私が日本の大学をやめてアメリカの大学に編入することに迷いがなかったのも、一度働き始めてからでは留学が極めて難しくなる、だから今行くしかないと思ったからです。実際、アメリカの大学を卒業して働き始めると、妻の世話や親の介護などで時間的にも金銭的にもまったく身動きが取れません。
日本の社会人の多くは、そのように制限が多い中でどうにか時間や家計のやりくりをしているのではないでしょうか。
だからといって、時代の動きがこれでもか!というくらい早い現在において、制限が多いから自分自身の成長を止めてしまっても構わないという人ばかりではないでしょう。現代において求められているのは、そのように制限だらけの中でいかにタイムマネジメントや自律性を維持・向上させ実績を上げられるかにかかっているでしょうし、多くの現代社会人は、常日頃そうしたことに頭を悩ませているのではないでしょうか。
成長し続けたい社会人の受け皿として、日本でも社会人大学院が設けられています。しかし、正直なところ、本気で通いたいと思えるような魅力的なプログラムが見つからない人は多いのではないかと思います。
そこで、私は1つの提案をさせていただきたいと思います。それが、海外の大学・大学院をオンラインで卒業・修了するということです。
これまでのオンライン教育・これからのオンライン教育
オンライン教育とは、通信教育でもありますね。通信教育と聞くと、1人で黙々と教材と向き合ってつまらない勉強をしているイメージが浮かんできて、最初から眼中にないと決め付けてしまう人もいるでしょう。また、オンライン教育は伝統的な対面型の教育より質が悪く、わざわざ時間と労力をかけて卒業しても他の人に良い印象を与えないため、受講するだけ無駄だと思う人もいるかもしれません。
そういった考えをする人がいるというのは、事実だと思います。新しいものに対して持つ拒絶感は、普通の心理的反応です。ただし、そうしたオンライン教育に対する良くないイメージが正しいかというと、そんなことはありません。
生涯学習や通信教育の先進国である、アメリカにおける実情を見てみましょう。通信教育の質が対面型教育よりも悪かったのは、古いテクノロジーによって教育が提供されてきた大昔の話です。現在では、テクノロジーがはるかに発達したために、逆にオンライン教育をいかに教育の中に取り込むかが、4,700以上あるアメリカの大学などの教育機関が他の大学に負けない教育レベルを維持するためにも、切実な問題となっているのです。
DETCの調査によると、100%の雇用主が、オンライン学位を取得した従業員の仕事のパフォーマンスが、学位取得により向上したと回答しています。
MOOC(Massive Open Online Course)という言葉をご存知でしょうか。世界中の名門大学が、各大学の講義等を無料で世界にオンライン公開することで、世界中に大変なインパクトを与えているものです。このMOOCは、2012年のオックスフォード辞書のWord of the Yearの最終候補に選ばれています。
The Babson Survey Research Groupが2012年に発表した調査によると、2011年秋学期にアメリカの高等教育機関に在籍していた学生全体の3分の1に及ぶ670万人の学生が、少なくとも1つのオンラインコースを受講していたとのことです。
ソース:Pearson Learning Solutions
また、同じ調査で、
・7割の大学スタッフがオンライン教育を極めて重要(Critical)だと回答
・1割の大学がMOOCをコース内容に加える予定
・2.6%の大学はすでにMOOCを利用している
・77%の大学スタッフがオンライン教育の学習効果を対面型教育と同等か、それ以上と回答
といった調査結果を公表しています。「77%の大学スタッフがオンライン教育の学習効果を対面型教育と同等か、それ以上と回答」しているという事実は、教育の質を高めるにはオンライン教育を取り入れることが必要不可欠だとほとんどの教育関係者が感じていることを端的に表していると言えるのではないでしょうか。
オンライン教育を実践の場ですでに大いに活用しているアメリカの大学スタッフの言うことですから、「オンライン教育は質が悪くて不安」などころか、「オンライン教育を取り入れていない大学は質が悪くて不安」だとすら言えるのではないでしょうか。
オンライン教育をどれだけ活用できているかどうかを、入学する大学やコースの質を測る1つの指標にしてもよいかもしれません。教育現場に利用できるテクノロジーが今後ますます発達する中で、オンライン教育が今後さらにどのように進化していくのか、今からぜひ注目していきましょう。
世界の名門大学とオンライン学位
オンライン教育の質の信頼性を客観的にお伝えしたところで、これまでに日本の通信教育を検討されたことがある方にとっては、日本の通信教育があの程度なのだから、アメリカなど海外の通信教育だってたかが知れているだろう、と思う人もいるかもしれません。
そこで、世界の名門大学によるオンライン教育の活用状況と、日本の名門大学によるオンライン教育の活用状況を客観的に比較してみました。まずは、世界の名門大学トップ10によるオンライン教育の活用状況を見てみましょう。
Times Higher Educationによる世界大学ランキングを軸にトップ10を抽出し、大学名の右横にはそれぞれTimes Higher Educationにおけるランキング、QSによるランキング、そして上海交通大学によるランキングを並べました。
この方が、1つの世界大学ランキングだけにこだわるのではなく、各大学の世界における評価を客観的かつ公平に判断できると思ったためです。ただし、たとえ超名門大学であっても規模が小さすぎると始めから世界大学ランキングの範疇から外れてしまうこともあるなど、「ランキングが全て」では全くありません。
Times1:カリフォルニア工科大学(Times1、QS10、ARWU6)
MOOC(Coursera、edX)でのオンライン授業公開のみ。
Times2:ハーバード大学(Times2、QS2、ARWU1)
Harvard Extension Schoolにて学士号プログラムや32の修士号プログラムを含む、数百ものオンラインコースを開講。
Times2:オックスフォード大学(Times2、QS6、ARWU10)
国際人権法の修士号プログラムを含む100以上のオンラインコースを開講。
Times4:スタンフォード大学(Times4、QS7、ARWU2)
12分野の修士号プログラムを含む多数のオンラインコースを開講。
Times5:マサチューセッツ工科大学(Times5、QS1、ARWU4)
学位プログラムではないが、MIT OpenCourseWareを通して2150ものコースが無料公開されている。
Times6:プリンストン大学(Times6、QS9、ARWU7)
学位プログラムではないが、Coursera等を通して多数の無料コースを公開。
Times7:ケンブリッジ大学(Times7、QS3、ARWU5)
修士号プログラムを含む多数のオンラインコースを開講。
Times8:カリフォルニア大学バークレー校(Times8、QS25、ARWU3)
12の分野での資格取得コースを含む多数のオンラインコースを開講。
Times9:シカゴ大学(Times9、QS9、ARWU9)
CourseraやOriental Institute、Graham Schoolを通してオンラインの無料講義や資格取得コースを開講。
Times10:インペリアルカレッジ・ロンドン(Times10、QS5、ARWU24)
ビジネススクール(FTビジネススクールランキング世界49位)がオンラインMBAを開講。
いかがでしょうか。ハーバード大学やオックスフォード大学、スタンフォード大学などといった世界の超名門大学ですら、ほぼオンラインだけで学士号や修士号まで取得できてしまうコースがあることがおわかりいただけたかと思います。オンラインだからといって、こうした一流大学の学位の質を疑う人はいないでしょう。
日本の名門大学とオンライン学位
次は、日本の名門大学によるオンライン教育の活用状況を客観的にお伝えします。こちらもTimes Higher Educationによる世界大学ランキングにおいて、順位の高い順に日本の大学を並べています。
日本1(Times23):東京大学(Times23、QS32、ARWU21)
MOOC(Coursera、edX)でのオンライン授業公開のみ。
日本2(Times52):京都大学(Times52、QS35、ARWU26)
MOOC(OpenCourseWare)でのオンライン授業公開のみ。
日本3(Times125):東京工業大学(Times125、QS66、ARWU101-150)
なし。
日本4(Times144):大阪大学(Times144、QS55、ARWU85)
なし。
日本5(Times150):東北大学(Times150、QS75、ARWU101-150)
東北大学インターネットスクールを通して、東北大学の学生に対してEラーニングを提供。
日本6(Times201-225):名古屋大学(Times201-225、QS99、ARWU101-150)
なし。
日本7(Times201-225):首都大学東京(Times201-225、QS501-550、ARWUランク圏外)
なし。
日本8(Times276-300):東京医科歯科大学(Times276-300、QS276、ARWU301-400)
なし。
日本9(Times301-350):北海道大学(Times301-350、QS144、ARWU101-150)
なし。
日本10(Times301-350):九州大学(Times301-350、QS133、ARWU151-200)
なし。
東京大学や京都大学がCourseraにおいて講義を無料公開していたり、東北大学がアメリカの大学に近いレベルでE-Learningを所属学生に提供していること以外では、まったくオンライン教育が提供されていません。これは、アメリカの大学においてオンライン教育をいかに取り込むかが最重要課題の1つと認識されていることと比較しても、大変な温度差があることがわかるかと思います。
ところで、世界最大の大学はどこかご存知でしょうか。
正解は、国立インディラ・ガンディ・オープン大学(IGNOU)です。インドにある通信制の大学であり、現在350万人もの学生が学んでいます。第2位は通信教育による学生がほとんどを占めるトルコのアナドル大学(200万人)、 第4位がパキスタンにある通信制のアラマ・イクバル・オープン大学(132万人)、第6位がイランにある通信制のパヤメ・ムーア大学(110万人)、第7位のバングラデシュ・オープン大学(65万人)、第8位のインドネシアにある通信制のテルブカ大学(65万人)、というように、通信教育はマイナーな教育スタイルであるどころか、アメリカに限らず世界の様々な開発途上国であっても、広く人気を博していることがわかるでしょう。
また、イギリスの通信教育は以前より世界的に知られており、イギリスの大学に留学している留学生の数は現在43万人程度ですが、2012年に通信教育によりイギリスに入国することなくイギリスのコースを受講した留学生の数は50万人以上となっており(Education UK)、実際に留学している人の数を凌いでいます。
こうした比較をするだけでも、日本の現在のオンライン教育に無理に期待をかけるよりも、オンライン教育の本場で徹底的に学ぶ方が、多くの場合よほど自分の成長になるだろうと判断がつくでしょう。
日本人が海外の大学のオンライン学位プログラムを履修できるのか?
日本のオンライン教育よりも、世界最先端の教育を取り入れている海外のオンライン教育を受けた方がよいことはわかった、でも、そもそも日本人が海外のオンライン教育を受けることは可能なのか?と疑問に思う人も多いでしょう。
私もそうでした。私がアメリカの大学に在籍していた頃、大学の交換留学プログラムを利用しようと本格的に検討していた際に、必ず克服しなければならなかった問題は、交換留学をしている最中にアメリカにいなくても卒業に必要な単位をアメリカの他の大学のオンラインコースで取得できることでした。アメリカ国内にいようが国外にいようが関係なかったからこそ、私はアメリカにいなくても隣のカレッジで開講しているオンラインコースを毎学期履修しながら大学を卒業することができたのです。
実際のところは、どこに住んでいようがほぼまったく関係ありません。日本にいながらアメリカやイギリスなどのオンラインプログラムを受ける場合は、各国に入国するための学生ビザ取得が不要になるというだけで、日本に住んでいるかどうかには関係ありません。ですので、世界中にあるオンラインコースの中から、自分がもっとも気に入った都合のよいコースを単純に選べばよいです。
ただし、注意点もあるため、このブログで後ほどお伝えします。
オンライン大学・オンライン学位プログラムの利用に向いている人
オンライン大学やオンライン学位プログラムなどのメリットの1つは、極めて柔軟な学習が可能なことですので、基本的には誰でも利用できますが、こうしたオンライン教育に特に向いている人は、以下のような人たちでしょう。
・仕事や家族サービスなどで忙しい社会人
仕事をやめて留学するとキャリアを犠牲することになりますし、家族がいる中留学することは家庭不和の直接の原因となります。今の環境を極力維持しながら成長したい社会人などに、オンライン教育は最高です。
・自立して早く社会に出たいと考えている高校生
親の脛をかじりながら大学に通うことが嫌な自立心のある高校生は少なくないでしょう。そうした高校卒業生などは、社会人として働きながらオンラインで学士号取得プログラムなどを利用することができます。
・優秀すぎて周りの人のペースで学習していては物足りない人
オンキャンパス型授業では、授業の場所や時間が決められてしまいますが、オンライン教育では自分のペースで学習しやすいため、自分より優秀でない学生に足を引っ張られるリスクが減ります。
・親の介護で実家を離れられない人
少子高齢化が深刻な日本では、子供が両親や祖父母など複数人を世話・介護しなければならなくなっているケースが少なくありません。そうしたときにもオンライン教育を利用することで、隙間時間を自己の成長に費やすことができます。
・大学キャンパスに通うにはハードルが高すぎる身体障害者
通常の大学キャンパスに通う身体障害者ももちろんいますが、身体障害者が不自由なく通える大学やプログラムは数少ないでしょう。オンライン教育は、そうしたハンディキャップのある学生に対しても公平にチャンスを与えることができます。
・物理的距離に制限されることなく世界最高のプログラムで学びたい人
世界中を見渡せばその分野で最高という大学が他にあったとしても、実家から通えるから、その大学周辺は物価が高くて住めないから、帰省するのが大変だから、といった様々な理由で妥協の末大学や履修コースを選ぶという人が大半だと思います。オンライン教育では、物理的距離に関係なく純粋に自分に最高のプログラムを選ぶことができます。
・オンキャンパス型のプログラムよりも費用を節約したい人
実は、オンキャンパス型の伝統的な教育は、学生が集まる数々の施設を用意したり、教授が同じ内容の講義を繰り返しするなどして、大変無駄なコストが発生しています。一方、オンライン教育では施設が特に不要で同じ内容の講義は録画するなどしておき、教授はそうした繰り返しの部分以外の各学生に対するパーソナルなケアをすることに集中すればよいので、費用が安くなります。
実際、オンキャンパス型とオンライン型で同じプログラムを提供している大学における各プログラムの費用は、オンライン型の方が費用が安くなっていることが多いため、費用を抑えて同じ学位を取得したい場合にはオンライン型プログラムを真剣に検討してみるとよいでしょう。
また、アメリカの州立大学では通常州内学生費用と留学生などの州外学生費用が分かれていたり、イギリスではEU内学生とEU外学生とで分かれていて留学生向けの費用は現地の人よりもはるかに高くなっていることが多いのですが、オンラインプログラムでは多くの場合、こうした費用の区別はありません。おそらく、オンラインでは国籍などの区別を把握しにくいですし、誰でもアクセスできるというオンラインの良い面が、費用の面で足かせになってしまうことを避けたいからではないかと思います。
・会社をやめて借金して留学するほどのリスクを取りたくない人
伝統的な通学型の学位プログラムに入学する場合、特にハーバード大学MBAなどトップスクールに留学する場合ですと、通常は会社をやめて、貯蓄をすべて取り崩して、さらに1000~2000万円規模の借金を抱えて渡航し、さらに留学中は職務経歴が空白となり収入も一切入ってこないということになります。さらに、教育ローンを組んでも、留学している間にも通常利子の支払いが発生してきます。これは未婚の自由人でもない限り、留学を躊躇させる大変なリスクです。
オンライン教育ですと、仕事を維持して収入を確保しながら、教育を受けることができます。当然ながら、借金漬けで破産状態になったり、利子が嵩んで修了後に身動きが取れなくなるようなリスクが減ります。
・フルタイムの学生として理論漬けになるよりも学んだことを即座に実践したい人
カリキュラムがすべて修了して再就職してからでないと学んだ内容を実践に移せない伝統的なフルタイム教育と異なり、オンラインでパートタイムでの教育では、学んだ内容を働いている会社内ですぐに実践に移すことができます。机上の空論で終わらせたくない実践主義者に最適です。
・オンキャンパス型のプログラムよりも国際的な環境で世界中の人と一緒に切磋琢磨したい人
オンラインプログラムでは、世界中のどこにいても参加が可能なため、同じプログラムに世界中の人が参加しています。そのため、通常オンラインプログラムではオンキャンパス型とは比較にならないほどに留学生の比率が高くなっていることが多いです。そのため、世界中で活躍しているクラスメイトとともに極めて国際的な環境で学習することができます。
・やらされないと勉強できない人ではなく、自らのモチベーションで勉強できる自律した人
オンライン教育では、オンキャンパス型と異なり授業への参加を強制される要素が少ないため、履修したコースを修了できる人の比率がオンキャンパス型よりも低いと言われています。ですが、逆に言えば、オンライン教育は自らのモチベーションで継続して勉強できる人や、そのような自律した人になりたい人には優れた教育スタイルと言えるでしょう。
オンライン大学・オンライン学位プログラムのメリット・デメリット
以上のようなことを総合すると、オンライン教育のメリットは以下のようにまとめられると思います。
【メリット】
・出張の多い人、介護者、身体障害者、海外在住者、主婦、飛びぬけて優秀な人など、誰でも柔軟なスケジュールで受講できる
・仕事を続けながら学位取得できるため、職務経験が増えることで収入が増加しながら低リスクでキャリアアップできる
・オンキャンパス型プログラムのような大規模な大学施設が不要、大学に通うための家賃や交通費が不要、さらにアメリカの州立大学ではオンライン学位に州外学生費用を設けていないことがほとんどのため、オンライン学位プログラムの方が費用をはるかに節約できる
・オンキャンパス型のように大金をまとめて支払う必要がないため、ほとんどのオンライン学位プログラムでは一度に履修する1~2のコース分だけをその都度支払えばよく、費用負担が軽減される
・オンキャンパス型プログラムのように留学先の国や大学周辺の生活環境を考慮する必要がないため、世界中に無数にあるオンライン学位プログラムの中から自分にとってベストなプログラムを選べる
・オンキャンパス型と違いビザや生活環境の制約を受けないため、世界中の人が学んでおり超多国籍
・交通費や交通時間が不要になるため、金銭的にも時間的にも効率のよい学習生活が送れる
・オンキャンパス型のように高校を卒業したばかりの人たちではなく、すでに豊富な社会人経験を持った年齢層の高い人たちが学んでいるため、人生経験豊富なクラスメイトと交流できる
・オンキャンパスとオンラインの両方でコースを開講している大学が多いため、最初の1年はオンラインで履修し、後の1年はオンキャンパスで履修してプログラム修了するといった柔軟なプログラム利用も可能
オンライン教育には多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。
【注意点】
・オンライン学位に偏見を持っている人も少なくない
不合理な偏見は、時がたつにつれて消えていくことが予想されますが、とは言え、現状ではオンライン学位に対して偏見を持っている人も少なくありません。
偏見ある人に実績を納得してもらうためには、世界的に高い評価を得ている大学を選んだり、地域認定やオンライン大学認定(DETC)、分野認定(ビジネススクールならAACSBなど)といった単位認定(Accreditation)機関に認定されている大学・プログラムを選ぶことが決定的に重要となります。
例えば、ビジネススクールであればAACSBに認定されているかどうかが、本当にそのMBAに価値があると認識できるか否かを分けます。そのため、ビジネススクールを選ぶ際には、AACSBのサイトで希望のスクールの条件を入力し、検索できたAACSB認定のプログラムから検討して選ぶようにすると便利でしょう。
日本のビジネススクールで言えば、慶応義塾大学と名古屋商科大学のビジネススクールだけがAACSBからの認定に成功しています。世界の基準で言えば、この2つのビジネススクール以外で取得した日本のMBAは、あってもなくても同じというくらいに思われる可能性が高いことを理解した上でプログラム選びをすることが必要です。
・100%オンラインだけで修了できるプログラムは多くない
オンライン教育をうまく取り入れることが極めて大事だということは、お伝えしたとおりアメリカではよく理解されていることですが、同時に、やはりオンラインだけでは学生間や学生と教授との間の絆を深めて最大限に効果のある教育をするには不十分だと理解されています。そのため、多くのオンライン学位取得プログラムでは、実際には数日から数ヶ月ものオンキャンパス通学が必須になっている(ハーバード大学など)ことが少なくありません。
また、オンラインで試験を課してしまうと替え玉受験や反則による受験などを見抜けないため、試験のときだけはメインキャンパスでの受験が必須になっていたり(フロリダ大学MBAなど)、世界中にあるテストセンターでの受験が必要になっている(英国のMBAなど)プログラムなどもあります。
さらに、米国時間午後8時など日本人にとって都合が悪い時間でのライブ講義参加が義務付けられているプログラムなどもあり、こうしたプログラムはオンラインとは言え事実上日本在住者が履修することはできません。
このように、一口にオンラインプログラムとは言っても、各プログラムによって内容が様々に異なるため、入学するプログラムを検討する際に必ず確認しておく必要があります。
・自分自身で自分のモチベーション管理できる自律性ある人ならよいが、強制されないと勉強できない人にはムリ
オンライン教育では、自分自身で勉強する時間や場所を選べるため、決まった時間に決まった場所に行けば、後は周囲の人に合わせて勉強していってもそれなりの成績が取れてしまうオンキャンパス型の学習スタイルとは異なります。教授への質問もしにくくなりますし、他の学生から叱咤激励される機会も減るでしょう。フルタイムで働きながらオンラインコースを履修する人も多いでしょうから、学習がはかどるように仕事と学習のメリハリはしっかりとつけなければならないでしょう。
オンライン教育の方が、自分の好きなように勉強できるから続けやすいと考える人もいるでしょうが、多くの人にとっては逆です。オンライン教育だからこそ、自分ひとりのモチベーションで学習を進めなければならず、これが多くの人にとって予想以上に障害となっているため、オンライン教育の方が脱落者が多いと言われています。
また、オンライン教育は成績のつけ方が甘い、と考える人もいるかもしれませんが、これも逆です。オンライン教育の方が教授は各学生の顔色が見えないため、学生にとって面白くない講義をしてしまうリスクがあります。また、学生も教授への質問がしにくくなり、教授が試験で出したいと思っている内容を聞ける機会が減るリスクもあります。
そして、オンライン教育を提供している多くの大学では、オンライン教育によって学生の質を落とし、結果として大学自体の評判を避けることを嫌うため、試験の難易度や評価の仕方は、少なくともオンキャンパス型授業での試験と同レベルか、もしくはそれ以上に難易度を上げたり、厳しい評価をしています。
私がアメリカのコミカレでオンライン授業を履修したときも、フルタイムで通っている4年制大学の各コースでAを取れるような学習量でコミカレのオンライン授業を学習していると、成績がC程度になってしまいそうになり、4年制大学でのほかの授業はそっちのけでコミカレのオンラインコースの勉強ばかりしていたことがあります。オンライン教育をなめてかかると、多くの大学では痛い目を見ることになるでしょう。
・オンキャンパス型教育よりも人脈を得づらい
海外の大学で学位を取得したい人の中には、将来起業したいなどの理由で将来を見据えた人脈形成をしたいと考えている人もいると思います。アメリカの大学ではオンライン教育でいかに学生や教授相互の交流を増やすか、ということに力を注いでおり、このことはU.S. Newsのオンライン大学ランキングにおいて、Student Engagementがランキングの評価全体の40%を占めていることからも間接的にわかります。
オンライン教育であっても、グループワークや、ライブ講義中の学生ー教授間のディスカッション、24時間オンラインでのディスカッションフォーラムなど、学生間の交流が得られる機会もありますが、オンキャンパス型教育ほどの強い結びつきは得るのが難しいでしょう。
オンライン教育だけでこうした人脈や絆を構築することは難しいことが知られているため、オンキャンパス・ビジットをカリキュラムの一部に取り込んでいるプログラムも少なくありませんので、人脈構築を目的の1つとしてプログラムを履修する場合は、こうしたオンキャンパス・ビジットの参加を要件とするプログラムや、学生相互の交流が充実したプログラムを選ぶとよいと思います。
イギリスと日本の放送大学対決!
日本において通信教育と言えば、放送大学ですね。実は日本以外にも世界中に各国に根ざした放送大学があります。例えば、イギリスのオープン大学(Open University)がそうです。この2つの放送大学を比較することで、通信教育の可能性をもう少し探ってみましょう。
【日本・放送大学】
日本の放送大学の場合、授業で使われる言語は当然ながら日本語になります。通学制の大学をすでに卒業した人には、放送大学はあまり縁のないものと思われがちですが、実は現在8万人以上が受講しているマンモス大学となっています。
放送大学に通っている留学生の数は発表されていないようですが、日本でバイトしながら通える通学型の大学と違うため、わざわざ放送大学に通う留学生はごくわずかであることが予想できます。放送大学は以前実質国立大学でしたが、現在では私立大学ということになっています。
教養学部教養学科という一学部一学科だけを持つ単科大学です。
【英国・オープン大学】
一方、オープン大学では授業言語は英語ですので、日本人が履修する場合は英語力があることが前提となります。当然ながら、学習はすべて英語で行うため、履修している間に英語力が伸びてきます。
日本の放送大学と聞いて名門大学だと思う人はあまりいないと思いますが、イギリスのオープン大学は世界有数の評価を得ており学生の満足度の高い人気大学となっています。そもそも、イギリスのオープン大学と似たようなオープン大学が世界中に広がった背景には、このイギリスのオープン大学が劇的な成功を収めたことがあります。
日本の放送大学は世界の大学ランキングとは無縁ですが、イギリスのオープン大学は上海交通大学による世界大学ランキングにおいて401-500位にランクインしているほど、世界屈指の研究実績を上げています。
イギリスの公立大学ですので、イギリス国内でも高い評価を得ているわけですが、アメリカでも単位認定(Accreditation)を受けていますので、アメリカの大学の基準においても立派な評価を受けています。
オープン大学のビジネススクールは、世界の中でもまれなトリプル単位認定(AACSB、EQUIS、AMBA)を受けることに成功しており、そのMBAプログラムは世界のトップオンラインMBA13位に選ばれている、世界有数のオンラインMBAプログラムです。
オープン大学では現在25万人以上が受講しており、世界最大の大学の1つとなっています。その中で、留学生の数は5万人以上ですので、学生全体の20%以上が留学生という超多国籍な大学です。
FTSE 100に選ばれている優良企業の80%を含む3万以上の企業が、社員によるオープン大学でのコース受講に対してスポンサーとなっているなど、企業がお金を払ってでも社員に受講させたいと思わせる大学となっています。
オープン大学で開講されているコースや資格取得コースは様々なものがあり、Honours degrees(学士号)、Foundation degrees、Diploma of Higher Education (DipHE)、Certificate of Higher Education (CertHE)、Open University diplomas、Open University certificates、Modules、Access modules、Short courses、Masters degrees(修士号)、Postgraduate diplomas、Postgraduate diplomasなど多様なレベルの学習をすることができます。
各学位取得プログラムや資格取得プログラムを修了するために受講し積み重ねていく細切れのコースであるモジュールは、学部課程レベルで408、大学院レベルで162あります。日本在住の人では受けられないコースもありますが、ほぼありとあらゆる学習をすることができます。学べる学問の種類という点で、日本の放送大学とは天と地ほどの開きがあります。
同じ学位や資格取得プログラムがオンラインなら格安・激安で卒業・修了できる!オンキャンパスとオンラインの費用徹底比較
伝統的な通学型のプログラムよりも、オンライン教育によるプログラムの方が割安であることはすでにお伝えしました。ここでは、具体的に比較を試みてみます。大学名の右側にFTと書いてあるのは、Financial Timesによるビジネススクールのランキングのことです。
【ノースカロライナ大学】(Times42、QS57、ARWU41、FT Business School世界33位)
世界の大学ランキングと世界のMBAランキングともにトップ50に入ってくる、世界屈指の名門大学です。パブリックアイビーの一校。
オンキャンパス型MBA費用$107,994(約1112万円) ⇒ オンライン型MBA費用$96,775(約997万円)10.4%OFF!!
【南カリフォルニア大学】(Times70、QS125、ARWU47、FT Business School世界65位)
安倍首相も通ったロサンゼルスにある世界屈指の私立総合大学です。米国大学協会の一員。
オンキャンパス型MAT(Master of Arts in Teaching)費用$55,561(約572万円) ⇒ オンライン型MAT費用$51,264(約528万円)8%OFF!!
【ワシントン州立大学】(Times322、QS354、ARWU201-300)
ワシントン州にある大学で、オンライン学位を提供する大規模なグローバルキャンパスを運営しています。グローバルキャンパスには州外学生費用がないため、日本に住む日本人も州内学生費用で学ぶことができます。
プルマンキャンパス・オンキャンパス型学部課程1学年間費用$25,950(約267万円) ⇒ グローバルキャンパス・オンライン型学部課程1学年間費用$11,386(約117万円)56%OFF!!
【ペンシルベニア州立大学】(Times49、QS107、ARWU54、FT Business School世界62位、QS Online MBA世界13位)
ワシントン州立大学同様に大規模なワールドキャンパスを運営しています。ワールドキャンパスには州外学生費用がないため、日本に住む日本人も州内学生費用で学ぶことができます。パブリックアイビーの一校で米国大学協会の一員。
ユニバーシティパークキャンパス・オンキャンパス型学部課程1学年間費用$14,761(約152万円) ⇒ ワールドキャンパス・オンライン型学部課程1学年間費用$6,353(約65万円)57%OFF!!
【マサチューセッツ大学アマースト校】(Times72、QS261、ARWU101-150)
マサチューセッツ大学ではオンライン学位取得プログラムが大変充実しています。ここでも州外学生費用はありません。
オンキャンパス型学部課程1学期間費用$14,407(約148万円) ⇒ オンライン型学部課程1学年間費用$6,480(約67万円)55%OFF!!
【オレゴン州立大学】(Times301-350、QS401-410、ARWU101-150)
オンライン学位取得プログラムが大変充実しています。ここでも州外学生費用はありません。
オンキャンパス型学部課程15単位取得費用$8764.57(約90万円) ⇒ オンライン型学部課程15単位取得費用$4,065(約42万円)54%OFF!!
オンキャンパス型大学院課程9~16単位取得費用$7141.57(約74万円) ⇒ オンライン型大学院課程9~16単位取得費用$4,608(約47万円)35.5%OFF!!
【ウェスタンジョージア大学】(US News Regional Universities(South)89)
ジョージア州にある普通の州立大学です。ここでも州外学生費用はありません。
オンキャンパス型学部課程3単位取得費用$2,316.20(約24万円) ⇒ オンライン型学部課程15単位取得費用$652(約6.7万円)72%OFF!!
【フロリダ大学】(Times122、QS169、ARWU72)
フロリダ版UCバークレーと言える、フロリダ州で最高峰の大学です。この大学は質の高さの割りに費用が抑えられているため、留学生におすすめの大学です。パブリックアイビーの一校で米国大学協会の一員。
オンキャンパス型MBA課程費用約$61,071(629万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用$55,000(約566万円)10%OFF!!
【オークランド大学】(US News National Universitiesランク未公開)
ミシガン州の州立大学です。
オンキャンパス型MBA課程1単位費用$1,027(約10.6万円) ⇒ オンライン型MBA課程1単位費用$637.25(約6.6万円)38%OFF!!
【インディアナ大学】(Times132、QS240、ARWU82、FT Business School世界47位、FT Online MBA世界5位、QS Online MBA世界3位)
アメリカ・インディアナ州にあるパブリックアイビーと呼ばれるトップ州立大学の1つです。一流校のみが参加するアメリカ大学協会のメンバーとなっています。オンライン学位取得プログラムが大変充実しています。
オンキャンパス型MBA課程費用$93,100(約959万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用$61,200(約630万円)34.3%OFF!!
【アリゾナ州立大学】(Times127、QS293、ARWU79、FT Business School世界87位、Online MBA世界10位、QS Online MBA世界19位)
アメリカ・アリゾナ州にある現在評価・人気ともに急上昇中である州立大学です。オンライン学位取得プログラムが大変充実しています。
オンキャンパス型MBA課程費用$84,000(約865万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用$53,000(約546万円)34.3%OFF!!
【ネブラスカ大学リンカーン校】(Times251-275、QS491-500、ARWU152-200、FT Business School世界ランク圏外、Online MBA世界12位)
アメリカ・ネブラスカ州にありノーベル賞受賞者を3人輩出しているトップ州立大学です。
オンキャンパス型MBA課程12単位費用$12,458(約128万円) ⇒ オンライン型MBA課程12単位費用$6,372(約66万円)49%OFF!!
【テンプル大学】(Times351-400、QS551-600、ARWU301-400、FT Business School世界ランク圏外、Executive MBA世界75位、QS Online MBA世界11位)
東京にもキャンパスがあることでおなじみの、ペンシルベニア州にある州立研究型大学です。
オンキャンパス型学部課程1単位費用$1,112(約11万円) ⇒ オンライン型学部課程1単位費用$690(約7万円)38%OFF!!
オンキャンパス型MBA課程1単位費用$1,451(約15万円) ⇒ オンライン型MBA課程1単位費用$1,296(約13万円)10.7%OFF!!
【カリフォルニア州立大学フラトン校】(US News Regional Universities(West)35)
日本人に人気のカリフォルニア州立大学です。
オンキャンパス型学部課程24単位費用$15,242(約157万円) ⇒ オンライン型学部課程24単位費用$12,000(約124万円)21.3%OFF!!
【コロラド州立大学】(Times276–300、QS365、ARWU151-200)
コロラド州にある州立大学です。オンラインキャンパスが大変充実しています。
オンキャンパス型学部課程1学年間費用$26,066(約268万円) ⇒ オンライン型学部課程1学年間費用$8,400(約86万円)68%OFF!!
オンキャンパス型大学院課程1学年間費用$24,266(約250万円) ⇒ オンライン型MBA課程1単位費用$9,000(約93万円)63%OFF!!
【コロラド大学デンバー校】(Timesランク圏外、QS圏外、ARWU201-300)
コロラド州にある州立大学です。オンラインコースが充実しています。
オンキャンパス型学部課程1単位費用$901(約9万円) ⇒ オンライン型学部課程1単位費用$415.25(約4万円)54%OFF!!
オンキャンパス型大学院ビジネスコース1単位費用$1,240(約13万円) ⇒ オンライン型ビジネスコース1単位費用$601.25(約6万円)52%OFF!!
ここまではアメリカの大学を見てきましたが、イギリスにもあります。イギリスのトップオンラインMBAプログラムや通信教育プログラムの費用を見てみましょう。
【ロンドン大学】
18ものカレッジと10の研究機関からなるイギリスで2番目に大きいロンドン大学は、国王4人、大統領・首相52人、ノーベル賞受賞者74人、グラミー賞受賞者6人、オスカー賞受賞者2人、オリンピック金メダリスト3人といった、世界的に著名な人物を多数輩出しています。マハトマ・ガンジーやJ.F.ケネディ、エルトン・ジョン、ネルソン・マンデラなどもロンドン大学関係者ですし、日本人では伊藤博文、夏目漱石、小泉純一郎、麻生太郎といった人物がロンドン大学に留学しています。
オンキャンパス型会計学&ファイナンス学士号費用£49,176(約850万円) ⇒ 通信教育型会計学&ファイナンス学士号費用£4,006(約69万円)92%OFF!!
【インペリアルカレッジ・ロンドン】(Times10、QS5、ARWU24、FT Business School世界49位、QS Online MBA世界6位)
世界大学ランキングにおいてトップ5に名を連ねるほどの世界最高峰であるインペリアルカレッジ・ロンドンは、すでにお伝えしたとおりオンラインMBAプログラムを開講しています。近年ロンドン大学から独立した大学で、ラッセルグループの一員です。オンキャンパス型とオンライン型の費用を比較すると、以下のようになります。
オンキャンパス型MBA費用£39,000(約675万円) ⇒ オンライン型MBA費用£32,000(約555万円)18%OFF!!
【ブラッドフォード大学】(FT Business Schoolイギリス13位、Online MBA世界11位、QS Online MBA世界18位)
イギリスの公立大学です。ビジネススクールはトリプル認定を受けているエリート校です。
オンキャンパス型MBA課程費用£22,950(約397万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£13,500 (約233万円)41%OFF!!
【IEビジネススクール】(FT Business School世界13位、Online MBA世界1位、QS Online MBA世界1位)
スペインにある世界有数のトップビジネススクールで、ノースウェスタンやケンブリッジ、デューク、ニューヨーク大などのトップビジネススクールよりも上位にランクしています。
オンキャンパス型MBA課程費用59,900 € (約825万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用43,200 € (約595万円)28%OFF!!
【ウォーリック大学】(Times141、QS64、ARWU151-200、FT Business School世界25位、FT Online MBA世界2位、QS Online MBA世界2位)
イギリスにある世界有数のトップビジネススクールを持つ総合大学です。ラッセルグループの一員。
オンキャンパス型MBA課程費用£33,000(約571万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£22,500 (約389万円)32%OFF!!
【マンチェスター大学】(Times58、QS33、ARWU41、FT Business School世界43位、QS Online MBA世界5位)
イギリスのマンチェスターにあり、25人のノーベル賞受賞者を輩出するオックスフォード・ケンブリッジに続くイギリス第三の名門大学です。ラッセルグループの一員。
オンキャンパス型MBA課程費用£38,800(約671万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£29,925 (約518万円)23%OFF!!
【レディング大学】(Times194、QS215、ARWU201-300、FT Business School世界ランク圏外、QS Online MBA世界8位)
イギリスのレディングにある公立大学です。
オンキャンパス型MBA課程費用£26,750(約463万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£19,500 (約337万円)27%OFF!!
【ストラスクライド大学】(Times351-400、QS254、ARWUランク圏外、FT Business School世界73位、QS Online MBA世界10位)
イギリスのスコットランド・グラスゴーにあるスコットランド第三の規模の公立大学です。イギリス屈指の難関大学の1つです。
オンキャンパス型MBA課程費用£25000(約433万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£16,000(約277万円)36%OFF!!
【ロバートゴードン大学】(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外、FT Business School世界ランク圏外、QS Online MBA世界23位)
イギリスのスコットランド・アバディーンにある創立が新しい大学としてはイギリスNo.1にランクしている実学志向の公立大学です。
オンキャンパス型MBA課程費用 £16,750(約290万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£13,001(約225万円)23.4%OFF!!
【ヘリオット・ワット大学】(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外、FT Business School世界ランク圏外、QS Online MBA世界ランク圏外)
イギリスのスコットランド・エジンバラにあるスコットランドで1,2を争う実学志向の人気公立大学です。ビジネススクールのMBAプログラムは世界最大の規模となっています。
オンキャンパス型MBA課程費用 £15,300(約265万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£9,225(約160万円)40%OFF!!
【アストン大学】(Timesランク圏外、QS399、ARWUランク圏外、FT Business School世界ランク圏外、QS Online MBA世界ランク圏外)
イギリスのバーミンガムにある公立大学です。ビジネススクールのMBAプログラムはトリプル認定を受けています。
オンキャンパス型MBA課程費用 £25,250(約437万円) ⇒ オンライン型MBA課程費用£19,500(約337万円)23%OFF!!
ここまでは、アメリカやイギリスの大学でオンキャンパスとオンライン両方でまったく同じ学位プログラムが開講されている場合の費用比較です。次は、もう少し頭を柔軟にして同じような内容を学ぶ場合の比較をしてみましょう。
【ハーバード大学】(Times2、QS2、ARWU1)
世界中で聞いたことがないという人はほとんどいないであろう、みなさんもご存知のハーバード大学です。
オンキャンパス型学士課程総費用$175,752(約1810万円) ⇒ オンライン型学士課程総費用$42,000(約433万円)76.1%OFF!!
オンキャンパス型MBA総費用$117,750(約1213万円) ⇒ オンライン型MLA General Management総費用$26,400(約272万円)77.6%OFF!!
【ジョージア工科大学】(Times28、QS99、ARWU101-150)
ジョージア州にある世界屈指の州立工科大学です。
こ の大学で世界中から現在大変な注目を集めているのが、MOOCのUdacityとアメリカ最大の携帯電話会社AT&Tがタッグを組んで開講した、 MOOCだけによる単位取得でコンピュータサイエンス修士号を超激安で修了できるMS in Computer Scienceコースです。
昨年2013年にオバマ大統領がスピーチの中でジョージア工科大学を「コンピュータサイエンスにおける全米のリーダー」だと称し、MS in Computer Scienceコースを「手の届く大学教育における将来モデルだ」というように激賞しています。
オンキャンパス型大学院課程1単位取得費用約$1500(約15.5万円) ⇒ オンライン型大学院課程MS in Computer Science1単位取得費用$134(約1.4万円)91%OFF!!
プログラムの総費用が$7,000ドル弱という破格の学位を、世界有数の名門大学から取得することができます。
【カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)】(Times12、QS40、ARWU12)
日本人にも大人気のカリフォルニア大学ロサンゼルス校です。オンラインでの学位取得プログラムはありませんが、100%オンラインで修了できる50以上もの資格(Certificate)取得プログラムがあり大変充実しています。パブリックアイビーの一校で米国大学協会の一員。
オンキャンパス型MBA1学年間費用$52,372(約539万円) ⇒ オンライン型Business Fundamentals Certificate(クォーター制36単位)費用$4,545(約47万円)91.3%OFF!!
【カリフォルニア大学バークレー校(UCB)】(Times8、QS25、ARWU3)
UCLA同様に大人気のカリフォルニア大学バークレー校です。オンラインでの学位取得プログラムはありませんが、100%オンラインで修了できる資格(Certificate)取得プログラムが充実しています。パブリックアイビーの一校で米国大学協会の一員。
オンキャンパス型学部課程1学年間費用$37,756(約389万円) ⇒ オンライン型Certificate in Accounting(セメスター制24単位)費用$6,925(約71万円)81.7%OFF!!
【カリフォルニア大学デービス校(UCD)】(Times52、QS85、ARWU47)
カリフォルニア州都サクラメント近郊にあるカリフォルニア大学デービス校です。ここでも100%オンラインで修了できる資格(Certificate)取得プログラムが充実しています。パブリックアイビーの一校で米国大学協会の一員。
オンキャンパス型MBA1学期間費用$24,367(約251万円) ⇒ オンライン型Business Analysis Certificate(クォーター制17単位)費用$6,420(約66万円)74%OFF!!
【ノースウェスタン大学】(Times22、QS29、ARWU30)
シカゴにある名門私立大学です。米国大学協会の一員。
オンキャンパス型学部課程1コース費用$5,555(約57万円) ⇒ オンライン型CPA Preparation1コース費用$1,683(約17万円)70%OFF!!
学士号や修士号にこだわらなければ、世界有数の名門大学のプログラムを激安で修了することができてしまいます。注目すべきなのは、ここで挙げてきたのは授業料の節約分だけであるということです。
実際に海外留学してフルタイムで勉強するとなると、家賃や食費などの生活費、学校に通うまでの交通費、留学中の留学保険料、日本との往復航空券費用などが別途でかかり大変な金額になります。
また、フルタイムで勉強している間は収入が入ってきませんので、例えば年収500万円の人が2年間フルタイム留学すると、1,000万円のロスが生じます。さらに、卒業してから再就職して給料が入ってくるまでの間には空白期間が生じるものですので、例えば空白期間が半年だったとすると、さらに250万円のロスが生じている計算になります。またさらに、教育ローンを組んでいれば、返済や毎年数十万円の利子の支払いで留学中や留学後の生活が大変です。
以上のことを判断すると、オンライン教育を駆使することで伝統的な留学型教育よりも出費を数分の1、あるいは数十分の1に抑えることも可能だと言えるでしょう。コース卒業・修了までにかかる費用は、こうしたあらゆる要素を総合的に計算し、その上で判断するようにしましょう。
以上、多数の大学のオンキャンパス型プログラムとオンライン型プログラムの費用を比較してきましたが、こうした例は枚挙に暇がありません。みなさんも、ご自分で気になる大学のオンラインプログラムを発掘されるとよいでしょう。
オンライン教育をフル活用してハーバード大学を激安で卒業する方法
ご存知のとおり、アメリカの大学は名門大学であればあるほど高いことで有名です。つまり、アメリカの大学の最高峰であるハーバード大学は、当然ながら世界でもっとも高い授業料を課していると思われます。
これは95%正しいのですが、5%違います。ハーバードを激安で卒業できてしまう方法は確かにあるのです。すでに上記でお伝えしたとおり、オンライン教育を駆使することで、オンキャンパス型のプログラムと同じような内容を同じような教授から学んでいながら、費用は激安になるという方法があります。
それが、ハーバード・エクステンション・スクール(Harvard Extension School)です。
すでにお伝えしたとおり、
オンキャンパス型学士課程総費用$175,752(約1810万円) ⇒ オンライン型学士課程総費用$42,000(約433万円)76.1%OFF!!
オンキャンパス型MBA総費用$117,750(約1213万円) ⇒ オンライン型MLA General Management総費用$26,400(約272万円)77.6%OFF!!
このような破格の費用で、世界最高峰のハーバード大学の学士号や修士号を取得できてしまうのです。
このことは日本人はおろか、現地のアメリカ人にすら驚愕の事実ですので、英語でハーバード・エクステンション・スクールのことを検索すると無数の「ハーバード・エクステンション・スクールは本当にハーバード大学なのか?大丈夫なのか?」みたいな投稿が見つかります。でも、これは事実なのです。
ハーバード・エクステンション・スクールは、ハーバードの13ある学位授与可能な教育機関の1つです。ハーバードといっても、13もの機関があるんですね。ハーバード・エクステンション・スクールでは約60もの分野にて、600以上ものオンキャンパス型・オンライン型コースを開講しています。開講しているコースの大半はオンラインコースとなっており、世界中のどこからでも履修することができます。実際、受講している学生の1割ほどが海外在住者となっています。
ハーバード・エクステンション・スクールは当然ながら地域単位認定(NEASC)による単位認定を受けていますので、卒業すれば立派なアメリカの大学卒業ということになり、もし他の大学に転校する場合もハーバード・エクステンション・スクールで取得した単位を転校先の大学の単位に移行することができます。
学部課程では、21の分野から専攻を選ぶことができ、また27もの副専攻の中から副専攻を選ぶこともできます。学士号を取得するには128単位を取得することが必要で、そのうち64単位までは他の大学での単位を移行することができます。128単位中、16単位はオンキャンパス型コースで取得する必要があります。日本の放送大学と同様のスタイルですね。16単位は、ハーバード・エクステンション・スクールのサマースクールに2回参加すれば満たせる量です。サマースクールに参加する際は学生ビザの取得が可能です。
ハーバード・エクステンション・スクールには、コースを履修し始めるにあたっての受験はありません。学位取得を希望する人は、希望する学位プログラムそれぞれで設定されている3つのコースを最初に履修することになります。3つの各コースで最低Bの成績を修めると、学位プログラムへの正式な申し込みが可能となります。最初の受験がない分、誰もが挑戦できるチャンスがありますが、一方で最初に課せられている3つのコースは、もっとも難しいコースが設定されているため、覚悟して取り組む必要があります。
学位プログラムの学生として正式に登録されると、ハーバード大学の学生証が交付され、 各コースへの登録を優先的に行える権利が与えられるなど、正式にハーバードコミュニティの一員となります。他のハーバード学生が利用を許可されるスポーツ施設や食事施設を利用できるようになります。担当スタッフが付き、アカデミックサポートを受けられます。
ハーバード・エクステンション・スクールを見事卒業すると、ハーバード全体の卒業式に参加することができ、他のハーバード大学卒業生と同様にハーバード卒業者のみが参加できるクラブ・組織への参加ができるようになります。得られる学士号の名称はBachelor of Liberal Arts in Extension Studiesです。
修士課程では、32ある分野の中から希望のプログラムを選択します。専攻によりカリキュラムが若干異なりますが、少なくとも1つのコースはオンキャンパスで修了しなければならないというように、基本的なカリキュラム構造は同じです。得られる修士号の名称はMaster of Liberal Arts in Extension Studiesです。
日本人の社会人が働きながら卒業するには、オンキャンパスコースの修了が義務付けられているため難しいので、コースの最終段階までは働きながらオンラインコースを取り尽くし、後はオンキャンパスコースだけが残っているという状態で、会社を退職ないしは休職した上でハーバードに留学して卒業という方法を取るのが一般的な流れになると思います。
もちろん、ハーバード・エクステンション・スクールはハーバード・ビジネス・スクールほどの名声はありませんが、それでもハーバードはハーバードです。東大医学部と東大文学部とでは入学難易度が違いますが、同じ東大であるのと同じことです。
通信教育をフル活用してロンドン大学を激安で卒業する方法
イギリスの大学のオンライン・通信教育でかかる費用をお伝えしたとき、以下のようにお伝えしました。
【ロンドン大学】
18ものカレッジと10の研究機関からなるイギリスで2番目に大きいロンドン大学は、国王4人、大統領・首相52人、ノーベル賞受賞者74人、グラミー賞受賞者6人、オスカー賞受賞者2人、オリンピック金メダリスト3人といった、 世界的に著名な人物を多数輩出しています。マハトマ・ガンジーやJ.F.ケネディ、エルトン・ジョン、ネルソン・マンデラなどもロンドン大学関係者です し、日本人では伊藤博文、夏目漱石、小泉純一郎、麻生太郎といった人物がロンドン大学に留学しています。
オンキャンパス型会計学&ファイナンス学士号費用£49,176(約850万円) ⇒ 通信教育型会計学&ファイナンス学士号費用£4,006(約69万円)92%OFF!!
この92%OFF!!という事実に驚かれた人も多いのではないでしょうか。これは、私が嘘っぱちを言っているわけでもなく、現実の話です。嘘だと思われるのなら、ご自分で調べてみてください。
ここでご紹介した会計学&ファイナンス学士号は、ロンドン大学のカレッジの1つであるロンドンスクールオブエコノミクス(Times32、QS69、ARWU101-150)によって提供されているプログラムです。世界有数の名門大学ですが、たかだか70万円弱でこの大学の学士号を取得できてしまうのですから、自分でバイトしながら勉強しても費用的には4年間で十分払える人がほとんどなのではないでしょうか。
こうしたロンドン大学による通信教育プログラムは、University of London International Programによって開講されており、このInternational Programはロンドン大学を構成している合計18のカレッジのうち、以下の12のカレッジによって提供されています。
・バークベックカレッジ(Times201-225、QS374、ARWUランク圏外)
夜間教育を専門とするカレッジ。ノーベル賞受賞者4人、イギリス首相1人を輩出。
・ゴールドスミスカレッジ(Times32、QS69、ARWU101-150)
アート系に強いカレッジで、20人のターナー賞ノミネート者を輩出。
・ヘイスロップカレッジ(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
ロンドン大学の中で最初にできたカレッジで、哲学や宗教学で世界的に名高く多数の世界的な聖職者を輩出。
・インステュート・オブ・エデュケーション(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
教育学に特化したカレッジで、QSの世界大学ランキングで教育学において世界No.1にランクされている、教育学分野で世界最高峰のカレッジ。
・キングスカレッジロンドン(Times38、QS19、ARWU67)
ヨーロッパ最大の医学・生物医学教育研究機関としての名声を筆頭に、オックスフォードとケンブリッジと並び”ゴールデントライアングル”を形成する世界有数の総合大学。
・ロンドンスクールオブエコノミクス(LSE)(Times32、QS69、ARWU101-150)
社会科学の分野で世界最高峰の大学の1つ。イギリス国内の主要な3つのランキングすべてにおいて、オックスフォード・ケンブリッジに次いで第三位となっている。ノーベル賞受賞者16人を輩出。 ”ゴールデントライアングル”の一角。
・ロンドンスクールオブハイジーンアンドトロピカルメディシン
(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWU401-500)
公衆衛生や熱帯医療分野に特化した世界最高峰の大学の1つ。
・クイーンメアリー(Times114、QS115、ARWU201-300)
特に強い医学分野を含む総合大学。ロンドン大学で最大規模のカレッジの1つ。
・ロイヤルホロウェイ(Times102、QS265、ARWUランク圏外)
アート系や人文学系の分野において特に世界有数の評価を受けている。イェール大学や、トロント大学、香港大学など多くの世界最高峰の大学との強いパートナーシップを構築しており、活発な国際交流が行われている。
・ロイヤルベテリナリーカレッジ(RVC)(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
イギリス最古かつ最大の獣医学専門大学。
・東洋アフリカ研究学院(SOAS)(Times32、QS294、ARWU101-150)
アジア、アフリカ、中東研究における世界有数の大学。発展途上国などの首相や大統領などリーダーを多数輩出している。
・ユニバーシティカレッジロンドン(Times21、QS4、ARWU21)
ロンドン大学を構成するカレッジの代表格であり、ノーベル賞受賞者28人、フィールズ賞受賞者3人、マハトマ・ガンジーなどの”Father of the Nation”、電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベル、DNAの発見者フランシス・クリック、哲学者のジョン・スチュアート・ミルなど、世界を変えた多数の人物を輩出している。”ゴールデントライアングル”の一角。
各分野において世界最高峰の大学達が、通信教育を核とするInternational Programの各プログラムを運営していることがおわかりいただけるでしょう。これらの特徴あるカレッジにより提供されていることから推測できるとおり、多様な分野の様々なプログラムが開講されています。
このInternational Programは、1858年から世界で初めて通信教育により学位の授与を始めた大変深い伝統のあるプログラムであり、過去にはネルソン・マンデラなどのノーベル受賞者たちを含む世界中の優秀な学生に対して、質の高い教育の提供や世界的に名声のある学位を授与しています。
現在、このプログラムを受講している人は54,000人以上で、これまでに世界中の180カ国以上から100,000人以上の卒業生・修了生がいます。日本からは、現在200人以上が学んでいます。このプログラムを修了して夢のロンドン大学出身者の1人になるには、どのようにすればよいのかお伝えしましょう。
International Programで学ぶには、①独学②ローカルセンターでコース受講、の2つの方法があります。
独学の場合は基本的には完全に自分ひとりで黙々と学習をこなすものです。
一方、ローカルセンターでコース受講する場合は、独学の要素に加え、世界中に散らばるローカルセンターにてコースを履修しながら年に1、2回などと予定されている試験の受験に向け準備していくものです。東南アジアではシンガポール、タイ、マレーシア、香港にローカルセンターがありますが、日本にはないため、他の国のローカルセンターに留学することもできますが、多くの人は日本で生活したまま独学を選択されることになるでしょう。
どのプログラムで学ぶ場合も、500万以上の学術誌を擁する巨大なオンラインライブラリーに無料アクセスすることができますが、学習の進め方は、学部課程か大学院課程かで多少異なります。
【学部課程】
学部課程では、1人で黙々と学習を進める独学での学習が中心となります。学習用教材や過去の試験用紙は郵送で届き、またオンライン上で教材にアクセスすることもできます。こうした学習用教材に加えて、オンライン上で提供される各種学習素材を利用しながら学習を進め、ときには他の学生とオンライン上で協同して年1、2回の試験に向けて備えます。学士号を取得するには3~8年の期間がかかり、最短で卒業するには週最低20時間の学習が必要です。
International Programはロンドン大学の正式なプログラムですので、このInternational Programで単位を取得した後、ロンドン大学のオンキャンパス型プログラムへの参加に切り替えたい場合、取得した単位をオンキャンパス型プログラムに移行させて編入することが可能です。この場合、最初の1年分は通信制で学び、後の2年はオンキャンパスで学ぶなど、両方で学んでロンドン大学を卒業することができます。また、このInternational Programで取得した単位を、ロンドン大学ではなく別の大学に編入する際にも使える大学が少なくありません。
学部課程に日本人が進学する場合の注意点としては、学部課程に進学する前にファウンデーションコースに入り、優秀な成績を修めないと学部課程に進学を許可されない可能性が高いことです。ロンドン大学に限らず、イギリスの大学に進学する場合は通常ファウンデーションコースの修了が要求されます。International Programには独学型のファウンデーションコースはなく、ローカルセンターでオンキャンパス型のファウンデーションコースの修了が要求されているため、1年近くの留学が必要になると思われます。ファウンデーションコースが嫌な人は、日本などの大学を卒業して、大学院でInternational Programを利用するのが楽かもしれません。
【大学院課程】
大学院課程では、学部課程よりも他の学生やロンドン大学の教授陣であるチューターと継続的に協力して学習を進めていく要素が大きくなります。オンライン上での講義やプレゼン、ディスカッション、グループワークなどを通して、継続的に課題の提出をし、またチューターからのフィードバックを受けます。双方向性の強い学習形態となっています。修士号取得には、2~5年の期間がかかり、最短で修了するには週最低10~20時間の学習が必要です。
学部課程、大学院課程のいずれにおいても、ほとんどのプログラムでは通信教育だけで卒業・修了することが可能ですが、中にはロンドンや香港でオンキャンパス型のセッションに参加することが義務付けられているプログラムもあります。義務付けられていない場合も、別途費用が発生しますがそうしたオンキャンパス型セッションに自由参加する権利があります。
【試験】
学部課程と大学院課程のいずれにおいても、試験でのスコアが成績全体の少なくとも70%を占めるポリシーを設けています。試験は世界中にある試験センターで受験することになり、現在のところ日本では東京、大阪、長崎にあります。大学院課程では試験の成績が取得する学位の名称に影響を与えませんが、学部課程では成績に応じて学位名が変わってしまうため、よい成績で卒業できるように慎重に準備していくべきでしょう。
ネット上でロンドン大学International Programを卒業したという謎の人のサイトを発見しましたので、読まれてもよいかもしれません。慶応義塾大学とロンドン大学の通信教育を修了したそうで、細かく通信教育で修了することのメリット・デメリットを記述されています。
世界を変える無料のオンライン大学で世界に通じる学位を取得しよう
極めて優秀で我こそは!と思っている人は、ぜひハーバード・エクステンション・スクールに挑戦されるとよいでしょう。参加に年齢制限がないため、高校生でも中学生でも挑戦できます。
しかし、いくらハーバード・エクステンション・スクールが破格の費用だといっても、やはり多少の費用は発生しますし、誰もが挑戦できるとは言え、結局は難易度が高いためハーバードレベルの学生しか生き残って卒業することができません。コース履修を開始した人のうち、学位取得まで生き残る人は全体の3%に過ぎません。33人がよーいドンで始めたら、最後まで走っていたのは1人だけというレベルです。
ロンドン大学のInternational Programも、独学が得意でずば抜けた学力がないと、毎試験で撃沈していってしまうでしょう。
そこで、ぜひ挑戦していただくとよいのが、授業料が無料のオンライン大学として世界的に大変な注目を集めている人民大学(University of the People)です。
人民大学は、世界で唯一、単位認定を受けていてオンラインのみで運営している非営利の大学です。 2009年に開学し、2014年2月には通信教育を実施している高等教育機関に単位認定をしているDETCより単位認定を受けることに成功し、正真正銘の大学となりました。すでに146カ国から2000人以上の学生が入学し学んでいます。コロンビア大学やハーバード大学、スタンフォード大学、イェール大学等の世界のリーダーが集まってピープル大学の運営をしています。これまでに3,000人以上のボランティアが無料のオンライン大学運営をサポートしています。
人民大学のパートナー組織は、国際連合、UNESCO、クリントングローバルイニシアチブ、アショーカ、ニューヨーク大学、イェール大学ロースクール、マイクロソフト、ヒューレットパッカード、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウィリアム&フローラ・ヒューレット財団、カーネギーコーポレーションなどがあります。
人民大学の学生は、ニューヨーク大学とのパートナーシップにより、一定の条件を満たすと世界でもっとも入学難易度が高い大学の1つである(合格率2.1%)ニューヨーク大学アブダビ校への入学資格が与えられ、ほとんどの学生が全留学費用をまかなえるだけの奨学金支給を受けることができます。
人民大学は、授業料無料で、必要経費としては申請料$10-50、各コース最後の試験で$100の支払いが必要となるのみです。
受験基準としては、18歳以上であること、英語が使えること(TOEFL61以上)、高校を卒業していること、という条件さえクリアしていれば誰でも申し込めるということですので、TOEFL100以上を求めるハーバード・エクステンション・スクールと比較すると少なくとも英語力に関しての入学基準は低めです。
現時点では学べる専攻はビジネスとコンピュータサイエンスのみで、取得できる学位は準学士号と学士号のみですが、この2つが世界でもっとも需要のある分野ですし、人民大学が発展するにつれて専攻の数も今後増えてくるでしょう。
世界中のボランティアやパートナーからの充実したサポートにより成り立っている人民大学ですので、自己中心的な動機で参加したい人は参加すべきではないでしょうが、高潔な志とクリアな目的・目標を持ちながらも金銭的な問題で大学教育を受けられないような人には、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
オンライン学位と学べる専攻・学べない専攻
オンライン教育で大多数の学術分野を学ぶことは可能ですが、すべての分野を学べるわけではありません。オンライン教育に向いている分野と、向いていない分野があります。
向いていない分野は、特殊な施設を使って実験することが重要となる分野です。多くの科学分野があてはまります。
大気学、大洋学、生物学、化学、医学、歯学、地学、地理学、材質科学、神経学、病理学など
また、以下の芸術系分野も施設が必要であるため向いていません。
ダンス、音楽、演劇など
以上のような分野はオンライン教育に向いているとは言えないため、オンライン教育を通して学ぶことは難しいのですが、逆に言えばそれ以外の分野はオンライン教育で学ぶことが可能です。
また、オンライン教育を受けられるプログラムは、資格や学士号、修士号の取得であればたくさんありますが、博士号を取得できるプログラムはほとんどありません。博士号は主に研究者になるためのプログラムであり、パートタイムで勉強するどころかフルタイムで集中的に研究する必要があるため、当然のことではあります。
ただし、研究重視のPhD取得プログラムはほとんどありませんが、実務重視の博士号プログラムであれば若干数あります。イギリスのリバプール大学ではDoctor of EducationやDoctor of Business Administrationを取得するオンラインプログラムを開講していますし、 フロリダ大学ではDoctor of Education、Doctor of Audiology、Doctor of Philosophy、Doctor of Nursing Practice、Doctor of Pharmacy取得プログラムをオンラインで開講しています。
オンラインで博士号を取りたい場合も、始めからあきらめるのではなく、一度探してみるとよいでしょう。案外、希望の内容に近いオンライン博士号プログラムが見つかるかもしれません。
オンライン学位プログラムの選び方とランキング
アメリカやイギリスを中心に、世界には様々なオンラインプログラムがあります。ビジネス分野ですと、世界中に無数のオンラインMBA・MSプログラムがあり、1つ1つ丁寧に調べているとそれだけで定年を迎えてしまいそうです。
そこで、以下にオンライン学位プログラムの選び方をお伝えします。
①目的・目標を明確にする
まずは何を改善したいのか、何がしたいのか、何をすべきなのか、いつまでにそれをどのレベルでしたいのか、そういったことを自分に深く問いかけてみましょう。その延長線上にオンライン教育があるのであれば、オンライン教育を真剣に検討すべきですし、そうでなければ検討する必要はないでしょう。
②学びたい専攻や気になる大学でGoogle検索して情報収集する
オンライン教育が必要だ、または真剣に検討してみるべきだとの結論に達したら、ひとまず気になる分野のプログラムや気になる大学のオンラインプログラムを調べてみましょう。Google検索すれば様々な情報が得られます。ただし、日本語で得られる情報は極めて乏しいため、英語の練習がてら英語で情報収集してみましょう。
③気になる大学・専攻が単位認定(Accreditation)を受けているか確認する
気になる大学や専攻がある程度見えてきたら、それらの大学が単位認定を受けているかどうか確認しましょう。
イギリスやカナダ、オーストラリアなどの公立大学であれば、質は国が担保しているためそれほど心配はいりませんが、アメリカの場合は単位認定機関による認定を受けているかどうかが重要です。地域認定や通信教育の大学としてDETCの認定すら受けていない大学は、人気大学にはなりえないため検索でもあまりひっかからないと思いますが、念のためチェックです。
その次には、希望する専門分野での単位認定を受けているかどうかをチェックしましょう。分野によってはそういった単位認定がないことも多いのですが、ビジネススクールの場合は単位認定を受けているかどうかが、一般的には決定的に重要になってきます。
ビジネススクールの単位認定は、もっとも重要なのはAACSB、そしてトリプル認定として評価が高いのが、AACSBに加えてAMBAとEQUISの3つです。こうした認定を受けていなければ、せっかく時間とお金をかけてMBAを取得しても価値あるMBAとは認められないこともあるため、AACSBのサイトを通してビジネススクールの絞込みをするのが安心です。
ただし、単位認定の中には認定を受けているというだけで世界的な名声が得られるものから、ただの飾りにすぎず意味のないものまでありますので、その単位認定がどういう意義や価値を持つのか、始めに確認しておきましょう。
Wikipediaに、政府機関に認定された単位認定団体のリストがありますので、ご覧ください。
④修了できる内容のプログラムなのか現実的に検討する
各大学のプログラムが最低限の単位認定基準をクリアしていることが確認できたら、各プログラムの内容を検討して自分が本当に卒業・修了できるプログラムなのか詳細に検討しましょう。
その際にチェックすべきなのは、
1.ライブ講義が義務付けられているのか(Synchronous)、またはライブ講義ではなく24時間いつでもアクセスして勉強できればよいのか(Asynchronous)
2.キャンパス訪問やオンキャンパスコースの履修がどの程度義務付けられているのか(Residencies、Hybrid、Blended) 。オンキャンパスセッションでビザの取得が必要な場合、ビザは取れるのか。
3.どのような試験スタイル(Examination)なのか。完全にオンラインで試験を受けるのか、試験センターで受けるのか。試験センターで受けるなら、試験センターはどこにあるのか、本キャンパスだけか、日本にも試験センターはあるのか。
の3点です。
⑤オンキャンパスプログラムでの実績はあるか調べる
質の高い教育を行っているオンライン教育専門の大学もたくさんあると思います。フェニックス大学やカプラン大学、デブリー大学、ポスト大学などは、ほぼオンラインだけでコースを開講している営利目的(For-Profit)の大学です。
これらの大学はどれもアメリカの地域単位認定を受けており、フェニックス大学を除けばオンライン大学トップランキングに入っています。カプラン大学はUS Newsのオンライン学士号プログラムのランキングでジョージワシントン大学と同率であり、カプラン大学、デブリー大学、ポスト大学はミネソタ大学ツインシティー校などのトップスクールよりもランクが上となっています。フェニックス大学に関しては、オンライン教育の老舗で2010年には60万人もの学生が学んでいましたが、2014年現在では30万人に半減しています。
こうした大学でも良質な教育やサービスを提供しているわけですが、とは言え営利企業でオンラインだけでの教育を行っている大学と聞いて、好感を持つ人は少ないでしょうし、ましてやこうした大学に憧れを持っている人などはまずいないでしょう。
そこでおすすめなのが、オンキャンパス型の教育においてすでに名声を得ている大学のオンライン教育を受けることです。
先ほど名前を挙げたミネソタ大学ツインシティー校は、オンライン学士号プログラムでこそ営利目的の大学よりランクが低いのですが、オンキャンパス型教育機関としては世界有数の名門大学(Times42、QS102、ARWU29)です。こういった大学は、たとえランクが低くても卒業する側としても安心ですし、卒業者を雇う側としても安心できるのではないでしょうか。
もちろん、実際に受講する際には教育やサービスの質等様々な条件を考慮してプログラムを絞り込むべきですが、オンキャンパス型での実績ある大学から見ていくのも1つの方法です。
⑥評価の高いプログラムかランキング等を通して調べる
オンキャンパス型での実績と合わせて調べるべきなのは、オンラインプログラム自体での評価です。幸い、現在激増中であるオンラインプログラムの現状に呼応するように、良質なオンラインプログラムのランキングが増えてきています。以下のランキングを参考にするとよいでしょう。
U.S. News Best Online Programs
オンライン学士号プログラム、大学院ビジネスプログラム、大学院教育学プログラム、大学院工学プログラム、大学院情報テクノロジープログラム、大学院看護学プログラムの各分野においてランキングを公表しています。
QS Online MBA Ranking
世界大学ランキングで有名なQSによるオンラインMBAプログラムのランキングです。
FT Online MBA Ranking
ビジネススクールのランキングで有名なFinancial TimesによるオンラインMBAプログラムのランキングです。
BloombergBusinessweek Distance Learning Programs
ビジネスウィークによるビジネススクールによる通信教育プログラムのランキングです。
大学ランキングは志望大学の絞込みに大変便利ですが、各ランキングで大学の評価方法が大きくことなることがあります。大学ランキングをうまく活用するには、各ランキングにおける大学の評価方法(Methodology)を確認するとよいでしょう。
また、ランキングではありませんが、オンライン大学のリストには以下があります。気になる大学や、気にしたことのなかった優良大学が、オンラインプログラムを提供しているかもしれません。
(USA)Wikipedia
(CANADA)Canadian Virtual University
⑦修了・目的達成に向けて前進し続ける
希望するオンライン大学・オンラインプログラムが絞れたら、まずそのプログラムに受験しなければなりません。受験に必要な最低条件や、合格するために必要な基準を把握し、受験までに十分な準備をする必要があります。多くの日本人にとって、最大の壁は英語力です。最低でもTOEFLで80点、トップスクールを狙うなら最低100点を取得できるように早くから本格的な準備を始めましょう。
その他、高校や大学での成績、SAT・GMAT・GRE、エッセイ、推薦状など、必要な書類がたくさんあり、それぞれで高い評価を得られるよう準備を進めていきましょう。
希望のプログラムに合格したら、入学して後は高い成績を維持し、当初の目的・目標を達成できるようひたすら前に進みましょう。その先に、夢の卒業・修了が待っています!
この大学なら安心!日本人におすすめのオンライン大学
オンラインプログラムの卒業・修了を志したところで、困った問題の1つは、オンラインプログラムの数が多すぎて、どこから探し始めたらよいかわからないことでしょう。
そこで、ここならまず失敗がないという、おすすめのオンライン大学を紹介します。お薦め大学となる基準としては、①世界的に教育・研究の質が知られていること、②費用がリーズナブルであること、③オンラインプログラムが充実しておりほとんど様々な分野でプログラムを提供していること、これら3つを基準として私が主観的に判断しています。
【アメリカ】
・ハーバード大学(Harvard Extension School)ー世界No.1の大学で、様々な分野のオンラインプログラムを激安費用で提供している。
・スタンフォード大学(Stanford Center for Professional Development)ーハーバード大学と並ぶ世界の大学の最高峰で、コンピュータ系や工学分野でのオンライン修士号プログラムなどを含む充実したプログラムを提供。
・コロンビア大学(Columbia University)ー教育学や工学分野で修士号オンラインプログラムなどを提供。特に工学ではUS Newsのオンライン工学プログラムランキングでNo.1 。
・ノースウェスタン大学(School of Continuing Studies)ー 6つのオンライン修士号プログラム、5つのオンライン資格プログラムを提供。
・ドレクセル大学(Drexel University Online)ーフィラデルフィアにある名門私立大学で、資格・学士号・修士号・博士号取得プログラムが非常に充実している。
・ウェスタンガバナー大学(Western Governors University)ーアメリカの19人の州知事が創立したオンライン大学で、必修の授業などはなく学習目的を達成するための勉強スタイルを各学生が作り上げ学ぶコンペテンシー・ベースド・ラーニング・モデルを導入。費用が非常に安い。
・コーネル大学(eCornell)ーオンライン資格取得コースが大変充実している。
・ペンシルベニア州立大学(World Campus)ー大規模オンラインキャンパスで、州外学生費用なし。
・ワシントン州立大学(Global Campus)ー 大規模オンラインキャンパスで、州外学生費用なし。
・マサチューセッツ大学(UMassOnline) ー 大規模オンラインキャンパスで、州外学生費用なし。
・アリゾナ州立大学(ASU Online)- 大規模オンラインキャンパスで、州外学生費用なし。
・コロラド州立大学(Online Plus)- 大規模オンラインキャンパスで、州外学生費用なし。
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校・UCLA(UCLA Extension)ー多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley Extension)ー 多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・カリフォルニア大学デービス校(UC Davis Extension)ー 多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・カリフォルニア大学アーバイン校(UC Irvine Extension)ー 多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・カリフォルニア大学サンディエゴ校(UC San Diego Extension)ー 多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
その他、2012年にFast Companyの”世界のもっともイノベーティブな会社50社”の1つに選ばれた教育テクノロジー会社である2Uのウェブサイトにおいて、2Uとのパートナーシップによってオンラインプログラムを提供しているパートナー大学が紹介されています。
現在のところ、パートナー大学には南カリフォルニア大学、ジョージタウン大学、シモンズカレッジ、ノースカロライナ大学チャペルヒル校、ワシントン大学セントルイス、アメリカン大学、ジョージワシントン大学、カリフォルニア大学バークレー校、シラキュース大学、モンテレイ工科大学といった世界中の人が憧れるような名門大学があります。
【イギリス】
・ロンドン大学(University of London International Program)ー大規模通信教育プログラムで、世界最高峰の各カレッジから学位取得が可能。独学の場合は激安で、講座を受ける場合も開発途上国など世界中にあるローカルセンターで格安で学ぶことができる。
・レスター大学(Distance Learning)ーイギリスの大学トップ15に入ってくる大学で、修士号や博士号取得プログラムなどが大変充実している。
・リバプール大学(Online Programs)ーラッセルグループの一員で、25の修士号・博士号プログラムを開講しており大変充実している。
・マンチェスター大学(Online and Distance Learning) ーイギリスでもっとも受験者数の多い人気大学で、ラッセルグループの一員。修士号プログラムなど43もの通信コースを開講している。
・オープン大学(Open University)ーオンライン教育専門大学でありまたイギリス最大の大学。膨大な数のコースを開講している。
・ダービー大学(Online Learning)ー学士号・修士号プログラムを含む充実したオンラインコースを開講。外国学生費用なし。
・オックスフォード大学(Continuing Education)ー修士号プログラムを含む多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・ケンブリッジ大学(Institute of Continuing Education)ー修士号プログラムを含む多数のオンライン資格取得コースなどを開講。
・ハートフォードシャー大学(UH Online)ー学士号・修士号プログラムを含むオンラインコースを開講。外国学生費用なし。
・エセックス大学(University of Essex Online)ー学士号・修士号プログラムを含むオンラインコースを開講。外国学生費用なし。
その他、アメリカのオンライン大学であるカペラ大学の一部門となっているイギリスのRDIが、アングリア・ラスキン大学、ブラッドフォード大学、サンダーランド大学とのパートナーシップによりオンライン学位プログラムを提供しています。これら大学のオンラインプログラム一覧は、RDIのサイトから見ることができます。
【オーストラリア】
Open Universities Australiaのサイトにて、オーストラリアの大学で開講されているオンラインプログラムがまとめて紹介されています。どの大学もハイレベルな大学です。その他、チャールズスタート大学、サザンクイーンズランド大学、ニューイングランド大学が、オーストラリア最大のオンライン大学トップ3です。
【カナダ】
Canadian Virtual Universityにおいて、カナダの大学によるオンラインプログラムがまとめて紹介されています。アサバスカ大学は、カナダ版放送大学と言える大学となっています。
オンラインで世界に通じる資格をゲット!USCPA受験に必要な会計学・ビジネス単位を格安かつ本場のアメリカで取得しよう
オンライン教育は、学士号や修士号などの学位取得だけでなく、資格取得にも有効です。例えば、世界の会計士やビジネスプロフェッショナルが持つべき評価の高い資格として、USCPAがあります。
USCPAは取得すればアメリカ全土で有効というわけでなく、州毎の取得になりますが、今では日本国内でもUSCPA試験を受けられる州がありますので、日本人でこの世界的に認められた資格の取得を目指す人は少なくありません。
ただし、残念ながら多くの日本人が挑戦している現在のUSCPA攻略法は、日本のUSCPA受験予備校のマーケティングによる影響があるのかもしれませんが、USCPAの本来の目的が正しく理解されないまま試験対策偏重に陥っているのではないかと思います。
USCPAが世界的に評価されている理由は何なのでしょうか。USCPA資格を得られる要素には、3E+1というものがあります。
3E=Education+Examination+Experience
1=Ethics
つまり、大学などで会計学やビジネスの勉強をし(Education)、会計・法律・ビジネス・監査の4科目を受験するUSCPA試験に合格し(Examination)、監査や税務での実務経験を積み(Experience)、大学等でプロフェッショナルとしての倫理を学ぶことで(Ethics)、ようやくUSCPAを名乗れるようになるのです。だからこそ、USCPAは世界的に評価が高いのです。
試験の合格は3Eの1つに過ぎず、それだけでも多くの企業には多少の知識はあると理解されるでしょうが、半人前という認識しかされません。実務経験は確かな知識に裏打ちされており、知識は教育を受けることで学んだ教養や理論、倫理に裏打ちされていなければならないというのが、USCPAの本質です。
そして、その本質に沿った形で教育(Education)を提供しているのが、アメリカの大学です。日本の予備校でもUSCPA受験に必要な単位をある程度取得できますが、日本の予備校で受けた日本語での授業履修と、会計学の本場であり世界最先端を行くアメリカの大学で英語による授業履修とでは、受けられる教育内容に天と地ほどの差があるのではないでしょうか。
また、日本の予備校でおすすめしている受験州は、この3Eのうち試験(Examination)以外の要件が緩い州ばかりです。たとえ要件の緩い州でUSCPAやUSCPA(Inactive)になったところで、他のほとんどの州のUSCPAとなる基準を満たしていないので、十分なレベルでUSCPAであるとは言えず、また他の州のUSCPAになるには結局改めて各州の基準を満たさなければなりません。
逆に言うと、始めからほとんどの州が求める基準をクリアしていけば、カリフォルニア州やニューヨーク州など、日本の予備校のオススメ州に縛られることなく気に入った州のUSCPAになることができます。
そして、そのような世界基準のUSCPAになるために最初に必要なのが、アメリカの大学で必要な単位を取得し、教育(Education)の要件を満たすことです。
例えば、現在のカリフォルニア州の要件は、①学士号取得②合計150単位取得③会計学24単位取得④ビジネス24単位取得⑤倫理学10単位取得、となっています。
これらの教育要件を満たすために、オススメ大学を紹介します。
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(Times12、QS40、ARWU12)
UCLA Extensionにて、完全オンラインの会計学資格(Certificate)プログラムを開講。USCPAに完全対応しており、この資格プログラムだけで教育要件をすべて満たせる内容となっています。現在の費用は約$9,400で、アメリカの名門大学によるコースとしても破格の安さです。このコースでUCLAレベルの質の高い教育を受け、コースを修了するとUCLAのAccounting Certificateを取得し、UCLA修了ということで履歴書にも箔が付いた上でUSCPAの教育要件を満たすことができます。
・ワシントン州立大学(Times322、QS354、ARWU201-300)
ワシントン州立大学のグローバルキャンパスにて、オンライン会計学学士号プログラムを開講しています。このグローバルキャンパスでは、すでにお伝えしたとおり州外学生費用がないため、格安で受講できます。会計学学士を取得して卒業してもいいですし、欲しい単位だけ取得してやめることもできます。ワシントン州立大学は、ビジネススクールに加えて会計学自体でもAACSB認定を受けているエリート大学ですので、世界有数の教育レベルの会計学を学ぶことができます。
・南イリノイ大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外、U.S. News National Universities 177位)
複数キャンパスのある南イリノイ大学の旗艦キャンパスにて、オンライン会計学学士号プログラムを開講しています。この大学もワシントン州立大学同様にビジネススクールだけでなく会計学でもAACSB認定を受けているエリート大学で、州外学生費用がありません。ワシントン州立大学よりも費用自体が安いため、AACSB認定の大学で授業を受けたいが、費用は抑えたいという人には最適でしょう。
・ノースカロライナ大学(Times42、QS57、ARWU41、FT Business School世界33位)
アメリカでもっとも歴史ある州立大学であり、世界有数の大学であるノースカロライナ大学チャペルヒル校が、すでに開講されているオンラインMBAプログラムに加えて、2015年7月よりオンラインMasters of Accountingコースを開講する予定です。ほとんどの大学の会計学修士号プログラムは、すでに学士課程で会計学を学んだ人のために開講されているのですが、このノースカロライナ大学のプログラムは逆で、これから会計学を学ぶ人のために設計されています。
ノースカロライナ大学チャペルヒル校は、世界の中でも会計学において世界トップ3に入ってくる超エリート会計スクールであり、当然ながらAACSB認定を受けていますので、その教育レベルも疑いようがないでしょう。USCPAを目指す際に、超トップ校の会計学修士まで取ってみようというチャレンジャーには大変おすすめのプログラムです。
こうした大学のプログラムでは、当然ながら会計学の本場の教育を英語で受けることになりますので、USCPA試験対策だけの英語とは次元の異なる、本物の英語力を鍛えることもできます。
アメリカの労働統計局が2012年から2022年にかけて会計分野の仕事が13.1%増加すると予測しているように、アメリカでの会計士の需要が増加するにつれて、会計教育の需要が急増しています。今回アメリカのトップスクールであるノースカロライナ大学がオンライン会計学修士号プログラムの開講を決定したのも、明らかにこの流れに対応したものと言えます。
今後もオンライン会計学プログラムは増えてくると思われますので、今後現れるであろう新プログラムにも注目していきましょう。
学位取得に興味のない方におすすめのMOOC
ここまで、学士号や修士号、博士号などの学位取得や、資格取得(Certificate)プログラムを中心にご紹介してきましたが、学位や資格取得に興味のない方や、目的や目標に照らして考えてみると学位・資格取得よりも純粋に知的好奇心で大学の講義を聞いてみたい、などという人もたくさんいらっしゃると思います。
そんな人に最適なものが、2012年に一躍大ブームとなったMOOC(Massive Open Online Course)です。今やアメリカの大学だけでも900以上のMOOCが提供されています。
MOOCのうち現在時点で最大のものが、Courseraです。edSurge.comによると、2013年時点でCourseraがMOOCのシェア全体の47%を占めているそうです。MOOCとは言え、コースを見事修了するとCertificateを取得できるコースもたくさん開講されており、MOOCのCertificateの評価が今後高まるにつれて、価値を増してくると思われます。すでに、Courseraでコースを開講している大学は世界の中でも錚々たる名門大学ばかりですので、学び甲斐のあるコースが揃っています。
Courseraだけでも、すでに英語のコースだけではなく、中国語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、トルコ語、ウクライナ語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、アラビア語、ギリシア語といった言語でコースが開講されています。学術的な学びだけでなく、各言語の学習にもCourseraは有益でしょう。
その他、主要なMOOCにはUdacityやedXなどがあります。興味のある方は、様々なMOOCを試してみるとよいでしょう。
日本人向けの日本語オンライン大学
最後に、どうしても興味を持てない、世界ランキングは気にならない、英語力が足りない、日本語で十分、自分にはハードルが高すぎる、などの理由で海外のオンライン大学を利用しないと判断した人には、日本の大学の通信教育プログラムがよいかもしれません。
学位を取得するだけの価値があると思える日本のプログラムは少ないのかもしれませんが、それでも主要な大学のいくつかが通信教育を提供しています。
・BBT大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
世界的に著名な戦略コンサルタントの大前研一氏が学長を務める、100%オンラインで経営学士を取得できる日本初の大学。錚々たる実務家教授陣を配し、ビジネス実務に直結する教育を行っている。大学院ではMBAプログラムを開講している。
・ボンド大学(Timesランク圏外、QS421-430、ARWUランク圏外)
ボンド大学とBBTが協力して提供するオンラインMBAプログラム。プログラム全体で英語:日本語を6:4の割合で使う。修了するとAACSB認定を受けたボンド大学のMBAを取得できる。
・ウェールズ大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
日本語による通信教育でのMBAプログラムを開講。
・SBI大学大学院(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
SBIグループによる起業家輩出を目的とする経営大学院。
・サイバー大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
ソフトバンクの子会社が運営する、通学不要のオンライン大学。低費用で通えるIT総合学部を持つ。
・早稲田大学(Timesランク圏外、QS220、ARWU301-400)
人間科学部eスクールが、人間科学を学ぶ学士号プログラムをEラーニングで提供している。
・慶応義塾大学(Timesランク圏外、QS193、ARWU301-400)
文学部、経済学部、法学部が通信教育による学士号プログラムを提供している。
・放送大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
教養学科において学士号、文化科学研究科において修士号と博士号プログラムを提供している。
・法政大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
法学部、文学部、経済学部において通信教育による学士号プログラムを提供している。
・日本大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
法学部、文理学部、商学部、経済学部において通信教育による学士号プログラムを提供している。
・中央大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
法学部において通信教育による学士号プログラムを提供している。
・創価大学(Timesランク圏外、QSランク圏外、ARWUランク圏外)
経済学、法律学、教育学部による学士号プログラムを提供しており、特に教員養成に強いようである。
まとめ
日本では通信教育・オンライン教育と聞くと、オンキャンパス型の教育よりも質が低く信用ならないと思われているかもしれませんが、テクノロジーが旧式だった昔とは時代がすっかり様変わりしています。ハーバード大学やスタンフォード大学、コロンビア大学、ロンドン大学など世界中の大学では、すでに最先端の教育・研究に乗り遅れないようにオンライン教育の導入にしのぎを削っており、オンラインプログラムが現在激増中です。大学で勉強してみたい、大学に戻って勉強したいが様々な理由でこれまであきらめざるを得なかった人たちが、明るい未来を切り開くための武器を与えるのがオンライン教育です。オンキャンパス型と同じ学位を取得しながら、オンライン型プログラムでは格安・激安で卒業・修了できる場合も少なくありません。名門大学卒業、格安または無料のバーチャル留学、資格取得、自己啓発等、オンライン教育の使い方は無限大です。この時代の変わり目に乗り遅れることなく、次の次元の自分にうまく生まれ変われるように、オンライン教育を通した学びを活用していきましょう。
いつもお読み頂きありがとうございます。
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