージできるかが大切です。旅行ルートを真剣に検討することで、具体的なイメージがしやすくなります。

どのようにして入国するのか、ビザは必要か、滞在先はネット予約した方がいいのか、移動手段は徒歩・電車・タクシーか、運転手と交渉する必要があるか、言葉はどれだけ通じるのか、チップは払うのか、インターネットはどの程度使えるか、物価はどの程度か、体調を崩したときの対処法はあるか、宗教的マナーはあるか、旅行者がよく狙われる場所はどこか、旅行者が狙われるパターンは何か、観光名所や穴場スポットはどこか、トイレの使い方、現地でのお金の引き出し方、治安の悪い地域、観光地間の移動時間、どのホテルに泊まるのか、どのレストランで食事を取るのか、そのレストランで何を食べるのか、などなど。

日本にいる間から、いくらでも旅行中のプランを具体化することができます。安心かつ充実した旅行にするためにも、日本でできることは日本にいる間に準備してしまいましょう。まともな海外旅行をしたいのであれば、間違ってもノープランで渡航してはいけません。

旅行プランを具体化するには、旅行用のガイドブックを購入して、がっつりと参考にしましょう。日本語では定番の「地球の歩き方」がおすすめです。英語では「ロンリープラネット(Lonely Planet)」が、その圧倒的な情報量のために英語ができる人には一押しです。英語の勉強にもいいかもしれません。

⑤各種準備を進める
留学先・旅行ルートが決まったら、航空券を購入して、各種準備を進めていきます。準備する際に気をつけることをまとめたサイトがいくつもありますので、ここではそのうちのいくつかをご紹介いたします。

外務省海外安全パンフレット
アメリカ合衆国国務省ーTRAVEL.STATE.GOV-A Safe Trip Abroad
日本旅行業協会(JATA) 旅の情報
厚生労働省検疫所(FORTH)

どのサイトも少しずつ違う点が書かれています。厚生労働省検疫所のサイトでは、病気について、受けるべき予防接種などに関する内容が記載されていて、開発途上国に渡航する際には参考にしておくとよいでしょう。

渡航前には、海外留学保険や海外旅行障害保険は加入しておくことをおすすめします。何かあったときに、何百万円相当ものお金が突如必要になったときなどに、助かります。

私も、中国の上海に交換留学していたときに、ウイルスにかかって入院したことがあります。1泊20万円したのですが、交換留学プログラムの費用に含まれていた留学保険によって助かりました。

各種準備の中で、一番大事なことは心構えでしょう。留学中・旅行中には、渡航前には予想しない困難があったりするものです。新しいことに飛び込んでいく際にはいろんな心配も出てきます。

そんな心配を乗り越えるように、前向きな期待や冷静な判断力、自分自身に対する自信を持っておくこと、そうした考え方を持てるように普段から笑顔で、胸を張って、背筋を伸ばして、上を向いて生活することがもっとも大事だと思います。


安全対策②:渡航後の対応■

渡航した後は、渡航中の生活を全力でエンジョイするだけです。以下の3つを抑えておくことで、渡航中の生活を安心かつ充実したものにすることができます。

 ・体調管理⇒心身ともに無理をしない、食事に気をつけるなど
 ・安全管理⇒危険な場所・人に近づかない、貴重品を守るなど
 ・事件後対応⇒事件が起きたら現地の日本大使館・領事館や海外保険窓口に相談するなど

渡航後の対応に関しても、「⑤各種準備を進める」でご紹介したサイトが役に立ちますので、ご確認ください。

せっかく海外留学・海外旅行するのですから、現地での治安にびくびくおびえる現地生活を送るのではなく、安心してのびのびと現地生活をエンジョイしたいですね。

治安対策に対する2つ目の記事海外治安攻略法②:このウェブページ1つで完璧!渡航後の生活を夢のように安心・安全に過ごすための完璧テクニック大全をまとめましたので、こちらもご覧ください。

まとめ■

日本は世界の中でも治安が良い方なので、海外留学・海外旅行をする際には渡航先の治安に注意する必要があります。世界の中で治安のよい地域はアジア、次にヨーロッパで、実は非英語圏がおすすめです。渡航前から①目的を明確にする、②目的に合わない渡航先を候補から外す、③渡航先を決定する、④旅行ルートを決定する、⑤各種準備を進めることによって、安全・安心な現地生活を楽しむことができます。

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2012年12月8日土曜日

語学留学の歩き方:アメリカ語学学校の雄ELSを題材に、理想の語学学校の選び方を学ぶ

世界には何万、何十万と学校があるものですから、その中から留学先として1校を選ぶのは結構難しいものです。

日本人が海外留学をする場合、多くは留学先で語学学校に通う、語学留学というスタイルになります。ふと留学に興味がわき、「ロサンゼルス 語学学校」などと検索してみようものなら、何十と学校が出てきて頭がくらくらしてきます。いったいどうしたら意中の語学学校をゲットできるのかと。。



どうしたら五万とある学校から理想の1つを選べるのか?■

前回のブログでは、夢の海外留学を費用面から可能にしていく9つの知識・方法をお伝えしました。今回は仮に留学を前向きに考え始めたとして、ひとまず語学学校に通うことを考えているがどうしたらいいかわからないという状態から始めていきたいと思います。
 
語学学校の選び方を考えていく際に、題材としてアメリカの語学学校の雄である、ELSをモデル対象として考えていこうと思います。

ELSは語学学校としての歴史も長く、世界で80箇所以上に学校を運営していて、いろんな点で他の学校の模範みたいな存在の学校です。実は、日本の教育業界の巨人であるベネッセの子会社でもあります。語学学校を考える上で、最良のモデルでしょう。(私が今月中旬にELS認定カウンセラーの資格試験を受けるから、勉強がてらご紹介しているというのもありますが。。笑)

希望の語学学校を探す際に、考えるべきポイントがたくさんあります。これからご紹介するポイントの多くは、留学カウンセラーが留学希望者の方々に対して最高の語学学校を提案する際に常々意識しているポイントです。そうしたポイントをマスターした上で学校を選べば、あなたもご自身で最高の学校選びをすることが可能になってきます。


最高の語学学校を選ぶための5つの切り口■

そのポイントとは、下記の5つになります。

 ・関わる「人」
 ・勉強する「場所」
 ・学校の「質」
 ・かかる「費用」
 ・学校の「カリキュラム」

それでは、最高の語学学校選びをする際の、5つの切り口のひとつひとつを見ていきたいと思います。


関わる「」で選ぶ■

まず多くの人が大事にするのは、だれがその学校をおすすめしているか、ということかと思います。海外留学について考え始めるきっかけは、たいていの場合友人や親類など身近なだれかが留学について話しているのを聞いたのがきっかけでしょう。

私も叔父から留学を勧められたのが留学を考え始めたきっかけですし、私が日々留学カウンセリングの中で接する人の多くは、友人・知人・ネットなどでグローバルスタディの評判を聞いたという方々です。私たちは、日々周囲の人の意見から学び、影響を受けているわけです。

自分が好きな、尊敬する友人・知人が語る留学経験には、じっくり耳を傾けてみることです。実際に体験した人のリアルな情熱を存分に感じてみるのがよいです。

ただ、友人・知人の意見には弱点もあります。それは、実体験した学校の数が少ないことです。普通はせいぜい1、2校です。実際にその学校で勉強した経験は確かに貴重ですが、他の学校を知らないので極めて主観的な判断しかできません。

友人・知人の意見の弱点を補うのが、留学カウンセラーの役割です。留学カウンセラーは、メールや電話、お互いの訪問などを通して日々学校関係者と接しています。何百という数の学校を訪問した経験のある留学カウンセラーは少なくありません。(例:星野達彦氏上奥由和氏)また、担当した何百という数の留学者から現地での生活状況に関して常々フィードバックを受けています。

そのようにして、現地の学校に関して最新の情報や雰囲気を知っていますし、いろんな学校の特徴をよく把握した上で、留学希望者に対してベストと思われる学校のいくつかを提案しているのが留学カウンセラーです。

もちろん、 留学カウンセラーにも弱点はあります。留学カウンセラーのほとんどは私企業で働いており、当然留学カウンセリングによって利益を出すことが求められています。

留学エージェントによっては、留学希望者にとってのベストよりも、もっとも利益が得られる自分たちにとってのベストな学校を提案するダメ留学カウンセラーもいるでしょう。あなたの留学を全身全霊をかけて、魂をかけて本気で応援してくれるような留学カウンセラーを見つけられたら、その人の意見を大いに尊重し、信頼するとよいでしょう。

誰がその学校をおすすめしているかということに加えて、留学先の学校には誰がいるか、ということも非常に重要です。

英語があまり得意でない人や、安心して学校に通いたい人は、日本人スタッフのいる学校(例:ILSCILAC)を選ぶとよいです。特に、経験豊富であったりサポートをしっかりしてくれる日本人スタッフのいる学校がよいでしょう。また、日本人学生が多めの学校(例:PGIC)を選ぶと、不安なことは現地でいろいろ相談できますし、情報収集も楽です。(ただし、デメリットも大きいのであまりおすすめしません)

学校に通っている学生の国籍バランスも重要です。わざわざ留学したのに、同じクラスの人のほとんどが日本人だったら、留学した甲斐があまり感じられないでしょう。 自分の希望に合わせて、日本人の少ない学校(例:St.GilesEurocenterSprachcaffe)、ヨーロッパ人の多い学校、世界中からバランスよく学生が集まっている学校(例:ILACILSCカプラン)など、国籍バランスを考えて学校選びをするとよいでしょう。

また、留学先で交流することになる人は、学校内の人だけではありません。留学先の土地に住む現地人の方々との交流を意識しておくのもよいです。

大学付属の学校(例:ELSFLS)であれば、現地の大学生との交流がしやすいですし、そういったプログラムやアクティビティを設けている学校もあります。ビジネスパーソン向けの学校やコースでは、現地で活躍しているビジネスパーソンを迎えてセミナーを開いているところ(例:Malvern House)もあります。

陽気な人や、話が丁寧な人といったように、どんなタイプの人と交流を持ちたいかによって、留学先を変えるのも手です。例えばアメリカですと、サンフランシスコやロサンゼルスのある西海岸では、陽気でリラックスした人が多くなってきます。一方、東海岸では忙しくて早口で話す人が多くなってきます。

【ELSの場合:圧倒的なブランドと真面目で金持ちな学生の集まり】

ELSは50年以上の歴史があり、140カ国以上から100万人以上を受け入れてきました。そのため、口コミでELSの高い評判を聞いたことのある人は少なくないでしょう。

実際に、評判・ブランドを大事にする学校でもあります。 学校の質はどの校舎も常に高い基準を維持していますし、ELSの学校のほとんどは、中上級以上の評価の高い大学のキャンパス内にあります。

ELSは評価の高い留学エージェントとしか取引をしようとしません。ELSの良さをちゃんと伝えられる優良エージェントにこそ、紹介してもらいたいと考えているからでしょう。そのため、ELS資格試験に合格した資格カウンセラーのいる留学エージェントのみが、ELSを紹介することができる仕組みを作っています。

日本人スタッフに関しては、ELSにはまず日本人スタッフはいません。世界中に校舎はありますが、サポートを充実させるためにそれぞれの校舎の規模は小さく抑えていますし、かなり勉強させる学校でもあるので、日本語に頼らず英語で生活してほしいということなのでしょう。

ELSに通う学生は、大学進学を考えているような真面目な学生か、とにかく高い質を求める金持ち学生の2パターンのいずれかです。そのため、中国、韓国、日本といったアジアの国からの学生と、サウジアラビアなどアラブ諸国からの学生でほとんどを占めています。

ヨーロッパや中南米からの学生とも交流したい人には、もの足りないかもしれませんが、 しっかり勉強したい人にはよい学校でしょう。

大学キャンパス内に学校があるだけに、現地学生と交流できるプログラムやアクティビティが満載 な点も大きな魅力のひとつです。





勉強する「場所」で選ぶ■

語学学校を選ぶ際に、学校の立地は重要な要素です。

授業の後はいろんなことをして、いろんな刺激を受けたいという人であれば、街のダウンタウン(カプランEC)にある学校がいいでしょう。日々の生活が便利な学校がよいのであれば、ホームステイ先が徒歩圏内にあったり、ショッピングエリアが近い学校(Kings CollegesELC)がよいでしょう。

治安を重視する人は、治安のよい街にある学校(例:Wimbledon School of EnglishILAC)を選ぶでしょうし、アカデミックな雰囲気が好きで真面目に勉強したい人は、大学付属の語学学校(例:UCLA ExtensionELS)で勉強するのがよいでしょう。

また、学校そのものも大事です。古くてぼろい学校よりも、新しくて清潔でデザインがいい感じの学校ILACEC)を好むのは誰でも同じでしょう。古くてExcelに文字を1つ打ちこむ度に画面がフリーズするようなパソコンで勉強するよりも、最新のMacなりWindowsで高速で使えたりする方がよいでしょう。

これは特にフィリピンのような途上国への留学では、とりわけ大事になってきます。そのため、施設がきれいで清潔な学校(例:Philinter、CIA、CG、EV)は、圧倒的に人気が集中してきます。

また、滞在するレジデンスやホームステイ先も重要です。レジデンスが清潔だったり、新しかったり、部屋が広くて快適だったり、ホームステイ先のファミリーが親切な方が誰にとってもよいでしょう。
一般に、大都市に留学する際のホームステイ先よりも、田舎のホームステイ先の方が、親切で生活しやすいと言われます。(例:ニュージーランド、アイルランド)

【ELSの場合:大学キャンパスを存分に満喫】

ELSは大学進学に強く、校舎のほとんどが大学内にあります。ダウンタウン中心にあるような学校のようには楽しい雰囲気ではないかもしれませんが、真面目にじっくり腰をすえて勉強したい人には理想的な学校です。大学の学生寮に滞在できる校舎もたくさんあり、現地学生との交流もしやすいです。


学校の「」で選ぶ■

言うまでもないことかもしれませんが、学校を選ぶ際には授業の質は重要なポイントです。授
業の質を測るのは難しいものですが、判断材料はいくつかあります。

学校の質が、評価機関に認定されていたり、質の高い学校のみが加盟できる学校連盟に加盟しているかといったところで判断できます。イギリスではアクレディテーションUK、アメリカではACCETCEAなどがあります。質の高い学校だけが加盟している団体には、Quality EnglishIALCなどがあります。

大学進学に関しては、提携している大学などの教育機関の数が、質を測る指標になります。やはり多ければ多いほど、そこで勉強した人の英語力の高さが教育機関から信頼されていることになります。(例:ELS

質の高さなどで表彰されている学校を選ぶと、間違いはないでしょう。留学業界におけるアカデミー賞には、The Study Travel Magazine Star Awardsがあります。ここで表彰されている、あるいは最終候補に残っているような学校は、間違いのない安心して行ける学校(例:ILACELC)です。

TESOLなど、英語教授法を教えてくれるコースのある学校(例:International House SydneySt.Giles)を選ぶのもひとつの方法です。英語の教え方を教えることのできる先生がいるということは、それだけ英語を教えるレベルが高い学校であることを測るものさしになります。

英語講師の経験年数、修士号を取っている人の多さ、講師の経歴なども、公表されていることはあまりありませんが、判断基準にはなりえます。

1クラスあたりの学生数が少ない学校(例:OISECISL、フィリピン留学全般)は、それだけ一人ひとりにきめ細かい授業やサポートができてよいです。

【ELSの場合:質の高さで世界中で圧倒的な評価】

ELSの質の高さは圧倒的で、650以上の教育機関と提携していて、ELSで最高のレベルのクラスを終了すると、TOEFLのスコア不要で大学進学などができます。認定の種類や加盟団体も多く、世界的に評価されている有数の語学学校です。


かかる「費用」で選ぶ■

留学費用を抑えたいのは、超お金持ちでもない限り、だれでも同じだと思います。授業料が安めの学校(例:London Study CenterOmnicomZONI)を選んだり、大都市を避けて滞在先が安くなる地域にある学校(例:ELCIWESLI)を選んだり、そもそも物価の安い街や国を選ぶ(フィリピン、マレーシア、マルタ)のがよいでしょう。

【ELSの場合:高い!それでも選ぶか】

ELSは学費が非常に高い学校です。おそらく授業の質やブランド力を維持するために、意図的に高く設定しているのかと思います。一方で質の高さは間違いがないので、学費が高いように見えても長期的には英語力が飛躍的に向上し、留学期間を短縮して留学全体にかかる費用を落とすことはできるでしょう


学校の「カリキュラム」で選ぶ■

カリキュラムを見て学校を選ぶのも、至極もっともなことでしょう。ビジネスパーソン向けの学校(例:London School of EnglishNESEOISE)に行きたい人が、ジュニア・子供向けのコース(例:ECCISL、大人向けコースも評価高い)を探したりはしないでしょう。自分がもっとも求めるものが手に入るようなコースを見つけることが大切です。

授業の1コマあたりの時間で学校を絞り込むこともできます。例えば、フィリピン留学では1コマ90分くらいの学校(例:CPILSEV)はたくさんありますが、日本人であれば50分くらいの学校(例:PhilinterCIACG)の方がちょうどよいでしょう。

授業の総時間も考慮してよいでしょう。1日あたり6時間くらい授業を取りたいのであれば、スーパーインテンシブコースなどがある、それだけ勉強のできる学校(例:Kings CollegesILAC、フィリピン留学全般)を選ぶことになります。授業の開始時間が午前開始がよい人もいれば、午後のみの人もいるでしょう。また、授業が午前中に終わる学校・コースがよい人や、1日中勉強したい人もいるでしょう。

履修できるコース内容も考慮の対象です。例えば、1日中ビジネス英語を勉強(例:Malvern House)したい人は、午前は一般英語の勉強で、午後だけビジネス英語を勉強できる学校を選ばないでしょう。凝っためずらしいタイプのコースを希望する人は、コース種類の多い学校(例:Anglo-ContinentalRennert BilingualKings Colleges)に行くことが多くなりますし、いろんなコースを試したい人は、コースの種類が多くてコース変更がしやすい学校(例:ILSCILAC)にするでしょう。

学生のレベル分けも考慮してよいです。きめ細かいケアを求める人は、レベル分けが厳格で細かい学校(例:ILACELS)を選ぶでしょう。その方がより自分と英語力が近い人と勉強でき、レベルの向上がより頻繁になることでモチベーションアップにつながります。

条件付き入学制度がしっかりしている学校(例:ELSFLS)など、留学の目的を達成しやすい学校を選ぶのもよいです。

世界中を飛び回りながら勉強したい人は、学校間の移動がしやすい学校を選ぶとよいでしょう。(例:ILSCWorldwide School of English)学校間の移動手数料のない学校や、移動の際に航空券を無料で手配してくれるような学校もあります。

【ELSの場合:圧倒的な基準で確立されカリキュラム

ELSでは、基本的にどこの校舎であれ、同じようなカリキュラム(特に大学進学向けカリキュラム)で教育が提供されています。12段階のレベル分けも同じですし、授業時間や使用する教材、学習手法、学校施設、その他いろんな点で統一されています。

ELSの厳格なカリキュラムにより学び、最高レベルのクラスを修了した暁には、世界650以上の教育機関への、英語試験免除が約束されています。条件付き入学の制度も確立されており、確実に大学進学の目的を達成しやすい道のりが用意されています。


観るべきポイントが多すぎて、逆に学校を選べない!?■

ここまで、留学先として理想の学校を選ぶ際に、観ていくべきポイントを挙げてきました。ここまで来て、さあ選ぼうとなってすぐに選べる人は、必ずしも多くないでしょう。観るべきポイントが多すぎるからです。どうしたら、申し込む学校を具体的に1、2校に絞れるのでしょうか。


自分に合った最高の学校を選ぶために必要な4つの手順■

自分にとって最高の学校を選ぶためには、これからご紹介する4つを実行していくことがもっとも近道でしょう。それは、仮説→検証→改善→実行の4つです。

①仮説:自分で興味のある学校の候補をいくつか挙げてみる
この学校は絶対に行きたい!と感じられるような学校に、探し始めてからすぐに出会えることはなかなかないでしょう。ほとんどの人は、調べ始めた当初は、いろんな学校の概要を見たところでピンと来ないと思います。

でも、何度か学校を見ていくうちに、この学校は自分にはないな、この学校はもしかしたら自分に合うかもしれないな、といった感覚が芽生えてくるでしょう。漠然としたままでも構わないので、よさそうな学校をいくつかピックアップしてみましょう。自分の頭でまず考えてみるというステップが大事です。

おすすめなのは、雑誌「留学ジャーナル」が紹介している学校から絞り込んでいくことです。雑誌「留学ジャーナル」を出版している会社、留学ジャーナルは、日本の留学業界を作り上げてきた老舗の留学エージェントです。圧倒的な実績があり、留学ジャーナルが取り扱っている学校は、まず間違いがありません。3ヶ月に一度発行されており、内容も定期的に更新されています。

②検証:興味を持った学校が本当に自分に合っているのか、誰かに相談してみる
興味を持った学校がいくつかピックアップできましたが、それだけでは自分にとって最高の学校が選べるとは限りません。候補となっている学校の中で最高の学校を選べるとも限りませんし、そもそも候補になっている学校の中に、自分にとってのベストな学校があるとも限らないのです。

そこで、気になる留学や語学学校のことをよく知っている人に相談してみましょう。特に、留学についてのプロである留学カウンセラーに、しかも複数の留学エージェントを訪ねて相談してみるのがよいでしょう。留学カウンセラーの多くは非常に豊富な知識や経験があるので、ネットや雑誌では知ることができない、いろんなことが聞けるはずです。

③改善:自分が立てた仮説を修正する
留学エージェントからさまざまな情報を仕入れたので、今度は当初立てた仮説を修正していきます。 いくつかの視点から留学先を考えることができたので、当初の仮説を立てた当時からは想像もつかないほどに、より精緻で自分でも納得のいくプランが立てられるでしょう。

④実行:決断し学校を決める
最高の学校を決めて留学プランが出来上がったところで、後は申し込んで必要手続きを踏んでいざ飛び立つ!だけです。留学のような人生に少なからず影響を与える決断は、だらだら先延ばしにしないで、最後にはさくっと思い切りよく決めてしまうことが大切です。

決断の早さが人生の質を決める。私はそう信じています。

世界には無数の語学学校があるので、ちんたらしていると語学学校を探している間に人生が終わってしまいます。せっかく与えられた人生なのですから、理想の語学留学先なんてさっさと決めてしまって、1度しかない人生を、最高の充実感でもってすがすがしく楽しんで終えたいものですね。


まとめ■

世界には無数の語学学校があり、関わる「人」、勉強する「場所」、学校の「質」、かかる「費用」、そして学校の「カリキュラム」を考慮しながら選ぶことで、気になる学校を絞り込むことができます。学校の候補が絞り込めたら(仮説)、詳しい人に相談して(検証)、留学プランをよりよいものに仕上げ(改善)、最終的に通う学校を決めてさわやかに飛び立つ(実行)ことで、語学留学という新しい世界への第一歩を胸を張って歩み始めることができます。

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