2013年12月4日水曜日

世界の名門大学・大学院費用一覧はコレだ!世界大学ランキングのトップ100を徹底分析してわかった、世界のお得な無料名門大学や格安名門大学、名門だが損する大学

できれば留学したい、世界の名門大学に進学したい、と考えるものの「でもお金がないから」と日本の大学への進学に妥協してしまう日本の学生は、これまで何百万人といたことでしょう。



私も似たような状況でした。

私は身体障害者かつ精神不安定の母を持ち、母子家庭の中で妹とともに育ちました。留学をすることに決めたときも、家族の中で働いている人は私と妹がバイトをしているくらいで、先祖が築いた昔の資産の残りを日々食い潰している状態でした。

高校を卒業してそのままアメリカの大学に進学することも考えましたが、4年間通うにはアメリカの大学は高すぎるため場合によってはアメリカの大学に編入しようと考えており、また日本の大学の質が十分高ければ日本の大学に通いながら交換留学だけすれば費用を抑えられるだろうと考えて日本の大学に進学しました。

国立大学で首都圏にあり、かつ田舎にあり格安の学生宿舎が充実しているため、進学先を筑波大学にしました。筑波大学は2年間通いました。

アメリカの大学に編入する際、アメリカの名門大学は授業料が高すぎるので、費用の割りに質の高い大学にしようと、カナダの大学1大学やアメリカのパブリックアイビーと呼ばれる質の高い州立大学2大学を受験して合格をもらいました。でも結局お金がないために「押さえ」として念のため受験しておいた、当時「Best Buy」として質のわりにお得な大学として評価されていた別の州立大学に進学しました。

その大学はとてもよい大学で全般的には非常に満足していましたが、学生や教授の質は玉石混淆で、授業もそれほどチャレンジングでなかったために、学業に関しては不完全燃焼に終わり不満が残りました。

私がもし仮に、今持っている知識をもとに留学先を選ぶとしたら、費用のために名門大学進学をあきらめたりせず、費用が安い、あるいは無料の名門大学への進学を狙ったことでしょう。世界中から極めて優秀な人材が集まる名門大学で、全精力を注ぎ込んで学んだことでしょう。


安くて最高の名門大学に進学しよう

このブログを読まれているあなたには、費用が高いというイメージで安易に妥協せず、最善の大学・大学院に進学していただきたいと思います。そのために、私はこのブログ記事で正しい知識をお伝えしたいと思います。

世の中にはお金持ちもいますが、ほとんどの人はお金にそれほど余裕のない普通の人たちです。そうした普通の人たちの中にも、お金はないが留学したいと情熱を持っている人がたくさんいます。

私が以前に書いた「「留学したいけどお金がない」そんな悩みをぶち破って未来を切り開く9つの知識と方法」というブログ記事が、毎日大変多くの方に読まれていることがその証拠だと思います。今回のブログでは、そうした人たちが海外の大学に進学することを考える際に必要な、人生が変わるような衝撃的な事実を単純明快で誰の目にも明らかなようにお伝えします。

また、たとえあなたがお金持ちの出身であったとしても、私のブログを読む価値は十分にあるでしょう。コストパフォーマンスという言葉がありますが、限られたお金を最大限有効活用するには、やはりその費用の割りにリターンが最大限大きい大学に進学すべきだからです。

名門大学のオンラインプログラムを格安あるいは激安で卒業・修了する方法については、「オンライン・通信教育による教育革命が進行中!世界中にあるオンライン大学・学位プログラムを利用して、ハーバード大学やロンドン大学など世界最高の名門大学やトップランキングのオンラインMBA、無料の大学を社会人等が格安・激安で卒業・修了する方法」というブログ記事にまとめましたので、ご覧ください。

世界全体の大学よりもアメリカの大学のランキング自体にご興味をお持ちの方、アメリカ限定で大学留学をお考えの方には、「アメリカ大学ランキングの名門一流大学トップ650へようこそ!研究型大学、リベラルアーツカレッジ、学士課程大学、専門単科大学をまとめて1つにランキングするForbes米国大学ランキングを徹底紹介!」というアメリカ大学ランキングを紹介するブログ記事にまとめましたのでご覧ください。


世界大学ランキングのトップ100大学に日本人が留学する際の本当の費用一覧を公開

世界の名門大学とは、どのレベルの大学まで指しているのでしょうか。日本の名古屋大学や筑波大学のレベルまで名門大学と含める広い解釈もあれば、ハーバード大学くらいしか名門と思わない人もいます。

このブログでは、名門大学の定義として、世界大学ランキングでトップ100に入る大学を取り上げようと思います。日本の大学で言うと、東京大学と京都大学までがその範囲に含まれます。

世界大学ランキングのトップ100は、日本人として勉強する際には授業料やその他生活費を含めて、どの程度の費用がかかってくるのでしょうか。世界大学ランキングの中でももっとも評価の高いTimes Higher Educationによるランキングトップ100の、日本人にとっての費用を調査しました。

各大学のウェブサイトを調べまわって、各大学が公表している1学年あたりの必要経費を見つけました。1学年の費用とは、夏季休暇などの期間でかかる生活費などを除いた、授業が行われている期間にかかる費用のことです。つまり、この記事で示した費用にプラスで、およそ3ヶ月分の生活費が別途かかってきます。

年度によって各大学の費用は異なりますが、このブログでは2013/2014の費用を利用しました。大学によっては生活費の目安をウェブサイトに載せていないこともありますが、その際には大学のある都市でかかる最低費用を利用しました。

また、専攻するコースにより授業料が異なる大学もたくさんあるのですが、その場合は基本的に安めの授業料が設定されている社会科学分野の授業料を参考にしました。MBAなどはこれとまったく異なる費用が適用されている可能性が高いです。

当然ご存知かとは思いますが、実際に読者ご自身で留学される際には、ここで載せた経費通りのご留学になることはありません。ご自身の留学パターンに応じて臨機応変に費用を見積もってください。このブログは目安としてお使いください。

このブログでは1学年間の費用比較しかしていませんが、大学やコースにより修了までにかかる期間は異なります。例えば、アメリカの学部課程は通常4年間ですが、ヨーロッパでは3年間からあり、アメリカの大学院は通常2年間ですがヨーロッパでは1年間からあります。実際に留学する際は卒業までにかかるトータル費用を計算する必要があります。

また、世界大学ランキングに入ってこない大学タイプとして、アメリカのリベラルアーツカレッジがあります。少人数教育で教育を重点に置いているリベラルアーツカレッジの中にも、世界大学ランキングに入ってくる大学に負けない超名門大学は多数ありますので、US Newsによるリベラルアーツカレッジランキングのトップ10についても、同じ費用比較を試みました。

各大学の費用を載せるだけでは、一覧性が低くわかりにくいため、以下のような視点で「×」の5段階評価で各大学名冒頭に評価付けをしています。この評価は、各大学のランクレベルや日本人にとってのお金の工面のしやすさも含め総合的に評価しています。

例えば、東京大学は日本人でも約190万円がかかり、トップ100の大学の中では日本人にとってそこそこの費用が必要ですので、としています。進学大学の絞込みの際の参考としてご利用ください。

ありえないくらいにすばらしい!お金がほぼまったくない日本人も勉強可能
かなりお得感がある。多少のお金があれば勉強可能
なかなかいいねえ。日本の国立大学に通うのと大体同じ費用
いまいちだなあ。100%応募しない、というわけではないけどお得ではない
×最悪、絶対に応募せん。何のメリットもない

ランキングのお見せする前に、理解することが必要なことをお伝えします。

まず、大学による財政支援のことを英語ではFinancial Aid(フィナンシャルエイド)と呼びます。これには返済不要(Scholarship、Grant)のもの、返済が必要(Educational Loan)なもの、働いて稼ぐ(Assistantship、Work&Study、Job)ものがあります。各大学の細かいフィナンシャルエイドの違いを紹介してもしょうがないので、基本的にエイドとだけ書いています。

奨学金(Scholarship)には、優秀者のみが与えられるMerit Basedと、金銭的に余裕のない人に対して与えられるNeed Basedの2種類があります。基本的に、アメリカの超名門大学にはMerit BasedがなくNeed Basedが充実しており、それ以外のほとんどの大学にはMerit Basedの奨学金があり、支給金額は少ないものがほとんどですが優秀な学生に対しご褒美として与えています。

各大学への受験の際に利用される基準として、Need BlindとNeed Awareの2つがあります。Need Blindは受験の際の合否に金銭面が影響せず、Need Awareは受験生がエイドを希望している場合、各大学で利用可能なエイドとの兼ね合いで受験の際の合否が決まってくるものです。

当然、Need Blindで合格してエイドがもらえるのが一番ですが、潤沢なエイドがあるアメリカの超一流大学のみに限定されます。エイドは合格判定が出た際に支給額も伝えられます。

それでは、以下が世界大学ランキングと、日本人がそれぞれの大学進学する際にかかってくる費用です!!

Times Higher Education World University Rankings 2013/2014
トップ1~10----------------------------------------------------------------------------------------------------------
1.California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、カルテック) 米国
学部:1学年間の費用$58,755(約580万円)(内授業料$39,990(約400万円))
留学生に対してはNeed Aware。エイドの競争率非常に高い。編入生は対象外。

大学院:学生の98%は全授業料の免除+お小遣いあり

2.Harvard University(ハーバード大学) 米国
学部:1学年間の費用$59,950(約600万円) - $65,150(約650万円)(内授業料$38,891(約380万円))
Need Blindの合格基準。留学生もアメリカ市民の学生と同様のエイドを受けられる。充実したエイドにより、年間収入が$65,000未満の家庭の学生は滞在費を含めたほぼ全額が奨学金により支払い免除、$65,000から$150,000の収入がある家庭は収入の0~10%負担してそれ以外の費用は奨学金により全額免除、 $150,000以上の収入がある家庭は収入の10%以上を負担してそれ以外の費用は奨学金により全額免除。教育ローンは不要。

大学院:MBAプログラムの1学年間の費用$91,200(約900万円)(内授業料$56,175(約550万円))
MBAプログラムは奨学金やローンを通して必要な全予算をまかなうことができる。
各プログラムにより異なるがほとんどのケースで学部課程以上の授業料が必要、ただしどのプログラムでもなんらかの経済支援を受けることが可能。

×3.Oxford University(オックスフォード大学) 英国
学部&大学院: £34,996(約550万円)(内授業料£23010(約360万円))
奨学金の種類は豊富だが、オックスフォード大の学生の中でも飛びぬけて優秀な学生のための奨学金がほとんどで、支給対象の人数が少ない。

4.Stanford University(スタンフォード大学) 米国
学部:$60,749(約600万円)(内授業料$42,690)
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。エイドの競争率高い。原則として、$60,000(約600万円)以下の収入の家庭の費用負担不要、$100,000以下の収入の家庭の費用負担はごく一部を除いて不要。ただし、受益者である学生も自身の貯金や労働収入を最低$5,000は負担すること。

大学院:多くの博士課程といくつかの修士課程では複数の資金源より全費用をまかなうことができる。それ以外の課程では部分的にまかなう。
MBA課程では、$93,866(約930万円)(内授業料$59,550)
全学生が費用の一部を負担することを求められるが、それ以外の全費用はローンにより留学生もまかなうことができる。

5.Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、MIT) 米国
学部:$59,020(約590万円)(内授業料$43,498)
学部&大学院ともに、留学生を含め全学生がエイドの利用可能。

6.Princeton University(プリンストン大学) 米国
学部:$58,820(約590万円)(内授業料$41,750)
留学生を含め全学生がエイドの利用可能。教育ローンの利用も不要のため無借金で卒業可能。

×7.Cambridge University(ケンブリッジ大学) 英国
学部&大学院:£27,512~(約433万円)(内授業料£18,662~(約293~万円))
ほとんどは文系専攻のほとんどは£18,662の費用だが、その他コースにより費用が異なる。
学部&大学院での奨学金はあるが、ほとんどが特に優秀な人向けで非常に少ない。

×8.University of California, Berkeley(カリフォルニア大学 バークレー校) 米国
学部:$51,736(内授業料$36,742)
大学院:$53,042(内授業料$27,966)
学部&大学院:カリフォルニア州民には質のわりに格安で勉強できるのでお得だが、留学生に対する費用援助は基本的になし。自力でローンを組む必要あり。カリフォルニア大学システムの財政判断により、いつでも授業料が変動する可能性あり。

9.University of Chicago(シカゴ大学) 米国
学部:$63,860(約630万円)(内授業料$45,324(約450万円))
大学院:学部とほぼ同じ

留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。

10.Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) 英国
学部:£36,076(約568万円)(内授業料£ 25,000(約394万円))
大学院:学部とほぼ同じ

イギリスの大学の中ではもっとも充実した奨学金支援あり。学部では家庭の収入により年間最高£6,000支給。それ以外にも奨学金はあるが、大学院向けを含めて数が少なく競争率も超高い。

トップ11~20----------------------------------------------------------------------------------------------------------
11.Yale University(イェール大学) 米国
学部:$60,900(約600万円)(内授業料$44,000(約440万円))
学部&大学院:国籍に関わらず、全学生にエイドあり。Need Blindの合格基準。$65,000未満の収入の家庭の場合、保護者による費用負担は$0。

×12.University of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) 米国
学部:$52,173(約520万円)(内授業料$35,570(約350万円))
大学院:$46,993(約470万円) (内授業料$30,390(約300万円))

基本的に留学生は自腹で通う。日本人留学生でも応募できる奨学金も多いが、金額・支給額ともに費用全体のごく一部にしかならない。

13.Columbia University(コロンビア大学) 米国
学部:$64,144(約640万円)(内授業料$46,846(約470万円))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。
大学院:コースによりかなり異なるが、平均すれば学部と同じくらい。
留学生に対する支援は少なく、基本的には自分でローンを組む。

14.ETH Zurich(スイス連邦工科大学) スイス
学部&修士:CHF18,495(約200万円)(内授業料CHF1,160(約13万円))
博士:コース開始時にCHF1,414(約15万円)で、その後は授業料などなし。生活費は1ヶ月あたり最低CHF2,000かかる。

学部$大学院:奨学金などはほとんどないが、授業料自体がほとんど無料のため、全体の費用を圧倒的に抑えられる。

15.Johns Hopkins University(ジョンズ・ホプキンス大学) 米国
学部:$62,202(約620万円)(内授業料$45,470(約450万円))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。

大学院:$64,740(約640万円)(内授業料$45,470(約450万円))
研究科によるが多くの人が奨学金や小遣いを受けて在学可能。

16.University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学) 米国
学部:$61,800(約610万円)(内授業料$45,890(約460万円))
留学生の入学基準はNeed Aware。留学生は年間で新入生45人程度のみエイド支給される。編入生は1~2人のみ。

大学院:費用は学部と同程度。博士課程では必要経費全額が奨学金などでまかなえるコースが多い。MBAではローンを組む。

17.Duke University(デューク大学) 米国
学部:$61,404(約610万円)(内授業料$45,620(約450万円))
留学生の入学基準はNeed Aware。留学生は年間で新入生25人程度のみ選ばれて支給される。編入生は対象外。

大学院:費用は学部と同程度。博士課程では必要経費の多くが奨学金などでまかなえるコースが多い。

×18.University of Michigan(ミシガン大学) 米国
学部:$53,490(約530万円)(内授業料$40,392(約400万円))
留学生はエイドの対象外。

大学院:$58,326(約580万円)(内授業料$39,818(約400万円))
留学生はエイドの対象外。

19.Cornell University(コーネル大学) 米国
学部:$61,618(約610万円)(内授業料$45,358(約450万円))
留学生には一部エイドあり。編入生は対象外。

大学院:$68,600(約680万円)(内授業料$43,130(約430万円))
Fellowshipなどで学費を大部分カバーすることも可能。

20.University of Toronto(トロント大学) カナダ
学部:約$50,000(約480万円)(内授業料$35,283(約340万円))
上記費用は経営管理学の場合。コースによって費用が異なる。
留学生はエイドの対象外。

大学院:約$34,000(約320万円)(内授業料$18,617(約180万円))
博士課程ではライバル大学と同等の援助を用意することもある。

トップ21~30----------------------------------------------------------------------------------------------------------
21.University College London(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン) 英国
学部:約£23,300(約378万円)(内授業料£14,750~(約240万円~))

大学院:約£24,800(約400万円)(内授業料£16,250~(約263万円~))

学部&大学院:コースによって費用が異なる。 必要経費の大部分をまかなえる可能性は非常に低いが、応募可能な奨学金は多い。

22.Northwestern University(ノースウェスタン大学)  米国
学部:約$63,228(約630万円)(内授業料$45,120~(約450万円~))

大学:約£23,300(約378万円)(内授業料£14,750~(約240万円~))

学部&大学院:留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。

23.東京大学 日本
学部&大学院:約190万円(内授業料535,800円)
日本人ならJASSOのローンを借りれるので、多少は必要経費の多くを工面しやすい。

×24.Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学) 米国
学部:約$62,032(約620万円)(内授業料$46,670(約460万円~))
留学生はエイドの対象外。

大学院:約$55,362(約550万円)(内授業料$40,000(約400万円))

×25.University of Washington(ワシントン大学) 米国
学部:約$49,356(約490万円)(内授業料$31,971(約320万円~))
留学生はエイドの対象外。

大学院:費用は学部と同程度。

26.National University of Singapore(シンガポール国立大学) シンガポール
学部:約$24,300~(約190万円)(内授業料$15,300~(約120万円~))
留学生用費用は高めに設定されているが、それでもMOEグラントにより初めてNUSで勉強する学生はすべて通常費用よりも安いMOEグラント差し引き後の費用が適用されるため、リーズナブル。上記はMOEグラント差し引き後の授業料。

大学院:約$30,300~(約240万円)(内授業料$21,300~(約170万円~))
学部同様にMOEグラント適用。

MOEグラントを受けて勉強した後、シンガポール発の企業で3年間勤務することが義務付けられている。

×27.University of Texas at Austin(テキサス大学オースティン校) 米国
学部:約$50,400~(約500万円)(内授業料$34,000~(約340万円~))
留学生はエイドの対象外。

大学院:約$42,600~(約420万円)(内授業料$24,000~(約240万円~))

28.Georgia Institute of Technology(ジョージア工科大学) 米国
学部:約$42,688~(約430万円)(内授業料$27,562~(約270万円~))
留学生でも州内学生費用で授業を受けられることがある。

大学院:費用は学部と同程度。

29.University of Illinois at Urbana Champaign(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校) 米国
学部:約$43,976~(約440万円)(内授業料$29,640~(約300万円~))

大学院:費用は学部と同程度。

学部&大学院:入学時の授業料がその後4年間の授業料となるため、他の大学と違い将来の費用予測が立てやすく、かかる費用も抑えられる。

30.University of Wisconsin, Madison(ウィスコンシン大学マディソン校) 米国
学部:約$40,471~(約400万円)(内授業料$26,652~(約270万円~))

大学院:費用は学部と同程度。
他大学よりもエイドが手厚くて明確。

トップ31~41----------------------------------------------------------------------------------------------------------
31.University of British Columbia(ブリティッシュコロンビア大学) カナダ
学部:約$36,300~(約350万円)(内授業料$26,107~(約250万円~))
優秀な留学生向けの奨学金がいくつかある。

大学院:約$17,800~(約170万円)(内授業料$7,641~(約72万円~))
留学生向けの授業料が格安に設定されている。さらに、International Tuition Awardにて、多くの留学生が年間で最高$3,200の授業料免除を受けている。

32.London School of Economics and Political Science(LSE、ロンドンスクールオブエコノミクス) 英国
学部:約£25,392~(約400万円)(内授業料£16,392~(約260万円~))

大学院:費用は学部と同程度。
LSEの学部課程を修了して大学院課程に進む学生には、10%の授業料減額あり。

×33.University of California, Santa Barbara(カリフォルニア大学サンタバーバラ校) 米国
学部:約$53,402~(約530万円)(内授業料$34,213~(約340万円~))

大学院:費用は学部と同程度。

34.University of Melbourne(メルボルン大学) オーストラリア
学部:約$46,688~(約460万円)(内授業料$34,688~(約320万円~))

大学院:費用はコースにより大きく異なるが、ビジネス系コースは学部と同程度。
倍率はかなり高いようだが、留学生でも学費の多く、もしくは全額免除となる奨学金は多い。

35.McGill University(マギル大学) カナダ
学部:約$31,477~(約300万円)(内授業料$17,457~(約170万円~))
コースにより授業料が倍程度違う。ビジネス系コースは授業料がこの倍程度。

大学院:約$31,301~(約300万円)(内授業料$17,281~(約170万円~))
大学院での授業料は基本的に一律のため、ほとんどのコース費用がこの程度。

36.Karolinska Institute(カロリンスカ研究所) スウェーデン
学部&大学院:約252,000SEK~(約390万円)(内授業料180,000SEK~(約270万円~))

37.École Polytechnique Fédérale de Lausanne(スイス連邦工科大学ローザンヌ校) スイス
学部&修士:CHF16,596(約190万円)(内授業料CHF1,266(約14万円))
博士:論文準備期間には授業料は発生しない。口述論文試験の際に1200CHF(約14万円)の支払い必要。生活費は1ヶ月あたり最低CHF2,000かかる。

学部$大学院:奨学金などはほとんどないが、授業料自体がほとんど無料のため、全体の費用を圧倒的に抑えられる。

38.King's College London(キングスカレッジロンドン) 英国
学部:約£27,448~(約440万円)(内授業料£15,000~(約240万円~))

大学院:コースにより授業料が大きく異なるが、学部よりも高いことがほとんど。

39.University of Edinburgh(エディンバラ大学) 英国
学部:約£20,800~(約330万円)(内授業料£13,300~(約210万円~))

大学院:コースにより授業料が大きく異なるが、学部と同程度のコースが多い。
同大学の学部課程を修了して大学院課程に進む学生には、10%の授業料減額あり。

40.New York University(ニューヨーク大学) 米国
学部:約$64,047~(約640万円)(内授業料$44,845~(約440万円~))

ニューヨークキャンパス、アブダビキャンパス、上海キャンパスの3つがあり、各キャンパスによりかかる費用が異なる。各キャンパスで授業料はほとんど変わらないが、滞在費はアブダビ>ニューヨーク>上海の順に安くなる。特に上海とアブダビでは3倍の開きがある。

留学生向けのエイドはニューヨークキャンパスでは数が限られているが、アブダビや上海では非常に充実している。特にアブダビキャンパスに入学する留学生は、ほぼ全員生活費や年2回の実家に帰るフライト費用も含めた贅沢なエイドを受けられるよう。アブダビと上海では、Need-Blindのため経済状況が合否に影響することもない。

大学院:コースにより授業料が大きく異なるが、学部と同程度のコースが多い。
アブダビや上海には、アブダビのPhDプログラム以外の大学院課程プログラムはない。

×40.University of California, San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校) 米国
学部:約$52,404~(約520万円)(内授業料$36,180~(約360万円~))

大学院:学部課程よりも授業料が60万円程度安い。

学部&大学院:その他アメリカ州立大学同様、留学生向けエイドはほぼなし。

トップ42~51----------------------------------------------------------------------------------------------------------
42.Washington University in St Louis(ワシントン大学セントルイス) 米国
学部:約$58,343~(約580万円)(内授業料$44,100~(約440万円~))
留学生に対してはケースバイケースでエイドが考慮される。

大学院:費用は学部と同程度。
エイドは多いよう。

43.The University of Hong Kong(香港大学) 香港
学部&大学院:約US$24,900~(約250万円)(内授業料US$16,875~(約170万円~))

44.Seoul National University(ソウル大学校) 韓国
学部:約US$17,292~(約172万円)(内授業料US$9,292~(約90万円~))

大学院:学部よりも20万円ほど高くなる。

45.Peking University(北京大学) 中国
学部:約76,000RMB~(約120万円)(内授業料26,000RMB~(約42万円~))

大学院:約79,000RMB~(約125万円)(内授業料29,000RMB~(約47万円~))

46.University of Minnesota(ミネソタ大学)  米国
学部:約$31,374(約310万円)(内授業料$19,868~(約200万円~))

授業料がアメリカの他の同レベルの大学と比べても非常に低いだけでなく、13単位分の支払いだけで、それ以上の単位を取れるため、非常にリーズナブル。

大学院:約$38,476(約380万円)(内授業料$24,062~(約240万円~))

×47.University of North Carolina at Chapel Hill(ノースカロライナ大学チャペルヒル校) 米国
学部:約$45,806(約460万円)(内授業料$30,122~(約300万円~))

大学院:約$50,542(約500万円)(内授業料$27,460 ~(約270万円~))

×48.Australian National University(オーストラリア国立大学) オーストラリア
学部:約$44,078(約460万円)(内授業料$28,678~(約270万円~))
人文学・社会科学系のコースはこれより4,000ドル程度安い。

大学院:費用は学部と同程度。

×49.Pennsylvania State University(ペンシルベニア州立大学) 米国
学部:約$43,084(約430万円)(内授業料$28,066 ~(約280万円~))
3年生以降は費用が1300~2600ドル程度上がる。
上記費用は2011-2012年度のものを使用しているため、5~12%程度授業料が上がっている可能性あり。

大学院:学部よりも授業料が2500ドル程度上がる。

50.Tsinghua University(清華大学) 中国
学部:約76,000RMB~(約120万円)(内授業料26,000RMB~(約42万円~))

大学院:約78,000RMB~(約130万円)(内授業料28,000RMB~(約46万円~))

×50.Boston University(ボストン大学) 米国
学部:約$57,590(約570万円)(内授業料$43,970 ~(約440万円~))

 大学院:学部と授業料は同じだが、生活費等が学部よりも5000ドル程度などと高く見積もられている。

トップ52~60----------------------------------------------------------------------------------------------------------
52.京都大学 日本
学部&大学院:約170万円(内授業料535,800円)
日本人ならJASSOのローンを借りれるので、多少は必要経費の多くを工面しやすい。

52.Brown University(ブラウン大学) 米国
学部:約$55,016(約550万円)(内授業料$42,808 ~(約430万円~))
留学生向けのエイドは限られている。

大学院:授業料は学部よりも2000ドルほど高い。
博士課程に入学する場合は5年間の全費用サポートが保障される。

×52.University of California, Davis(カリフォルニア大学デービス校) 米国
学部:約$55,951(約560万円)(内授業料$36,780 ~(約370万円~))

大学院:学部よりも授業料が6000ドル程度安い。

55.Ludwig-Maximilians-Universität MünchenLMU、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン) ドイツ
学部&大学院:約7,200€(約100万円)(内授業料0€(0円))
 
56.Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST、カイスト) 韓国
学部&大学院:約450,000~(約4万円)(内授業料0Won~(0円))

全学生の授業料が無料なだけでなく、毎月3万円程度のお小遣いが支給されるなど、生活費も含めてほとんど費用がかからない。

57.The Hong Kong University of Science and Technology(香港科技大学) 香港
学部:約US$22,200(約220万円)(内授業料US$15,400 ~(約150万円~))

大学院:約Hong Kong$87,079(約110万円)(内授業料Hong Kong$42,100 ~(約54万円~))
優秀な博士課程の学生に対するエイドは充実している。

58.University of Manchester(マンチェスター大学) 英国
学部&大学院:約£22,176~(約350万円)(内授業料£14,000~(約220万円~))
コースにより授業料が大きく異なる。

×59.Ohio State University(オハイオ州立大学) 米国
学部&大学院:約$44,215(約440万円)(内授業料$26,726 ~(約260万円~))

60.Pohang University of Science and Technology(浦項工科大学校) 韓国
学部:約10,023,000Won(約90万円)(内授業料6,124,000Won ~(約57万円~))
優秀な学生は学費を免除される。

大学院:約US$12,663(約130万円)(内授業料US$7,429 ~(約70万円~))
上記費用は入学金(US$747)も含む。2年目以降は支払い不要。
全留学生が入学時に2700ドルの奨学金を受ける。その他高額のエイドがいくつかある。

トップ61~71----------------------------------------------------------------------------------------------------------
61.KU Leuvenルーヴェン・カトリック大学) ベルギー
学部&大学院:約€7,350(約100万円)(内授業料€ 596,3(約8万円))

×62.Purdue University(パデュー大学) 米国
学部:約US$43,254(約430万円)(内授業料US$30,954 ~(約310万円~))

大学院:費用は学部と同程度。

63.Georg-August-Universität Göttingenゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン) ドイツ
学部&大学院:約6,900(約90万円)(内授業料€ 1,500(約20万円))

×63.University of Queensland Australiaクイーンズランド大学) オーストラリア
学部:約AU$48,710(約450万円)(内授業料AU$32,160 ~(約300万円~))

大学院:費用は学部と同程度。

65.Rice University(ライス大学) 米国
学部$大学院:約US$54,291(約540万円)(内授業料US$38,260 ~(約380万円~))
一部留学生にエイドあり。編入生にはなし。

65.École Normale Supérieure高等師範学校) フランス
大学院:約マイナス€1,006(約マイナス14万円)(内授業料€254(約3.5万円))
学部課程はない。

フランス人学生は公務員扱いとなり、授業料無料で在学中に給料が支払われる。留学生には給料や公務員としてのステータスはないが、奨学金として毎月約1000ユーロの支給を受ける。滞在先についてもベネフィット(格安寮の紹介などか?)を受けられる。

67.Leiden University(ライデン大学) オランダ
学部:約€18,000(約250万円)(内授業料€ 10.800(約150万円))

大学院:コースによるが、学部課程よりも授業料が50万円程度アップ。

68.Universität Heidelbergルプレヒト・カール大学ハイデルベルク) ドイツ
学部&大学院:約€7,003(約100万円)(内授業料€ 253(約3.5万円))

69.Delft University of Technology(デルフト工科大学) オランダ
学部:約€16,744(約230万円)(内授業料€ 8,464(約120万円))

大学院:学部よりも授業料が60万円程度上がる。

×70.University of Southern California(南カリフォルニア大学) 米国
学部&大学院:約US$62,245(約620万円)(内授業料US$45,602 ~(約460万円~))

70.École Polytechniqueエコール・ポリテクニーク) フランス
大学院:約€13,800(約190万円)(内授業料€6600(約90万円))

学部課程はない。

上記は修士課程1年目の費用。2年目は4400ユーロとなり、1年目よりも30万円程度安い。

フランス人学生は公務員扱いとなり、授業料が無料で、さらに在学中に給料が支払われるが、留学生にはない。

トップ72~82----------------------------------------------------------------------------------------------------------
×72.University of Sydney(シドニー大学) オーストラリア
学部:約AU$64,160(約640万円)(内授業料約AU$30,000(約300万円))

大学院:費用はコースにより異なるが、学部より2000~5000ドル程度安いコースが多い。

73.Erasmus University Rotterdam(エラスムス大学ロッテルダム) オランダ
学部:約€17,200(約240万円)(内授業料€ 8,200(約110万円))

大学院:学部よりも授業料が105万円程度上がる。

74.Universität Basel(バーゼル大学) スイス
学部&修士:CHF19,400(約220万円)(内授業料CHF1,400(約16万円))

74.Utrecht University(ユトレヒト大学) オランダ
学部:約€13,700(約190万円)(内授業料€ 6,500~(約90万円~))
コースにより費用が大きく異なる。

大学院:学部よりも授業料が110万円以上上がる。

76.Nanyang Technological University(南洋理工大学) シンガポール
学部:約$24,300~(約190万円)(内授業料$15,300~(約120万円~))
留学生用費用は高めに設定されているが、それでもMOEグラントにより初めてNUSで勉強する学生はすべて通常費用よりも安いMOEグラント差し引き後の費用が適用されるため、リーズナブル。上記はMOEグラント差し引き後の授業料。

大学院:学部同様にMOEグラント適用。コースにより学費がまったく異なるが、学部よりも安いことが多い。

MOEグラントを受けて勉強した後、シンガポール発の企業で3年間勤務することが義務付けられている。

77.Wageningen University and Research Center(ヴァーヘニンゲン大学) オランダ
学部&大学院:約€20,970(約290万円)(内授業料 €13,500~(約190万円~))

×78.University of Pittsburgh(ピッツバーグ大学) 米国
学部&大学院:約US$40,840(約410万円)(内授業料US$25,688 ~(約260万円~))

コースにより費用異なる。

79.University of Bristol(ブリストル大学) 英国
学部&大学院:約£21,450~(約360万円)(内授業料£14,750~(約250万円~))
コースにより授業料が異なる。

×80.Emory University(エモリー大学) 米国
学部:約US$59,908(約600万円)(内授業料US$43,400 ~(約430万円~))
1学期間で履修する授業単位は、12単位以上は費用が一定。できる限り取った方がお得。

大学院:学部での費用よりも6600ドル安い。 
1学期間で履修する授業単位は、9単位以上は費用が一定。できる限り取った方がお得。

80.Durham University(ダラム大学) 英国
学部&大学院:約£24,140~(約400万円)(内授業料£13,300~(約220万円~))
コースにより授業料が異なる。生活費は大学サイトに記載の必要最大経費を利用。

×80.Tufts University(タフツ大学) 米国
学部:約US$58,780(約590万円)(内授業料US$45,590 ~(約460万円~))

大学院:コースにより授業料異なるが、40000ドル前後が多い。

トップ83~90----------------------------------------------------------------------------------------------------------
83.University of Amsterdam(アムステルダム大学) オランダ
学部:約€17,550(約290万円)(内授業料 €9,000~(約150万円~))

大学院:学部よりも1500ユーロ(20万円)ほど高い。

×83.Michigan State University(ミシガン州立大学) 米国
学部&大学院:約US$49,798(約500万円)(内授業料US$34,796 ~(約350万円~))

85.Ghent University(ゲント大学) ベルギー
学部&大学院:約€5,854(約80万円)(内授業料 €610.60~(約8.5万円~))

86.Freie Universität Berlin(ベルリン自由大学) ドイツ
学部&大学院:約€5,970(約80万円)(内授業料€ 0(0円))

87.Technische Universität München(ミュンヘン工科大学) ドイツ
学部&大学院:約7,200€(約100万円)(内授業料€ 0(0円))

×88.Case Western Reserve University(ケースウェスタンリザーブ大学) 米国
学部:約US$58,228(約580万円)(内授業料US$41,420 ~(約410万円~))

大学院:学部よりも授業料が30万円程度安い。

×88.Vanderbilt University(ヴァンダービルト大学) 米国
学部:約US$61,112(約610万円)(内授業料US$41,928 ~(約420万円~))

大学院:コースにより費用異なるが、学部の授業料と同程度。

90.University of Notre Dame(ノートルダム大学) 米国
学部:約US$57,117(約570万円)(内授業料US$44,605 ~(約450万円~))
競争率は非常に高いが、一部留学生にもフィナンシャルエイドあり。編入生は対象外。

大学院:修士課程・博士課程の学生全体の97%が、全授業料免除の奨学金を受けている。博士課程の学生の94%が$18,450から$21,250の支給をされるアシスタントシップを受ける。

トップ91~100---------------------------------------------------------------------------------------------------------
91.Monash University(モナシュ大学) オーストラリア
学部:
【オーストラリアキャンパス】約AU$62,810(約690万円)(内授業料約AU$39,000(約360万円))
【南アフリカキャンパス】約R 143,100(約140万円)(内授業料約R 63,100~(約63万円~))
【マレーシアキャンパス】約R 47,600(約150万円)(内授業料約RM 34,100~(約110万円~))

大学院:
【オーストラリアキャンパス】費用はコースにより異なるが、学部より2000~5000ドル程度安いコースが多い。
【マレーシアキャンパス】学部の授業料よりも20~30万円高い。
【インドキャンパス】Monashインドキャンパス(IIT Bombayと提携)の博士号プログラムは、IIT Bombayの費用だけ支払えばよいため、授業料年間4000ドル。生活費もインドのため超格安。

92.McMaster University(マックマスター大学) カナダ
学部&大学院:約$27403~(約260万円)(内授業料$20,988~(約200万円~))
コースにより授業料が異なる。

×93.University of California, Irvine(カリフォルニア大学アーバイン校) 米国
学部:約$52,425(約520万円)(内授業料$37,386 ~(約370万円~))

大学院:約$55,375(約550万円)(内授業料$36,157 ~(約360万円~))

94.Humboldt-Universität zu Berlin(フンボルト大学ベルリン) ドイツ
学部&大学院:約€6,544(約90万円)(内授業料€ 574(約8万円))

×95.University of Rochester(ロチェスター大学) 米国
学部:約$61,340(約610万円)(内授業料$44,580 ~(約450万円~))
44,580
2014年度の授業料は5000ドル程度アップ。

大学院:授業料は取得単位数による。学部の費用と大して変わらない。

96.Université Pierre et Marie Curie(ピエール・エ・マリー・キュリー - パリ VI大学) フランス
学部:約€6,036(約80万円)(内授業料€366(約5万円))

大学院:修士課程は142ユーロ、博士課程は410ユーロだけ学部課程よりも授業料が高い。

×97.University of Colorado Boulder(コロラド大学ボルダー校) 米国
学部:約$47,952(約480万円)(内授業料$32,008 ~(約320万円~))
44,580

大学院:約$47,934(約480万円)(内授業料$28,200 ~(約280万円~))
44,580

98.University of Groningen(フローニンゲン大学) オランダ
学部:約€14,430(約200万円)(内授業料 € 7,500~(約100万円~))

大学院:学部よりも授業料が3000ユーロ以上(約40万円)ほど高い。

98.Maastricht University(マーストリヒト大学) オランダ
学部:約€16,195(約230万円)(内授業料 € 8,500~(約120万円~))

大学院:学部よりも授業料が3000ユーロ以上(約40万円)ほど高い。

100.University of Helsinki(ヘルシンキ大学) フィンランド
学部:約€6,392(約90万円)(内授業料 € 0(約0円~))

大学院:学部課程と同程度の費用。

100.University of York(ヨーク大学) 英国
学部:約£20,187~(約340万円)(内授業料£14,340~(約240万円~))

大学院:約£20,222~(約340万円)(内授業料£13,580~(約230万円~))

学部、大学院ともに、コースにより授業料が異なる。
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US. News National Liberal Arts College Rankings
リベラルアーツカレッジ(すべてアメリカにある大学)トップ10
1.Williams College(ウィリアムズカレッジ)
学部:約$58,900(約590万円)(内授業料$46,330 ~(約460万円~))
44,580
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。

2.Amherst College(アマーストカレッジ)
学部:約$63,293(約630万円)
留学生にもNeed Blindで、留学生を含め合格した全学生のニーズを満たす。教育ローンなど借金がまったくない状態で卒業できる。

3.Swarthmore College(スワースモアカレッジ)
学部:約$60,270(約600万円)(内授業料$44,368 ~(約440万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。エイドの競争率非常に高い。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。
 4.Bowdoin College(ボードインカレッジ)
学部:約$59,900(約600万円)(内授業料$45,004 ~(約450万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。エイドの競争率非常に高い。合格した留学生全員のニーズを満たす。

5.Middlebury College(ミドルベリーカレッジ)
学部:約$59,075(約590万円)
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。

6.Pomona College(ポモナカレッジ)
学部:約$59,730(約600万円)(内授業料$43,255 ~(約430万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。

7.Carleton College(カールトンカレッジ)
学部:約$58,149(約580万円)(内授業料$45,900 ~(約460万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。

8.Wellesley College(ウェルズリーカレッジ)
学部:約$57,042(約570万円)(内授業料$43,288 ~(約430万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たす。編入生は対象外。

9.Claremont McKenna College(クレアモントマッケンナカレッジ)
学部:約$60,010(約600万円)
留学生に対するエイドの競争率は非常に高い。

9.Davidson College(デビッドソンカレッジ)
学部:約$54,683(約550万円)(内授業料$42,849 ~(約430万円~))
留学生に対するエイドの競争率は非常に高い。

9.Haverford College(ハバフォードカレッジ)
学部:約$59,446(約590万円)(内授業料$45,018 ~(約450万円~))
留学生の入学基準はNeed Aware。合格した留学生全員のニーズを満たすが、毎学期3-4人のみがエイド付で合格する。編入生は対象外。

ランキング終わり---------------------------------------------------------------------------------------------------


いかがでしたでしょうか。あなたが気になっていた大学、留学を志望していた大学でかかる費用はどうでしたでしょうか。反対に、これまでまったく考えたこともなかった留学先で、今回初めて気になった大学はありましたでしょうか。

このトップ100の費用一覧を作成するにあたり、見つかった気づきをシェアします。

自己資金がほぼまったくゼロでも留学できる大学は7大学
ハーバード大学、MIT、プリンストン大学、イェール大学、KAIST(韓国)、ENS(フランス)、アマースト大学の7大学が、自己資金がほぼまったくゼロでも留学可能な大学です。どれだけ激しく貧困に見舞われていても、留学資金が留学を妨げる理由にはなりません。例えばアメリカ留学なら、自分の銀行口座にお金がなくてもエイドがあれば学生ビザは下ります。

最高の大学にも、最悪の大学にもアメリカの大学が多い
私がをつけた大学は7大学だけです。そのうち5大学がアメリカの大学です。 一方で×をつけた大学のほとんどもアメリカの大学です。これは、アメリカの大学の授業料が法外に高い一方で日本人向けにもエイドが大変充実している大学があり、エイドが充実していない大学に通う場合はその費用を丸ごと学生が負担しないといけないためです。

アメリカの名門州立大学への留学は貧乏人には実現不可能
アメリカの州立大学は、日本で言う国立大学のような印象を与えるようで、日本人が留学したがる留学先となっています。実際、一昔前は州立大学の方が費用が安い、入学基準が低い、費用が4年制大学よりも安い2年制のコミュニティカレッジ(コミカレ)から編入しやすいなどの理由で人気がありました。

ただし、州立大学は昨今のアメリカ内の財政危機により、州外生向けの費用を激しく上昇させています。日本人はアメリカ人学生が享受できる教育ローンを利用できないため、州立大学の法外な費用を負担できる術が乏しいです。安いというコミカレの費用も急上昇していますし、大規模な予算カットにより卒業に必要な授業がなかなか開講されないという悲劇的な状況になっています。

私の妻も、ビュートカレッジというカリフォルニア州北部にあるコミカレで幼児教育の資格を取得する寸前ですが、最後の1単位が開講されなくなったために、登録料だけビュートカレッジに支払ったまま資格が4年近くたった今も取得できていません。

留学エージェントで働いている人の中には昔コミカレ留学した人が少なくないため、今も昔のコミカレと同じように考えている人がいると思います。また、コミカレはロケーション以外はどこもほとんど同じため、細かいカウンセリングが不要なので留学カウンセラーにとっては紹介しやすいです。

ただし、今のコミカレは昔のコミカレとは違います。コミカレ自体が案外高くつくようになり、卒業後も結局名門州立大学に進学したければ最低2年間もの間は法外な授業料を払わなければなりません。名門州立大学進学は、慎重に検討したほうがよいでしょう。

日本人のアメリカ留学の場合、伝統的にカリフォルニア州が圧倒的に人気がありましたが、近年は費用が高すぎて世界から留学生の受験者数が減っているようです。

大学としては高額な費用を払ってくれる留学生は手軽な収入源になるため、UCLAやUCバークレーなどカリフォルニア大学システムの大学は、GPA3.0前後の優秀とは言えない留学生も受け入れるようになってきています。費用さえ気にならなければよい大学ですが、日本人ももっと賢い選択をした方がよいと思います。

エイド欲しいなら編入よりもフレッシュマン入学
アメリカの私立大学の多くは、留学生に対しても数はごく少ないですがエイドを用意しています。しかし、フレッシュマンとして1年次に入学する留学生に対してのみです。ほとんどの大学では、編入生に対してはエイドの対象外だとサイトで明示しています。コミカレや他の大学から名門大学に編入を希望する人は、エイドは期待できないことを前提に計画しましょう。

また、たとえフレッシュマン入学でも申込書にエイドが欲しいことを記入しておかないとエイドの対象になりません。申し込み後になってエイドが欲しいと伝えても考慮の対象にならないことがほとんどですので、間違えずに書いておきましょう。

さらに、そもそも名門大学は編入枠が非常に狭いです。人気のある大学ほど在学生が辞めないためです。編入で敗者復活を狙うのもアリですが、フレッシュマン入学の方が可能性が高くメリットも大きいでしょう。

カナダの大学の大学院は費用が低め
州にもよるでしょうが、オンタリオ州のトロント大学や、ブリティッシュコロンビア州のブリティッシュコロンビア大学では学部よりも大学院の方が授業料がはるかに安いです。カナダの大学院はお得感がありねらい目でしょう。

授業料がタダの国や大学であっても、生活費は千差万別
フランス、ドイツ、ベルギー、フィンランドといった国に留学する場合は、授業料が無料または格安のため、1学年間の費用で約100万円以下に収まってきます。これは日本の東京大学や京都大学に通う場合に必要な経費の約半分ですので、超格安で勉強できます。

一方、同じように授業料がほとんど無料のスイスでは、物価が高いために約200万円くらいかかってきます。授業料だけで各大学費用を見比べると、物価という視点を見逃してしまいがちかもしれませんが、トータル費用を考慮するようにしましょう。

国によってはバイトで稼げる
このブログでは、各国による労働環境の差が見えてきません。例えば、アメリカでは原則バイトは学内でしかできず、給料も現地の最低賃金程度しかもらえないことが普通なのですが、オーストラリアでは学生も比較的自由にバイトができ、最低賃金も日本の倍程度のため、留学生にとって大変人気の国となっています。

もちろん、バイトしたところで英語力が伸びるわけでもなく、学業の妨げとなったり、バイトに時間が取られて卒業時期が遅れ本末転倒ということにもなりかねないので、バイトを当てにした留学プランを組むのはやめましょう。

必要費用は毎学期変わりえる
必要経費は、各大学で毎年、あるいは毎学期変わります。今年授業料が昨年と比べて変わらなかった場合でも、次の年には10%アップしている可能性もあります。多くの国の大学では授業料が毎年数%アップしています。韓国のKAISTが今後もずっと授業料を無料としてお小遣いまでくれる保証はどこにもありません。

大学によっては毎年の授業料上昇率を5%以下にしますとか、入学時の授業料をその後4年間は適用しますとか、学生が授業料の値上がりを考慮して学習を継続できるように努めています。

一旦授業料を払っても、学期開始後に授業料が上がる可能性のある大学もあります。カリフォルニア大学やカリフォルニア州立大学などカリフォルニア州内の大学では、カリフォルニア州の財政難のために、授業料がいつでも変わり追加費用が発生する可能性があることをウェブサイトで明示しています。

高校・大学では圧倒的に優秀な成績・実績を収めよう
このブログにある各大学の費用でも明らかだと思いますが、アメリカの大学を中心に優秀な学生に対してはエイドを惜しまない大学がたくさんあります。全学生が世界最高レベルに優秀だと思われるハーバードやMITなどは、入学する全学部生に対して莫大なエイドがあり誰でも学べますが、こういった大学のほかにも優秀な学生であればエイドを支給し入学させる大学は多いです。

多くの大学が、最初から優秀な留学生に対してエイドが出せるように、数人分あるいは数十人分の留学生向けエイド枠を用意しています。つまり、あなたが優秀でさえあれば、その枠に入って留学が可能だということです。

もしあなたが現時点で超優秀な学生とは言えない場合も、これを励みに圧倒的な努力をしてください。お金を言い訳に名門大学をあきらめないでください。優秀だとみなされさえすれば、いくらでも道は開けます。

特に欧米型の大学は、学校の成績が一番大事だとみなされます。日本の場合は高校の成績など関係なしに、受験で受かれば偏差値の高い大学に入れますが、日本のそうした風潮に流されずによい成績を取るよう努めましょう。

まずはTOEFL100を取ろう
どんな名門大学に入学するにしても、日本の大学でもなければ英語などの現地語運用能力は必須です。どんな言語よりもまずは英語ができることが世界への入り口ですので、まずは英語力を身につけましょう。

世界のどの国であれ、英語で授業をする場合はTOEFL iBT80点が最低限必要になってきます。そのため最低でも80点は必要なのですが、世界の名門大学に入学する学生のほとんどは当然のように100点程度を取った上で受験してきます。

世界の名門大学に受験する(受験できる)日本人は多くないため、日本人だというだけで希少価値があり実力以上の大学に合格することがあります。そのため、たとえハーバードのような世界の最高峰であっても、TOEFLの足切り点を満たしていない日本人学生ですらエッセイなど他の要素がずば抜けていれば合格を出すことがあります。

しかし、日本人だからといって甘めの評価に安住していてはいけないでしょう。名門大学に在学中からパフォーマンスを出してその後の人間関係を築くためにも、本気でTOEFL100点を取りに行きましょう。

授業料が高い大学がランキング上位に入る理由は、優秀な学生が入学できる体制があるから
授業料がベラボーに高いアメリカの大学に、世界でもっとも優秀な学生が来るのはなぜでしょうか?お金持ちの家庭の子供は優秀だからでしょうか?そうでもないと思います。さすがに年間600~700万円、卒業までに2500~3000万円かかるような大学に自費で勉強できる学生などほぼ皆無です。

それでもアメリカのトップ大学には世界でも最優秀の学生が集まってきているため、教育レベル・研究レベルともに世界最高の水準を維持しています。なぜかというと、エイドが非常に充実しているからです。このブログでは日本人に対する費用しか取り上げられていませんが、アメリカ国籍なら全学生がエイドを受けられる大学は留学生に対するエイドとは比較にならないほどたくさんあります。だから、授業料が高くても優秀な学生が通っているのです。

優秀なアメリカ人は、エイドの存在を知っているため名門大学を最初からあきらめたりしません。日本人であっても、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

大学や政府がお金を出すのは社会の発展のため。期待に応える努力をするのが大前提
人間はどうしても自己中心的な考え方をしてしまいがちなもので、エイドなり格安の大学を自分自身のメリットだけで利用してしまいがちです。しかし、その背景には若者の自己実現や社会の発展を願う人たちの働きがあることを忘れてはいけません。

やる気のない学生は迷惑がかからないようにそうしたサポートを利用せず、やる気のある学生は将来大きくお返しをするつもりで誠心誠意努力しましょう。

英語だけで卒業可能なコースがある大学がほとんどだが、例外あり
このランキングに入っている大学のほとんどは、英語でしか授業を行っていない大学または英語だけで卒業できるコースがある大学です。しかし、中にはフランス語やドイツ語などの現地語の力がないと卒業できない大学もあります。

現地語で勉強したければもちろん現地語を鍛えた上で留学すればよいのですが、そうでない場合は最初に利用する言語を把握した上で準備し、留学しましょう。

シンガポールの大学は、留学生にエイドを支給する代わりに卒業後の義務を課している
シンガポールではMOEグラントというものがあり、これを希望すると留学生でも多額のグラントを受けられ、教育水準の割りに格安で勉強することが可能です。ただし、卒業後にシンガポール系企業で3年間働くことが義務付けられています。Give&Takeの関係を政策としてはっきり定めている例でしょう。もちろん、グラントを希望しなければ卒業後の労働義務も発生しません。

途上国にブランチキャンパスのある名門大学は、格安で本校と同じ学位がもらえる
先進国に本校のあるニューヨーク大学やモナシュ大学は、中国やインド、南アフリカやマレーシアといった開発途上国にブランチキャンパスを構えており、本校よりも授業料が格安に設定されていたり、エイドを非常に充実させていることがありねらい目です。

お金持ちはなるべく自分で払ってください
このブログでは、お金がない人を半ば前提に書いていますが、当然お金持ちの人も留学されると思います。アメリカの大学のエイドは、家庭の所得等に応じてエイド額が大きく変わってきます。お金持ちの人はエイドがまったくもらえない場合もありますのでご注意ください。


まとめ

これまで日本人にとって、大学教育を安く済ませる手段といえば、自宅から通える国公立大学に進学することしか視野にないことがほとんどだったのではないでしょうか。しかし実際には、世界大学ランキングのトップ100に入る大学には、日本人にとって非現実的なほどに高い大学もあれば、各大学や各国政府の政策により授業料が無料どころか、生活費まで支給する大学まであり様々です。東京大学や京都大学といった日本の国立大学に通う場合よりもリーズナブルな大学も多数あり、お金のない学生にとって留学は、世界にある名門大学で格安かつ最先端の教育を受ける有効な手段となっています。

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2013年8月4日日曜日

留学は就職・転職に有利?不利?海外留学という実績を最大限に就職の味方につけ、社会人として華麗なスタートを切る方法

リーマンショック後の今の日本の就職・転職状況は、就職氷河期と呼ばれた1993~2005年よりも厳しいと言われます。今就活・転活をしている人や、これから就活・転活に挑むことになる人たちの多くは、これからどうしていけばいいのか大きな不安を抱えていることでしょう。



海外留学をするということに対して、就職・転職に有利だとか不利だとか、いろんな意見が長い間交わされてきました。確かに、海外留学をすると、日本の大学に通う学生と同じようなスケジュールでの就職活動ができません。留学することでスタートに出遅れ、希望の企業の受験にも間に合わなくなるかもしれません。

一方で、何の専門性も武器も持たない多くの学生にとって、大きな成長の機会でありアピールポイントにもなりうる留学は、あるいはとっつきやすい武器のひとつともなるでしょう。

今回のブログ記事では、 海外留学のこれまでとこれから、就活・転活にとって有利なのか不利なのか、そして留学を最大限に就活の味方につけるにはどうすればよいのかを考えていきたいと思います。


留学経験者が冷ややかな目を浴びてきた日本の閉鎖的環境

海外留学はこれまでも盛んに行われてきましたし、むしろ日本人の留学がもっとも盛り上がっていたのは1990年台~2000年台前半の間でした。この時期は日本の景気にまだ底力があり、世界の中における日本の存在が大きい時代でした。

そんな時代に多くの日本人がアメリカを中心とする先進国に留学していたのですが、この時期はむしろ留学生にとって不遇の時代でした。

留学中にいろんな異文化体験をし、英語力や専門性を身につけ、意気揚々と日本に帰ってきても、いろんな困難に遭遇しなければなりません。

まず、就活の時期が合わない。海外の学位を認める企業が少ない。新卒とされないため、職務経験がないのに転職者と勝負しなければならない。留学生を鼻から受け入れる意識がない。

日本企業の職場にはほぼ日本人しかおらず、日常の業務はほぼすべて日本語だけで行われるため、英語力が何の役にも立たない。

世界最先端の大学で身につけてきた教養教育で培ってきた考え方、コミュニケーション、論理性などが煙たがられ、「あいつは留学でアメリカかぶれしてるからダメだ」と集団いじめの対象にされる。意見を言うと「あいつ生意気だ」ということで、無視して仕事を教えない。

留学生を採用するのは、日本国内の学生を十分採用できなかったときの補充要員として考えるときだけ。日本の大学卒の社員を海外勤務として左遷させると印象が悪いから、昇進ルートにない留学経験者を代わりに充てるための存在として使う。

日本企業がまだそれほど危機感を抱いていなかったがために、留学経験者を受け入れる土壌がない時代が続いてきました。長いこと就職氷河期が続いてきた時代にも、日本の企業はまだ余裕があり、そのために日本の大学卒の社員をこれまで以上に活用するだけで、企業として存続することができてきたのです。

そして、留学経験者にとっては「あの留学経験は一体何だったんだろう。なんで日本に戻ってきちゃったんだろう」と、日本に戻ってきた逆カルチャーショックから立ち直るのが大変で、時に理不尽な不遇に耐える時代が続いてきたのです。


いまだかつてないほど厳しくなっているグローバル就活戦線

そんな留学経験者を活用することなく、まったりと継続してきた企業が今、窮地に立たされています。

世界に冠たるパナソニックが、2年続けて7,000億円もの赤字を垂れ流すようになりました。「亀山モデル」で世界の注目を浴びたシャープが、年間5,000億円もの赤字を出しています。世界的に有名なブランドSONYも、エレクトロニクス部門で1,300~1,700億円もの赤字を出しています。

日本にいるとなかなか気がつきませんが、世界において日本製品は消えようとしています。日本製品を愛用してきた家庭でも、買い替えが進み新しい製品は韓国製や台湾製、中国製に取って代わられています。各製品タイプの世界での販売シェアを見れば、それは一目瞭然です。

日本人が愛してきた、日本を代表する大企業が、経営破たんでなくなるか、中国など外国企業に二束三文で買い叩かれる時代が来ています。日本企業がほぼ全滅の現状を、冷静に見つめる必要があるでしょう。

日本ほどでないにしても、欧米先進各国で同様の自体が起きています。世界的に見て裕福な生活レベルを維持していて、日本と比較しても借金の規模がずっと小さいEU加盟国のポルトガル、スペイン、アイスランド、ギリシアなどでもすでに財政破たん状態になっています。

日本ほどの長期停滞はありませんが、先進国の経済成長率は押しなべて停滞しています。スペインなどは、失業している人が国民全体の4分の1強、若年層にいたっては5人のうち3人近くが失業しています。

先進国が長期停滞を続ける一方で、破竹の勢いで成長しているのが新興国経済です。

おなじみのブラジル、ロシア、インド、中国のBRICsもそうですし、ASEAN加盟諸国、中東、アフリカ、南米、世界中のどの地域をとっても目覚しい経済成長の真っ只中にあります。経済成長率の低い国ランキングで上位に来る国には、先進国が勢ぞろいしているのとは対照的です。

こうした国々は、多かれ少なかれ先進国に住む人々が従事しているサービスを、格安で提供することで利益を得て経済成長しています。


これからの時代を生き抜く唯一の策

こうした時代背景にあって、日本を救う切り札、あるいは救世主として注目を浴びている人たちがいます。

海外で鍛えられてきた日本人留学経験者や、海外からはるばる日本にやってくる外国人留学生です。

世界において日本製品やサービスが見向きもされなくなり、日本の労働人口や若年人口が激減する今の時代において、日本企業は逃げ場がなくなってしまいました。現在の世界経済を生き延びるために、世界から仕事を取ってくることのできる人材が必要とされているのです。

グローバル人材」という言葉が、近年急速に使われるようになってきています。すでに経済界、政界において、グローバル人材の養成・確保に向けて急ピッチに動いています。

このグローバル人材とは、どういった人材を言うのでしょうか。

以下は政府資料によるグローバル人材の定義です。

「未知の世界、時に非常に厳しい環境に、『面白そうだ』『やってみたい』という気持ちで、積極的に飛び込んでいく前向きな気持ち、姿勢・行動力を 持っていること。そして、入社後に一皮、二皮剥けるため、『最後までやり抜く』『タフネスさ』があること。しっかりと自分の頭で考え、課題を解決しようと すること。」(厚生労働省、第9回雇用政策研究会資料。2012年7月23日)

つまりは、

 1.未知の世界に飛び込める行動力
 2.最後までやり抜くタフネスさ
 3.自分の頭で考え、課題を解決する能力

という3つを備えた人材が、グローバル人材なのだということです。(ダイヤモンドより)
見事によくできた定義だなと、深く感心します。

これを一言で言うと、「世界で結果を出せる」人材ということではないでしょうか。価値観や文化の違いを超えて、行動ののちに結果を出せるということです。

定義を見てわかるとおり、別に留学経験が必要だとか、英語力がどのくらい必要か、といったことは含まれていません。グローバル人材たるには留学経験や英語力は道具ではありますが、それは本質的に重要なことではないのです。単に留学経験者にはこの定義を満たす力を身につけた人が多いだけです。

あなたは、グローバル人材でしょうか。

今この瞬間に、日本がなくなったとしましょう。命からがら海外のある国にたどり着いたあなたは、早速仕事を見つけて立派に食べていくことができるでしょうか。

日本がなくなった瞬間から食べていける、そんな底力のある人材が、グローバル人材ということでしょう。

この基準は、決して高い基準ではありません。むしろ、最低限の基準を満たした人材というべきでしょう。グローバル人材となるために、なにも人生の目的を持てだとか、夢・志は何かとか、世界No.1であれとか、求めているわけではありません。心がけ次第で簡単に達成できる基準です。

グローバル人材というだけでなく、その先を行く人材となり、世界規模で自己実現などができるためにも、まずはグローバル人材という土俵に上がる必要があるのです。

日本という枠にしがみつくことなく結果を出せるグローバルな人材が、救世主のごとく求められているのです。
 

世間の視線に反して日本の政治経済を牽引してきた留学経験者

今はグローバル人材を求める声が急速に高まっていますが、実際には、これまでにも、日本を変えてきた人たちの多くは、留学経験者です。

今のトヨタ社長の豊田章男氏もそうですし、ローソン社長の新浪 剛史氏、楽天の三木谷 浩史氏、ソフトバンクの孫 正義氏、DeNAの南場 智子氏、経営コンサルタントの大前研一氏などなど。

政界では、安倍 晋三、鳩山 由紀夫、麻生 太郎、小泉 純一郎といった首相経験者が留学しています。

そのほかにも無数に留学経験者が日本で活躍していますが、ここで羅列するのは大変なのでググってみてください。


留学経験者が持つ伝統的な長所

留学経験者が持つアドバンテージには、どのようなものがあるのでしょうか。

<<働ける国、職種が多い>>
英語力や異文化コミュニケーション力、世界レベルの広い視野などを持つことで、日本以外にいろんな国で働くことができます。また、日本で盛んだが日本以外で盛んでない職種は日本で従事し、逆に、世界で盛んだが日本で盛んでない職種は海外で従事するといったように、働く選択肢が増えます。

<<人脈が広い>>
日本という同質な人々が集まる国の中では、出会う人も同質にならざるを得ませんが、世界にはいろんな人がいます。海外には、ありとあらゆるタイプの人がいて、自らの夢・志の実現を助ける人脈を、いくらでも築くことができます。

<<人間力が高い>>
留学経験者は、日本という慣れ親しんだ土地・人を離れ、世界に散らばり、日本では経験することのない多くの経験をすることができます。その中で、それまで持っていた自らの限界を打ち破り続けることで、日本でぬくぬくとしている間は得られない、多くの識見、寛容性、タフさ、エネルギーを身にまとうようになり、高い人間力を身につけます。

<<環境への適応力が高い>>
海外で生活することで、いろんな観点からそれまで持っていた日本人としての考え方・行動・文化を、一時的に放棄するタイミングが訪れます。そのように一部譲歩しながら異文化の環境で生きるということを学び、同時に日本人として守るべきあり方を大事にするようになります。単一の文化による縛りを越えて適応できる、高い適応力を持つようになります。

<<収入が高い>>
高い収入を得る多くの機会に恵まれます。より高い収入を得られる国に移り、より高い収入を得られる職種を選び、日本人に限らずマネジメントできる環境を得ることでより大きな成果を上げることができます。異文化の中でつちかってきた人間力により、より高い実績を挙げることができ、結果として高い収入につながります。

たとえ世界に出ずとも、日本国内では外資系に勤められるチャンスが大きくなり、また、世界に威勢よく出ている活気ある企業で働くことができます。

ちなみに、海外の大学を卒業した人が、いくら年収をもらっているのか知っていますか?

朝日新聞が発行している雑誌AERAに、主要企業における、主要大学別に見たサラリーマンの年収が掲載されたことがあります(2009年)。

この記事によると、京都大学、東京大学に続いて、海外大学の卒業生の年収が堂々第三位に輝いています(平均年収816.3万円)。これにはハーバード大学卒業の人もいれば、州立2年制大学卒、中国の大学卒、あるいはインドの大学卒といった、あらゆるタイプの海外大学卒業生が含まれているでしょう。全部ひっくるめてこの平均年収とは驚異的ですね。


留学生の就職活動に追い風が吹いている理由

留学経験者は留学未経験者と比べても、伝統的に高いアドバンテージを持ってきましたが、近年、さらに留学経験者にとって追い風が吹いています。

<<グローバル化の進展>>
世界各国間において、ますますモノ・人の行き来が自由になり、世界中で同じような製品やサービス、知識が広がる中、1つの国にこだわる意義が急激に薄れています。グローバル化が急激に進展するなか、日本という1つの国にのみとどまり、日本でしか学ぶ気概のない人は、抗いようのない時代から逆行しており、今のグローバル化においてお話になりません。

逆に、時代の流れを先読みしていち早く行動を起こしている留学経験者は、ますます元気のいい企業の引っ張りだことなっています。

<<英語を使う社内環境の増加>>
人の流れが活発になり、英語での情報にいつでもアクセスできる時代にあって、企業内でも英語を使う機会が急増しています。これまで日本語だけで上司の機嫌を取れていた時代が終わりつつあり、上司や部下が日本人ではないことが、珍しくなくなってきています。

そんな中、すでに英語を流暢に操れる留学経験者が、社内において発言権・影響力を持つようになってきています。逆に、日本語だけ得意で大きな顔をしていた人たちは、英語ができないために会話すらまともに進まない時代になってきています。

<<教養を重視する教育改革の進展>>
日本の大規模かつ止まらない停滞を見るにつけ、アメリカやイギリスなどで成果を上げてきた教養教育(リベラルアーツ教育)の導入が、日本でも活発に議論されるようになってきています。

今もっとも日本で注目されている大学は、秋田国際教養大学、東京大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学など、どれも教養教育に力を注いでいる大学です。また、国際基督教大学(ICU)も、アメリカのリベラルアーツカレッジを模範として創られています。

アメリカという教養教育の本場などで、教養を自分に叩き込んでおくことで、日本国内の学生に先駆けて人間力を鍛え、日本社会の改革を担うことができるでしょう。 

<<日本国内人材の内向き化>>
日本の企業で働いている若手社員は、一昔前の若手社員よりも海外赴任を嫌がる傾向が強いそうです。日本国内にいる人材が内向きになり、リスクを取ることを極度に恐れている一方で、ますます多くの日本企業が、もっと海外に進出するしか道がないことを悟っています。

 そんな中、留学経験者は海外アレルギーに縛られていないために、企業からは切り札のように重宝され、実績を出すことでキャリアアップの道は大きく広がることでしょう。

<<日本の政治と経済両面での支援>>
グローバル人材の育成・確保が至急の課題であることは、経済界において大変深刻に捉えられています。楽天やユニクロといった時代を先駆ける企業、また今の自民党政権が、大々的にグローバル人材の積極活用や積極育成を進めています。

自民党は、2013年の参院選で掲げた公約として、英語教育の抜本改革、秋入学の促進、2020年までに留学生を倍増、世界大学ランキングトップ100に日本の大学が10校以上入ることを目指す、といった改革を掲げています。

自民党が圧倒的に強勢の今、こうした強気のグローバル人材対策が、続々と進められていくでしょう。
 

<<ジョブフェアの規模拡大>>
留学生は就職スケジュールが悪いから就職に不利、というのは、過去の話です。留学生と企業のマッチング場所として開催されているジョブフェアが、年々規模を拡大しています。

ジョブフェアとして最大のキャリアフォーラムは、ボストンに始まり、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、シドニー、東京と、開催の場所を増やしています。また、各キャリアフォーラム開催での参加企業数も増加しています。

留学生にとって最大かつもっとも効率的な就職の場は、このキャリアフォーラムです。開催のたびに、参加者の20~30%の人が内定を得て帰っていきます。そのキャリアフォーラムが規模を拡大しているということは、留学生にとってこの上もない大きな就職チャンスが訪れているといってよいでしょう。

キャリアフォーラムに参加している企業のほとんどは、日本あるいは世界屈指の大企業です。日本国内の学生が数百倍~数千倍の倍率をかいくぐって、ようやく就職できるような人気企業が、留学生ということでその場で内定をがんがん出してくれます。大企業に就職したい人、大企業の中に希望の企業がある人には、大チャンスとなるでしょう。

<<ネット環境の充実>>
IT革命の進展により、当たり前ではありますが、世界のどこにいても最新かつ有意義な情報にいつでもアクセスできるようになったことで、留学生の就職活動は飛躍的に進めやすくなりました。同時に、留学生を強く欲している企業も、留学生にアクセスしやすくなり、また企業の広報活動もしやすくなりました。

そして、グローバル人材の確保が叫ばれる昨今において、情報はますます充実してきています。

<<就職活動時期の柔軟化>>
昔は大企業といえば春の新卒採用ばかりで、この時期がほぼ唯一入社できる可能性を秘めた時期でした。それが、留学生を含めた多様な人材の確保を主な目的として、秋採用が増え、さらに通年採用が増えてきました。

企業は、決まった時期に一度に新卒社員を刈り取る方法から、いい人材がいればその場で採用していくスタイルに方向を変え始めています。

また、学生が就職活動に追われて学業にまるで集中できず、まともな学力を身につけないで学生が卒業していくことの弊害が大きく問題になっています。そのため、就職活動の開始時期を大学3年が終わる3月に、選考開始の時期を8月以降にする動きが進んでいます。

この就職活動開始時期の繰り下げが現実となれば、海外大学卒業生や、日本の大学から交換留学した人たちでも、就職活動のタイミングには大方間に合います。

不利な戦いを強いられてきた割には健闘してきた留学生と、日本でぬくぬくとリスク回避してきた大学生が同じ土俵で勝負できるようになれば、多くの留学経験者にとって有利に働くでしょう。

<<新卒扱いの柔軟化>>
海外留学すると、どうしても日本国内の大学生よりは年齢的に上になりやすいため、年齢で不利に働くのではという懸念がありました。特に、海外の大学在学中は就職活動が難しいため、卒業後に日本に戻ってきてから就職活動をすることになるのですが、これでは既卒扱いされ、受けられない企業が多くなってしまいそうです。

そこで、海外の大学卒業生の場合は、卒業後1年以内なら新卒扱いとしたり、卒業後1年たっていても新卒扱いにするというような、柔軟な判断がされるようになってきています。 

<<女性の積極活用>>
海外留学に憧れ、実際に留学していく人の6~8割は女性です。会社組織は伝統的に男の論理によって作られてきたため、女性は伝統的に重要な地位につけませんでした。男女雇用機会均等法ができて女性の社会進出は少しずつ進んできましたが、経済停滞もあり、大きな改善は見られませんでした。

ところが、近年のグローバル人材の機運が高まると、企業が留学生を積極活用する流れが生まれ、結果的に女性の機会向上にもつながっています。企業としても留学生と女性を活用できるよい機会となり、対外的にもダイバーシティを宣伝することができます。

ダイバーシティを高める恰好の対象として、女性留学経験者に自然と注目が集まっています。


これができれば留学生は必勝!就職・転職の極意

ここまで、留学経験者が持つアドバンテージと、さらに追い風となる側面を見てきました。留学は有利か不利かと問われれば、いろんな意味で大きく有利なことがわかりました。

ですが、当然、留学経験者だからといって余裕をこいていてもうまくいくわけではありません。留学経験者などはいくらでもいるので、それだけでは何の差もつきません。留学経験者は、他の留学経験者や、世界中に存在する優秀なグローバル人材との比較において優位性がないといけません。

どうしたら、激化する就職戦線において優位性を示し、希望の内定をゲットすることができるのでしょうか。いろんな本やネット情報が出回ってはいますが、根本的なところで大事だと私が考えることを、お伝えしていきましょう。


<<巷に出回っている就活スケジュールをリセット!常にライフプランニングをする>>
まず、大事なことは、他人が決めたスケジュールに惑わされないことです。もちろん、就活本やネット情報には、就職活動に取り組む際のサンプルスケジュールが載っていて、参考にはなるでしょう。

でも、他の人と同じことをしている間は、あなたに何の付加価値も生まれることはありません。あなたそっくりの内定候補者がたくさんいる中、たまたまあなたに白羽の矢が当たることは、宝くじに当たることを当たり前だと思うのと同じくらいに愚かしいことです。

他人のスケジュールがわかったならば、自分はそれを上回るスケジュールを立てましょう。

コツは、
1.誰よりも先んじて取り組む
2.誰よりもたくさん取り組む

この2つです。これは、何事にも勝つための定石です。いくら少林寺拳法の世界では相手の力を利用することの達人でも、K-1のような最強を決める世界では瞬殺されるでしょう。戦争で勝つには、相手よりも先に仕掛けることで圧倒的に有利になります。ソフトバンクの孫社長もこれを心得ているので、大事な事業は誰よりも早く、圧倒的なボリュームで取り組みます。

そして、もっとも有効なスケジューリングとは、人生全体を捉えたライフスケジューリングなのです。

おそらく、世界人口の99%は、行き当たりばったりの人生を歩んでいます。日本人もその例外ではありません。

あなたは、人生の目的を持っていますでしょうか。それは文字として紙に書き留められていますでしょうか。人に聞かれた瞬間に答えられるでしょうか。自らの人生の目的を心に浮かべた瞬間に、あなたの心は高鳴るでしょうか。

もしNoであれば、あなたは目的のない人生を歩んでいることでしょう。そんな自分の人生は、生きていても死んでいても特に変わらない人生だと感じはしないでしょうか。

先進国を先進国たらしめた教育には、人生の目的を意識的に考えさせるタイミングはほとんど皆無です。高校受験が終われば大学受験目標に向かい、大学受験が終わったら就職という目標に向かう。就職したら年金を払い続けて老後に備える。

他人が万人向けに作り上げた目標です。それは「目標」ですが、「目的」ではない。目的のない目標には、本質的な存在価値はないに等しいです。でも、今私たちを囲む社会では、そうした自己目的化した目標を達成することを前提としてしまっているため、多くの人が目的のない人生に身をけずって働いているのです。

この無目的な人生を打破して、意味ある人生を歩み始めるには、人生の目的を明確に定め、ライフプランニング・スケジューリングを実行に移す以外に道はありません。

人生の目的を明確にし、それを達成するためのスケジュールを逆算して日々考え、紙に具体的に書き出し、壁に貼りましょう。私は、寝室の壁一面に、絵や画像、色を織り交ぜて、人生の目的や人生全体のキャリアプランを張り出しています。そして、毎日それを見ながらわくわくしています。

よく、就職・転職活動をする際には就職・転職活動関連の書籍を買い、ただ単にSPIや履歴書対策、面接対策等に終始している人がいます。これは就職活動・転職活動を無事に終えることが、自己目的化してしまっている、つまり無意味な人生を歩んでいる典型です。

無意味な人生をやめて、人生を最高に彩りあざやかなものにするためにも、就職・転職活動は理想のライフプランニングに沿った活動にしましょう。これが、最高の就職・転職活動にするための大前提です。就職・転職活動の時期に、「就職活動」「転職活動」だけをしないことです。

人生を最高なものにするのに必要なのが、誰よりも早く、誰よりもたくさんライフプランニングに取り組むことであれば、就職・転職活動も同様です。就職・転職活動を、誰よりも早く、誰よりもたくさん取り組んだ人が勝ちます。

「人生の目的をいつ定める?今でしょ!」
「いつライフプランニングする?今でしょ!」
「いつ就職活動・転職活動する?今でしょ!」

と、いうことです。就職・転職活動をいつ始めればよいのか、という質問はナンセンスで、常日頃、今この瞬間に就職・転職活動をしているべきなのです。

人生の目的に沿って、ライフプランニングをし、それに沿った就職・転職活動ができる人は、軸・芯が通った誠実な人材であることが採用担当者に伝わります。そうした人材は満足いく就職・転職活動ができるでしょう。


<<人生長い。就活・転活という一瞬に惑わされるな>>
ライフプランニングができたら、次は就職・転職活動を具体的に考えるわけですが、就職・転職活動でむやみに一喜一憂する必要はありません。確かに、就職・転職活動の間にはストレスがたまることも多いかと思いますが、人生あと100年くらいはある中のほんの一瞬です。就職・転職活動を一生懸命にやっていれば、よい人生経験になるでしょう。

また、企業に入社してからは、会社をやめたらもっと大変になると巷で言われることがありますが、でたらめです。転職活動を始めて転職先が決まるまでの平均受験社数は10社、面接を受けた会社数は5社です。就職活動よりも、転職活動のほうがはるかに楽なことがわかるでしょう。将来に関して変に悲観的になることはないのです。

就職活動中は、思い切り苦労してもよいのです。苦労を避けて無難に内定した企業にもぐりこむよりも、ライフプランニングに合った、お金を払ってでも勤めたい企業を狙うほうが、よほど将来の糧となります。


<<「できること」と「やりたいこと」が一致する職場を選ぶ>>
最高の職場を見つける際の鉄則だと、私が思うことがあります。それは、「できること」と「やりたいこと」が一致した職場を選ぶということです。

企業で働くということは、仕事をしながら社会に価値を提供するということです。あなたができない仕事をしていてもゆくゆくは社内での居場所がなくなりますし、収入も上がりません。

一方、自分がやりたいことでなければ、長続きしませんし、生きていてむなしくなるだけです。

職場は、この「できること」と「やりたいこと」が一致するところを選ぶと、自分が持つ力を最大限発揮し、充実した人生につながります。


<<見た目と中身、両方重要>>
人間の価値は、すべて見た目で判断されます。最初は履歴書で文字から人物像が判断されますし、面接では表情などの体の使い方、立ち居ぶるまい、しゃべり方、話した内容などで判断されます。こうしたすべてのことは、表に出てきたものです。つまりは、見た目で判断されているということです。

ただ、これは中身が大事でないということではありません。むしろ、逆です。中身のすべてが表に出てきてしまうからこそ、中身を磨く必要があるのです。

常日頃中身を磨き、結果としての見た目が、相手にどんな印象を与えているのかを理解しましょう。そして、相手が感じている印象を、自分の中身を鍛えるための参考材料として大事にしましょう。


<<余計なことは言わない、聞かない。優秀に見えない工夫>>
就職・転職活動では、余計なことを言ったり、聞かないようにしましょう。このことは実際には、就職・転職活動中に限らず、普段の生活の中や仕事の中で非常に大切です。

「口は災いの元」といいます。仕事の中では余分な一言で人間関係や取引関係が終わることがあります。また、情報漏えいやライバル企業などに会社を揺るがすような弱みを握られることもあります。

 アメリカなどへの留学を経験した人は特に、気になったことはどんどん質問し、どんどん意見を言う癖がありますが、これは悪い癖です。日本企業で働く多くの人は、留学経験者のこうした態度に強度のアレルギーがあります。当然、面接では瞬時にアウトです。

外資系ではこうした態度が逆に好印象につながることがありますが、将来的なことを考えても、余計なことは口に出さないことを意識するとよいでしょう。


<<日本語が使えること>>
留学経験者にとって、予想以上に苦労するのが、この日本語という壁でしょう。今でも留学生を採用しようとする大半の企業は、日本語の履歴書や職務経歴書を提出させ、日本語で面接を実行します。そして、社会人としてまともな日本語を話してくれそうかどうかが、大きな判断基準のひとつとなっています。

私の周りで就職にうまくいった海外大学の卒業生たちは、留学先でも一定の日本人と常に交流を持ち、日本語に支障がなく、日本語を通して多くの就活関連情報を得ていた人たちばかりです。

私自身、長い間日本語をほぼまったく使わない期間が長かったため、留学から日本に戻ってくるまでは日本語がほとんど片言でしか話せなくなっていました。当然、面接での受け答えには慣れるまで相当苦労しました。たくさん日本語の練習もしました。

留学先でも、日本人との交流は一定程度続けることで、就職活動に備えるとよいでしょう。


<<アジアで働くことを前提としたキャリアプランを考える>>
今でも、大学留学となるとアメリカを中心とした欧米留学が基本です。留学経験者の多くが欧米留学で、これは多くの人にとって正しいことでもあると思いますが、就職後も欧米への転勤を中心に考えることは、時代の流れに合わないでしょう。

今や、先進国の経済は成熟しきっています。ビジネスチャンスはそこにはほとんど見出せなくなっています。先進国ではなく、アジアなど急成長中の経済には大きなチャンスがあり、多くの企業は将来的に社員を開発途上国に送りたいと考えているか、あるいはすでに送っています。

日本国内や欧米先進国で働くのではなく、アジアで働くことを前提としたキャリアプランを今のうちから考えておくと、将来大きく活躍できるチャンスがめぐってくるでしょう。


<<ジョブフェアで内定することを前提としたスケジューリングをする>>
留学経験者は、留学経験者のみが参加できるジョブフェアで就職活動できる機会もあれば、日本の学生と同じように就活する方法、リクルートキャリアを使って転職者と同じような就活もできますし、ハローワークを利用する方法、また気になった中小企業に直接問い合わせる方法など、いろんな方法を使って就活をすることが可能です。

留学経験者は、どんな方法で就活をするのがもっとも有効なのでしょうか。私はずばり、ジョブフェアで内定することを前提としたスケジュールを立てて就活を進めることが、もっとも効果的な就活方法だと思います。

私の周囲で就活にうまくいった留学経験者たちのほとんどが、キャリアフォーラムを活用しています。逆に、キャリアフォーラムに行っていない、または活用していない人たちの多くの就活は泥沼化しています。

日本の学生と同じように就活をしても、求める学生タイプが違いすぎるので相手になりません。リクルートキャリアを使っても、ほとんどの場合転職者と比べられてしまい勝てる見込みが薄いです。ハローワークを使うと、留学経験者にとって物足りない企業への就職となってしまうでしょう。中小企業に直接問い合わせる方法も、将来性のあるベンチャーでなければ、成長意欲の低い中小企業ばかりのため、留学経験者は煙たがられるでしょう。

唯一、ジョブフェアだけに、留学経験者を死んでも取りたいようなグローバル思考の強い企業が集結しています。そして、実際に内定もその場で出したり、その後の選考にどんどん進むことができるのです。

たまに聞く意見ですが、ジョブフェアで内定が取れたらラッキーという意見は大ウソです。留学生がジョブフェアで内定を得ることなしに、満足いく就職ができる方がまれです。ジョブフェアの外を出ると、留学生を欲しがっている企業は望遠鏡を駆使してもなかなか見つかりませんが、ジョブフェアには留学生を欲しがっている企業が勢ぞろいしてくれます。

留学経験者はぜひ、ジョブフェアでの内定を前提としたスケジューリングを立てましょう。


<<逆の発想を行く。多くの人がダメだと言うが、将来性のある道を行く>>
何事にも言えますが、他人と同じ行動をしてもラットレースに飲み込まれるだけです。自分なりの軸と視点を持って、むしろ人と逆の発想、そして将来性のある道を行くようにしましょう。

人が有名大学を希望するならば、自分は無名の名門大学を希望する。人がカリフォルニアに留学するならば、自分はエジプトに留学する。人が大企業を希望するならば、自分はできたてのベンチャーを希望する。人がアメリカ勤務を希望するならば、自分はベトナム勤務を希望する。

誰も興味ないが、将来性のあることをしていれば、将来自分のしてきたことに需要が出てきたときに、自分が全部利益を持っていくことができます。当然、就職活動でもうまくいきます。

ところで、私はマイナビ国際派就職EXPOというジョブフェアに参加し、社員数が当時5人という参加企業の中でもっとも小さく、かつ創業年が新しい会社を第一志望とし、就職しました。


<<「シンプルさ」「基準の高さ」「情熱」「リーダーシップ」の4つ>>
就職活動という人生の一部を満足なものにするために、私が大事だと思う軸は、以下の4つです。

「シンプルさ」 ― 問題を複雑に考えず、シンプルに捉えて実行すること。頭でっかちになりがちなアメリカの大学留学経験者には特に大事なことでしょう。
「基準の高さ」 ― 常に自分ができる最高を目指すこと。最高の組織を作るべく努力していること。
「情熱」 ― 人は論理だけでは動きません。情熱・エネルギーを注ぎ込めること。
「リーダーシップ」 ― 自らを律して協調性を持って仕事を進められること。また人を巻き込んで結果を出せること。

これらの軸に沿って生きていれば、就職に困ることはないでしょう。




 
<<最後は教えの通り実行>>
大事なことはすでにお伝えしてきました。後は大事なことを丁寧に実行に移していくのみです。これまで私がお伝えしてきたことを実行するのもそうですし、就活本に書いてある内容を実行することも、とても大事です。就活本は、本質的なことが書いてあり、それに沿った行動を示してくれる本にするとよいでしょう。

何十社受けても内定が出ないというのは、この丁寧に実行するということができていないケースがほとんどでしょう。企業の採用担当者のすべてが人格的に、または採用のスペシャリストとして卓越しているわけではないでしょうから、まったく内定が来ないということは、就活本に書いてあるような基本的なことを実践できていない可能性が高いです。

素直になって丁寧に先輩の教えを実践しましょう。


留学生の就職・転職が不利になるケース

留学経験者には伝統的に高いアドバンテージがあり、さらに近年留学生にとって驚くべき規模で追い風がやってきていることは、すでにお伝えしました。

 しかし、それでも留学経験者の就職・転職にとって不利になってしまうケースがあります。もしあなたがこれらのケースのうち1つにでも当てはまっていたら、あなたの就職・転職がうまくいく可能性は低いでしょう。


<<異文化アレルギーのある企業を希望する場合>>
異文化に対して強度のアレルギーがある企業を希望する場合が、最大のケースでしょう。異文化アレルギーのある企業は、おそらく日本で営業している企業全体の60~70%を占めているのではないかと推測します。

こうした異文化アレルギーのある企業を受ける場合、まず提出した履歴書で「海外かぶれしてそうだ」ということで面接に進めないことが多くなります。書類選考をすり抜けて面接に進むと、今度は「書類では海外の大学を卒業したと書いてあったけど、やっぱりこの子は面接で海外の話をしてきたな。なんかむかつく。社長も部長も海外嫌いだし。不合格」

選考で落ちたら、異文化アレルギーのある企業に入社することもないので不幸中の幸いですが、幸か不幸か内定が出てしまうことがあります。

この場合の不幸は想像を絶するでしょう。毎日根本的に虫の好かない同士が、毎日顔を合わせ、一緒に仕事を進めなければならないのです。上司は権威を盾にして暴言を吐いたり暴力を振るったりできる一方で、部下である留学経験者はモチベーションが最悪な状態で、仕事でのパフォーマンスを出し続けなければならないのです。

異文化アレルギーのある企業は、社員の顔色に出るので判断しやすいでしょう。そうした企業には面接辞退を申し出ましょう。


<<就職・転職活動に出遅れた場合>>
先ほど早くからライフプランニングに取り組むことが大事とお伝えしましたが、その逆にライフプランニングや就職・転職活動に出遅れる場合は不利になってきます。

仕事でも何でもそうですが、後手後手に動く人は周りに振り回されるようにして生きているため、生きる軸がなく、仕事も後手後手となり、できない社員となりがちです。

企業側もそのことをよくわかっているため、早いうちから動いている人に目をつけて採用活動を進めています。早いうちから履歴書やエントリーシートを送ってくる人、SSPでスコアを出せる人、キャリアフォーラムで初日の朝一番に面接を受けにやってくる人などなど、動きの早い人が圧倒的に有利になります。

それ以外の人は、出遅れたというだけで圧倒的に不利になります。

来年の就職活動から、企業の採用活動開始時期、内定を出す時期が大きく繰り下げとなる予定ですが、これを真に受けてはいけません。真に受けて行動を先延ばしにすると、例年と同じように不利な状況に追い込まれます。


<<留学を通して成長してこなかった場合>>
留学経験者の中には、日本でうまくいかなかったから代わりに留学したという人がたくさんいます。

早稲田大学や上智大学、ICUなどを受験して落ちてしまった。浪人するくらいなら留学準備しようか。仕事が面白くない。日本にいてもつまらないから、とりあえず日本を出てみたい。

日本でうまくいかなくても、海外で成功するパターンもたくさんあります。ただし、成長意欲があることが条件です。成長意欲がない人が海外に出て、日本人と毎日遊んで、親のお金を湯水のように使って、変な異性とデートしてだらけた留学生活をしている人がたくさんいます。(幸運なことに、私の周囲には逆に成長意欲の塊のような仲間がたくさんいましたが)

ダメ人間でも、留学すればとりあえず箔がつくから就職・転職に有利に働くだろうと考えて安易な留学に走るのかもしれませんが、そんなものはばれています。

日本でダメな人間は、開放感ある海外ではもっとダメになって帰ってきます。そんな人のキャリアは、就職・転職活動でもつまづき、長期的には形容できないくらいにすさんだものとなるでしょう。


<<日本文化に合わせられない場合>>
日本文化に再適応できない人も、苦労するでしょう。海外に出れば現地文化になじむため、現地文化を身にまとって日本に帰ってくるわけですが、その状態で企業と接触してもお見合いは決裂するでしょう。

アメリカ留学した人によくあるパターンは、日本の文化が粗野に見えてくることです。アメリカの大学では、徹底的に考える能力を養います。情報収集力、分析力、表現力等の側面において研ぎ澄まされた上でん日本に戻ってくるわけです。

日本に戻ると、日本のいろんな面が見えてきます。いいところも、悪いところも深く見えてくるのです。そして、びっくり仰天するくらい、日本にいる人が日本の悪い面に無自覚なことも。

これはこれでよいのですが、悪いのは日本の悪いところをロジカルに批判してしまうことです。アメリカでは教養ある人々が日々していることですが、日本ではロジカルな批判はその人の、あるいは日本という国の尊厳を踏みにじる冒涜として捉えられてしまいます。

ただでさえ異文化アレルギーのある人が大半なのに、日本批判をしてしまった場合には、話していた相手との人間関係は、その瞬間ほとんどのケースで終わるでしょう。

また、自信まんまんの態度で面接に望むこともだめです。

自分では気づかないかもしれませんが、アメリカなど海外から戻ってくると、海外生活の名残が残っているために自信まんまんの態度で人と接していることがあります。ところが、日本の企業の習慣では位が上の人が自信まんまんでなくてはならず、従業員が自信ありげに見えていては立場上おかしな話です。

就職活動では、お金のある企業の方が立場が上ですので、企業を代表する立場の採用担当者の方が求職者よりも年齢や立場が上です。求職者としては、自信のあるそぶりは見せず、へりくだった態度で、かつ誠実に接していなくてはいけません。


余計なことは言わず、余計なことはせず、日本の文化に合わせる再適応をしましょう。


<<留学生に興味のない企業を希望する場合>>
留学生に興味のない企業を希望する場合も、ほとんどうまくいきません。

例えば、キャリアフォーラムに参加していないのに、リクナビでは大々的にリクルーティングをしているような大企業。リクナビで「留学生歓迎」と謳っていない企業。歴史の長い中小企業。秋採用や通年採用をしていない企業。

みんな留学生に興味がありません。留学生に興味がない企業に熱烈に就職活動をするのは、好きな人に対してするストーカー行為と同じです。無意味なだけでなく、迷惑行為です。留学生を採用する気のない企業にアプローチするのはやめましょう。


<<日本の大学生と同じ土俵で勝負する場合>>
日本の大学生と同じ土俵で勝負する場合も、見事なまでにうまくいきません。

海外の大学を卒業して、リクナビやマイナビ、日経ナビなどを使って就職活動をする場合、情報量が豊富で大学生活の間に就活ばかりしていた猛者と勝負することになります。

また、こうした従来の新卒採用の方法で募集している企業は、日本国内の大学生を採用することを前提とした採用しか行っていないため、留学経験が評価されるどころか、ただのブランク扱いされます。日本の大学でバイトや部活をしてきた学生の経験が評価されるのに比べて、理不尽なほどに低い評価がされてしまいます。

留学経験者は、日本国内の学生が少ない、ジョブフェアなどを活用するしかありません。


<<お金がない場合>>
世間では海外留学ができる人はお金があるから、就活でもお金に苦労していないだろうと思われているふしがあります。これはしばしばまったくの勘違いです。

「留学したいけどお金がない」そんな悩みをぶち破って未来を切り開く9つの知識と方法」でご紹介したとおり、日本の私立大学は世界レベルで見てもトップを争うくらいにお金がかかります。また、海外では日本の国立大学と同等、あるいはそれ以下の費用で学位が取れる大学もたくさんあります。

志はあるがお金がない人には、日本を去って海外の大学に進学することが少なくありません。

留学生が就職活動をするメインの方法としてはジョブフェアに参加することですが、これが金銭的に難しいということがあります。ジョブフェアに行くには、ボストンや東京などへの往復航空券が必要です。また、数日間にわたり滞在先を確保しておかなくてはなりません。

東京ならばインターネットカフェで寝泊りもできますが、ボストンあたりでは最低限安全なホテルを早いうちから確保しておかないと、他のジョブフェア参加者に先に部屋を取られてしまいます。

ジョブフェア開催中に内定を出してくれれば、ありがたいのですが、この後はどこに面接に来てください、などと言われると、「お金がないので面接辞退します」ということにもなりかねません。

私自身、就職活動中にはこの金銭的なハンデを追っていました。ボストンキャリアフォーラムには、航空券代と滞在費程度がカバーされるインターンシップに参加することで行けはしましたが、仕事を探す目的では参加できませんでした。

日本に戻ってからは、地元の名古屋だけでは就活には厳しいので、東京に住む友達のアパートに泊まらせてもらっていました。ただ、数ヶ月も常に泊まらせてもらうわけにもいきません。東京ー名古屋間は夜行バスの往復で8,000円程度するため、次の面接に呼ばれたからといって、そう気安く往復できるものではありません。

東京のマイナビ国際派就職EXPO後には10数社の面接選考が進んでいましたが、とうとうお金がつきて、第一志望の企業だけを残して他のすべての企業の選考を辞退しました。もし第一志望の希望に落ちたら、パチンコ店でバイトでもしながら勉強しようかと考えていました(そしてパチンコ店のバイトに応募したりもしていました)。

私の実家が名古屋付近にあったからまだよかったものの、これが鳥取などであれば就活をすること自体が非現実的であったでしょう。


<<海外就職にこだわる場合>>
海外就職にこだわる場合も、就職先がいつまでたっても決まらないリスクが大きくなります。もちろん、どうしても住みたい国がある、どうしても働きたい会社がある、どうしてもやりたいことがある場合には、ぜひチャレンジしていただきたいものです。

しかし、国境を隔てた就職には、国という壁が立ちはだかります。外国人を労働力として積極的に利用したい国ならともかく、先進国の多くの国は、自国民のご機嫌を取ることに忙しいのです。ただでさえ失業の多い中、外国人に仕事がとられては国民に対して顔出しできないと考える政治家がいます。

日本人留学生の多いアメリカでは、リーマンショックを契機に景気が悪いだけでなく、9・11が発生して以来外国に対して内向きな世論が広がっています。どれだけ優秀な外国人であっても、労働ビザ発給数が極度に抑制されているために、ビザが下りません。そして、こうしたアメリカの内向き傾向が、世界各国に対して長期的に影響を与え、世界中に内向きの連鎖が起きているのです。

もちろん、日本で働くより給料が下がってでも海外就職したい場合には、開発途上国を中心に雇用先はたくさんあるでしょう。制度的にビザが下りないような国に固執することは、よほどの事情がない限りやめましょう。


<<海外大卒者を受け付けていない職種を希望する場合>>
制度的に、海外大卒者が就けない職種があります。

例えば、日本の学校教師などです。どれだけ優秀であっても、どれほどの名門大学で教師資格をとったり、最先端の英語教授法を学んでいたとしても、日本では日本の大学で取得した教員免許がなければ働くことができません。

また、日本で公務員になる場合も、海外大卒者では不利になるケース、受験できないケースがあるようです。ケースバイケースでもあるでしょうが、選択肢が大幅に減る可能性があります。

海外大卒者が就けない職種は、よほどの勝算がない限りはあきらめて、時代が変わるまで待つか、別の職種に転向しましょう。


<<留学先で英語力しか伸ばしてこなかった場合>>
短絡的な考え方を持つ人にありがちなのが、留学先で英語の勉強だけをしてきた場合です。もちろん、英語力があることで英語圏の人などともコミュニケーションが取れるようになってきますが、企業が求めている英語力とは、それだけではありません。

求められているのは、「英語を使って交渉できる能力」「英語を使ってタスクやプロジェクトを成し遂げる能力」「英語を使ってマネジメントできる能力」といったものです。英語力があるといっても、日常会話ができます程度では、評価はされません。

これは、日本語の場合を考えてみれば一目瞭然でしょう。日本語のできる日本人のおばちゃん数人が、近くの公園で井戸端会議をしておしゃべりを楽しんでいました。そんなおばちゃんたちを見て、「あのおばちゃんたち、日本語できる!うちの会社にスカウトしよう」とはならないはずです。

英語力に加えて、英語ができることで留学先でどんな結果が出せたのかが語れない限り、就職・転職において英語力・留学経験が役に立つことはありません。


留学生ができることを最大限に生かす

それでは、留学経験者が就職・転職活動に際してできることを、具体的にご紹介していきます。

<<学業に打ち込む>>
留学期間中は、学業にはしっかり取り組みましょう。もちろん、留学中によい成績を取れれば実績として、就職や大学院進学などに生きてきますが、それだけではありません。何よりも、自分の頭で深く考える思考力を伸ばせます。これは、のちのち人生において効いてきますし、面接官の多くにも、自分の頭で考え行動できる人だと判断してもらえるでしょう。

<<クラブ活動に取り組む>>
よく、「アメリカの大学では成績が大事だから、毎日一日中勉強しないとついていけないよ」とアドバイスする人がいます。これは一面で真実ですが、だからといって留学中に勉強ばかりしていてよいわけではありません。クラブ活動にもしっかり取り組み、社会人として働いていけるような基礎力が、目に見える形で身につけられることが大事です。

<<インターンシップに打ち込む>>
インターンシップに取り組み、学生のうちから職務経験を身につけておくとよいです。アメリカなどではインターンシップであっても、職務経験として正社員としての仕事と同じように考慮されます。優良企業で働けば箔がつきますし、実際の仕事経験があるため多少の仕事はすぐにできるだろうと判断もされます。実際に正社員として働き始めたときは職場環境になじむのも早くなるでしょう。

インターンシップは、日本でもよいですし、留学先でもよいでしょうが、できればどちらも経験しておくと重宝されるでしょう。

さらに、インターンシップとしてではなく、しっかり給料がもらえる正社員職にもし就けるのであれば、海外就職とはなりますが、海外勤務経験として日本に戻ったときに評価されることもあるでしょう。

<<ネット情報を分析>>
留学生は人伝いの情報では日本国内の学生に劣るかもしれませんが、ネット情報では負けません。平等に開かれているインターネットを駆使して、可能な限り情報を収集しておきましょう。

<<日本人留学仲間と協力する>>
ど田舎の大学でもない限り、大学に数人は他の日本人も在学しているでしょう。いくら海外の大学で日本人とべったりするのは避けたいとしても、周りに日本人の留学仲間がまったくいない中で日本の就職に備えるのは無謀です。同じ大学の仲間がいなければ、他の大学の仲間などとコンタクトを取って、励ましあいながら就職活動を進めましょう。

<<ジョブフェアに参加>>
ジョブフェアは確実に利用しましょう。私のお勧めの流れとしては、1年次:ジョブフェアにインターンとして参加、2~3年次:ジョブフェアで見つけたインターンシップに参加、4年次:ジョブフェアで就職活動・内定という流れです。この流れを実践した上で、内定を得ることに苦労することは考えられません。

<<エージェントに登録>>
エージェントに登録し、紹介してもらう企業に対してアプローチする方法も積極的に利用しましょう。私が就職活動をしていたときにはリクルートエージェントがしていましたが、今はリクルートキャリアというリクルート子会社が、リクナビサイトにおいて紹介ページを持っています。私はそのページで紹介されている渡辺さんという方にお世話になりました。

<<気になる企業に直接コンタクト>>
就活サイトやエージェントを使わず、気になる企業に直接コンタクトを取るのも有効です。大企業ではリクルーティングは就活サイトやエージェントを通すことで一括している場合がほとんどでしょうが、中小企業はそうでもありません。

企業に直接コンタクトを取ることで、企業側は就活サイトやエージェントを通せば数百万円かかっている採用コストをカットすることができます。また、求職者にとっても、同じことをしているライバルがほとんどいないため、内定確率を大幅に上げることができます。

<<気になる企業に働いている人にコンタクト>>
気になる企業に働いている人にコンタクトすることで、気になる企業の実態をよりクリアにイメージできるようになります。日本の学生のように、OB・OG訪問ができればその方がよいのですが、留学生は卒業後や夏休みの間に日本に帰国でもしない限りは難しいですし、そもそも同じ大学のOB・OGがほとんどいなかったりします。

ただ、留学生であっても、インターネットを通して気になる企業で働く人や、元社員を見つけることは可能ですし、メールやスカイプを通してコンタクトを取ることもできます。マナーを守り、入念に下調べした上で、誠実にコンタクトしましょう。


就職支援サービスを提供している企業一覧

留学する際には、多くの人が留学エージェント(留学斡旋会社)を利用しています。利用した留学エージェントの就職支援サービスを利用するのもよいでしょう。

以下のエージェントが、就職支援サービスを提供しています。サービスを提供しているエージェントは、人材紹介業の一環として提供している場合は無料で、人材紹介業とは関係ない場合は有料であることが多いです。また、就職支援サービス専門の会社もあります。


<<就職支援サービス専門の会社>>

エストレリータ
 留学生向けに就職支援をしてくれる唯一の専門会社です。複数の人材紹介会社と提携しているため、企業の紹介もしています。エストレリータと提携している留学エージェントもあります。

エストレリータを利用している主なエージェント
JTB海外留学
Kaleido留学サービス
U23
Gettカナダ留学デスク

<<人材紹介業をしておらず、就職支援サービスを提供している留学エージェント>>

留学ジャーナル
DEOW
Wish
カナダ留学舎Brand New Way
ウィル留学センター

ここに挙げた中には、エストレリータなど他の企業と提携しているエージェントがある可能性があります。その場合、人材紹介業も実際にはしているでしょう。

<<人材紹介業の一環として就職支援サービスを提供している留学エージェント>>

BEO(転職者がメイン)
ラストリゾート
株式会社テンプ総合研究所(テンプグループの一員。ICC国際交流委員会として海外インターンシップのIBPプログラムを提供している会社)
Global Study Asia(キャリアフォーラムを運営するディスコインターナショナルの留学斡旋部門)
留学ドットコム

<<日本国内の留学準備校による就職支援サービス>>

ヒューマン国際大学機構(グループ会社であるヒューマンリソシアの外資系就転職サイト”ダイジョブ”によるサービス)
NIC International College in Japan(NIC内就職部によるサポート)

<<ジョブフェア・就職セミナーを開催している会社>>

ディスコインターナショナル(キャリアフォーラムを運営)
株式会社マイナビ(マイナビ国際派就職EXPOを運営)
Global Career Partners Inc.(帰国GO.comを運営)

<<留学生のための就職・転職エージェント>>

リクナビ就職エージェント(リクルートキャリアによるサポート)

リクルートキャリアと提携しているエージェント
ワールドアベニュー
ISI国際学院


まとめ

海外留学をすると就職に不利になる時代が続いてきましたが、一方で過去の留学経験者は逆境を軽く乗り越える高いアドバンテージを維持してきました。特に最近では留学経験者が歓迎される時代の流れがやってきています。留学経験者が就職・転職において成功するための極意を実践し、留学経験者にとって不利なケースに当てはまらないように準備し、できることを最大限に生かすことによって、最高に喜びがこみ上げるような就職・転職を実現しましょう。

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2013年6月7日金曜日

マレーシア留学で時代を先取り!?フィリピン留学を超える気配もあるマレーシア留学大全!!

マレーシア留学は、ここのところ急速にメディアなどで紹介され、話題になってきているようです。実は、私が担当したお客様である日本を代表する人気若手女優の方(コンビニやテレビ、映画等でよく見かける誰もがご存知な方です)も、マレーシアにお忍びで留学されています。
私も先日、人気フリーマガジンR25から受けた格安留学に関するインタビューで、雑誌の表紙に「格安留学はマレーシア留学が狙い目!?」という見出しで掲載されました。一足先に近年ブームとなっているのはフィリピン留学ですが、同じアジアへの英語留学ということで、「じゃあ、マレーシアは?」 と気になるのは自然なことでしょう。



今回のブログでは、マレーシア留学のすべてを、できる限り簡単・明瞭にお伝えし、マレーシア留学のすばらしさ・すごさを理解いただければと思います。


マレーシアのことをよくわかっていない人のために

マレーシアは、今や1人当たりでは日本よりもはるかに経済的に豊かなシンガポールと、食事のおいしさや人の温かさで有名なタイにはさまれた場所にあります。東南アジアではシンガポールに次ぐ豊かな国で、1人当たりGDPではタイの倍程度です。政治的にも安定していて、毎年順調に経済成長もしています。

元はイギリスの植民地なので、今もイギリス連邦加盟国です。現地で使われている英語はどちらかというとイギリス英語ですが、多民族国家でいろんな形の英語を使う人がいるため、マングリッシュと呼ばれる独特な英語を使います。

マレー系の人がマジョリティのイスラム教国ですが、中国からの華僑系の人、インドのタミル系の人、また先住民族なども住んでいる多民族国家です。他民族国家のため、マレーシア人は小さい頃から複数言語を使って育っているため、ほとんどの住民がある程度の英語を使えます。

赤道の近くだけあり、年中を通して日本の真夏に近い常夏で、湿度も日本以上に高いです。雨季と乾季があり、日本の夏の時期は雨季になります。ただ、雨季とは言え日本のようにじとじとと降り続くのではなく、短時間にありえないくらいに降って止むスタイルです。

マレーシアのクアラルンプールは日本の感覚でも有数の大都市で、見た目は日本と大して変わりません。非常に近代的な世界都市です。マレーシアでは民族間等により貧富の差が非常に大きく、華僑は豊かな人が多く、マレー系やインド系は比較的貧しい人が多いです。

マレーシアのインフラは発展しており、高速道路や鉄道、モノレール、バス網などがしっかりしています。比較例ですが、アメリカのほとんどの街より便利だと思います。

元世界一の高さのペトロナスツインタワーのあるKLCC地区、日本では銀座にあたる繁華街のブキッ・ビンタン、チャイナタウンや歴史的建造物のあるKLセントラル、ツインタワーに並ぶ名所のKLタワーがあるブキッ・ナナス駅周辺、独立広場等歴史的建造物のあるムルデカスクエア等、多くの中心的な地域、観光地があります。

マレーシアには、首都のあるクアラルンプールだけでなく、シンガポールの隣にあるジョホールバル、世界遺産の街ジョージタウンやリゾート・ビーチのあるペナン等が主な都市です。

また、ジャングルの中でのトレッキングや、キナバル山登り、シパダン島でのダイビング、ムル国立公園での洞窟探検等、マレーシアには数々の旅行スポットがあり、余暇を楽しむことができます。


マレーシア留学とは?

そんな国に留学するということですが、一体どんな特徴があるのでしょうか?欧米先進国への留学や、流行りのフィリピン留学で十分なのではないでしょうか?

マレーシア留学のキーワードは以下の通りです。

・費用は欧米留学の半額程度
・アカデミック英語や海外大学進学に強い
・インフラがしっかりしていて便利かつ快適
・講師はほとんど欧米ネイティブ
・治安がよい
・滞在先が選べる
・食のスタイルも自由
・英語以外も勉強できる
・街や食が清潔
・異文化に囲まれた環境で生活できる
・現地学生と一緒に勉強できる
・マレーシア人には比較的親日感情がある
・近隣諸国に旅行がしやすい
・入国要件がゆるい

どういうことかというと、

・費用は欧米の半額程度⇒欧米留学と同じ内容の勉強が半額で可能!
・アカデミック英語や海外大学進学に強い⇒アメリカやイギリスなど海外大学の学位を格安で取得できる!
・インフラがしっかりしていて便利かつ快適⇒生活環境も欧米そっくり!
・講師はほとんど欧米ネイティブ⇒授業の質もばっちり!
・治安がよい⇒街がふらふら歩ける!
・滞在先が選べる⇒治安がよいので、学生寮、ホテル滞在など、自分で好きなように滞在先を決められる!
・食のスタイルも自由⇒中華、インド、マレーなど、いろんな食が格安で楽しめる!
・英語以外も勉強できる⇒中国語やヒンディー語など、英語以外にも勉強できる!
・街や食が清潔⇒街がきれいに維持されているので不潔感を感じない!食べ物にアタる確率が低い!
・異文化に囲まれた環境で生活できる⇒グローバル人材になりたい人にぴったり!
・現地学生と一緒に勉強できる⇒学校によっては語学学校でマレーシア人学生と一緒に勉強できる!
マレーシア人には比較的親日感情がある⇒現地人が興味を持ってくれる、安心して楽しく留学できる!
・近隣諸国に旅行がしやすい⇒シンガポールやタイに車で行け、空港からもアジア中に飛べて便利!
・入国要件がゆるい⇒3ヶ月以内の留学はビザがいらず、それ以上でもビザ取得が楽!

という、実はまだまだ知れ渡っていない数々の強みがあるのが、マレーシア留学なのです。


マレーシア留学の長所

それでは、マレーシア留学の長所を、もう少し細かく見ていきましょう。

マレーシアは、日本や他の先進国と比べて物価が3分の1程度です。レストランで普通に食べる食事も安いですし、滞在先の家賃も日本の基準で考えると半額、それ以下になります。

アメリカ留学する場合と比較すると、留学費用が1/2~1/3程度となります。
また、フィリピン留学と比較しても、費用は同等またはそれ以下となります。

マレーシアには華僑が多く、華僑の多くは学習意欲が高く優秀なため、マレーシアには数多くの海外大学の学位取得をするプランが充実しています。

マレーシアの大学自体が英語で授業をしているところが多く国際的ですし、イギリスやオーストラリアの名門大学がマレーシア校を運営しているので、格安の費用で欧米留学同様に質の高い授業を受け、学位取得が可能です。

また、マレーシアの大学の多くには、マレーシアで1~3年単位取得した後、海外の大学に編入して1~3年で海外の学位を取るプログラム(ツインプログラム)が充実しています。日本の私立大学に進学するよりも、あるいは日本の国立大学に実家から通うよりも安い費用で、ワールドクラスの授業を受けて海外の大学の学位を取得することも可能です。

マレーシアの語学学校の多くは、そうした海外大学進学を視野に入れたカリキュラムが組まれているところが多いため、フィリピン留学と違いアカデミック英語をしっかりと鍛えることができます。もちろん、そうではない一般英語、会話重視の学校もあります。

大学進学だけでなく、マレーシアは中高生向けの格安インターナショナルスクールが数多くあり、また治安がよいだけに親子留学やジュニア留学の受け皿として人気があります。また、フィリピン留学のように勉強ばかりで窮屈なこともないので、中年男女やシニアの留学先にもよく選ばれています。

マレーシアは移住先、ロングステイ先として世界でも毎年のようにNo.1になっているほど、長期滞在先としては不動の人気を築いています。

インフラがしっかりしているので、フィリピンのように停電もほとんどないですし、鉄道やモノレール、タクシー、バスなどの移動手段も豊富で便利です。治安も東南アジアではもっとも良いと言われていて、街を徒歩移動したり、街を日本同様ほぼ自由に歩くことができます。フィリピン留学が全寮制で、街もまともに歩けないくらい不自由なのとは対象的です。

フィリピン留学では教えてくれる先生はほとんどの学校でフィリピン人先生ですが、マレーシアでは先生のほとんどは欧米ネイティブの先生です。アメリカやオーストラリアへの留学と同じカリキュラムで、同じ先生で、費用だけ違うのですから、お得感満載ですよね。

治安がよいので、フィリピン留学と違って滞在先を自由に決めることができます。ホームステイ先が見つかればそれでもよいですし、学生寮や学生アパート、高級ホテルや安宿滞在など、思いのままです。

いろんな文化の人が混在している国なので、いろんな食のレストランがあって多国籍料理を楽しむことができます。中華系、マレー系、インド系もあれば、世界中の料理があってしかも安いので、食べ物には困りません。フィリピンと違って寮のまずい料理を毎日食べさせられることもなく、街中の安いレストランで食べてもよいですし、滞在先で自炊してもよいです。

多国籍な国なだけあり、英語だけでなく、中国語、ヒンディー語、マレーシア語、その他いろんな言語を勉強することができます。バイリンガルになるだけでは物足りない人におすすめです。

アジアの国にはごみがそこら中にちらかっていたり、清潔感のない街が多いのですが、マレーシアは基本的にきれいな国で、日本と比べてもそれほど差を感じません。レストランや屋台で食べられる食べものも、途上国ならではの不潔感がほとんどありません。

いろんな民族がいますので、1つの国にいながらにして多くの文化を経験し、異文化耐性を磨くことができます。これからの時代、グローバル人材となってグローバルな人たちと仕事ができる自分になっていたいという人には、最適な留学先でしょう。

欧米留学でも、フィリピン留学でもそうですが、普通は留学先の語学学校には留学生ばかりがいて現地人が勉強していることがありません。ただ、マレーシアの場合はマレーシア人がたまに一緒になって英語コースで勉強していることもありますし、同じ語学学校で日本語や中国語など別の言語を勉強していることもあります。現地人との交流がしやすいのもマレーシア留学の魅力です。

マレーシアは、ルックイーストという政策を打ち出して日本式の発展政策を進めたほどの国ですので、比較的親日感情のある国です。日本人だから嫌われることはほとんどありませんし、友好的に接してくれることが他のアジア諸国よりも多くて安心でしょう。

留学の際は勉強だけでなく、余暇も楽しみたいところでしょうが、そんなときに最高なのがマレーシアへの留学です。マレーシアはクアラルンプールのような大都市の娯楽や快適さもあれば、ビーチや山、ダイビング、洞窟やジャングル散策など、余暇にうってつけのアクティビティが満載です。

気になるビザに関しては、日本人であれば最初の3ヶ月はビザ不要で入国できます。3ヶ月を超える滞在をする場合は日本でビザ申請もできますが、現地到着後でもペナルティと呼ばれるビザ発行費を払えばビザを得られます。申請は基本的に各語学学校が代行してくれます。

2014年1月1日より、学生ビザを申請する場合は日本で申請しておかないといけなくなりました。マレーシアに入国してからの申請は不可能となっていますのでご注意ください。詳細に関しては、このブログではありませんがグローバルスタディのブログに私が徹底的にまとめています。

フィリピン留学も現地到着後に学校がビザを手配してくれますが、3ヶ月以内の留学でビザ費用が2万円近くします。それだけでなく、SSP学生許可証(約1万5000円)やACRIカード(外国人登録証、約7,000円)がかかってきます。マレーシア留学ではそれらの費用が不要なのはかなり大きいですね。


まさに長所だらけのマレーシア留学ですが、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


マレーシア留学の短所

と、ここまでマレーシア留学の長所を挙げてきたのですが、弱点もお伝えしておこうと思います。

まず、マレーシア人は基本的に長時間働きません。日本人ほど勤勉でもありません。そのため、仕事はゆっくりのんびりと取り組みますし、時間にもルーズです。バスなど公共交通機関は時間通りに運行しませんし、勤務時間が終わったら一斉に帰宅するので、通勤ラッシュは毎日想像を絶するレベルで交通渋滞が起こります。(とはいえ、東京の通勤ラッシュほどではありません。)

治安も日本ほどよくありません。治安はよく、欧米と比べても遜色ないかそれ以上なのですが、それでも日本人は見た目でわかりますので、狙われます。そのため無防備でよく狙い撃ちされる日本人の学生は、スリやひったくりによく遭います。見た目は日本のように発展していても、狙われていることを意識して日々生活する必要があります。

マレーシア人は、普段から公用語として英語を使っていますが、適当な英語を使っていることが多いので、ネイティブと呼べるほどの英語レベルを持っていない人が多いです。英会話のスピードはゆっくりしていて、イギリス英語だったり変な英語だったりします。マレーシア人は英会話よりもどちらかというと読み書きが得意なので、英会話に期待しすぎないようにしましょう。

その点もあり、マレーシアの語学学校ではアカデミック英語に強く、グループレッスン主体のため英会話を劇的に鍛えることは難しいです。英会話を鍛えたい人は、マレーシアよりもフィリピンの方が通常はるかにおすすめです。

マレーシアの語学学校は比較的現地マレーシア人の学生向けに開講していることが多いので、留学生の受け入れ態勢が弱い学校が多いです。特に、学生アパートなど滞在先の手配をしていない学校がほとんどで、基本的には渡航して安宿に泊まりながら自分で現地の不動産屋を回って契約することになります。当然、ごく短期間しか滞在する予定のない留学生が選べる滞在先で、条件のよいところはほとんど見つかりません。

滞在先のことまでトータルに考えて留学先を選ぶことが、マレーシア留学では特に大切です。

留学希望者は最初にあまり意識しないことでしょうが、マレーシアにある語学学校のほとんどは、留学エージェントが学生を紹介してもコミッションが非常に低いです。

留学エージェントが紹介しても利益にならないため、マレーシア留学を扱っているエージェントは高めの留学手続き費用(52,500円~)を上乗せしてプログラム費用を請求するところがほとんどです。授業料と滞在費が安くても、トータルでは必ずしも安くならないことがあります。だからといって、自分で学校と直接やり取りするにも、なかなか相手にしてくれないことがあるので注意が必要です。

マレーシアの語学学校は、日本人への積極的な営業活動をしていないところが多いため、日本人スタッフがいない学校がほとんどです。現地で日本人対応がずさんな場合に助けを求められない可能性があり、不安な点でしょう。

マレーシアにも語学学校はたくさんありますが、日本人がまともに留学先として検討できるレベルの受け入れ態勢を持った学校は数えられる程度しかありません。ブームとなっているフィリピン留学と比べれば、学校の選択肢が少ないです。

マレーシア留学の長所は短所を補ってあまりあるとは思いますが、短所を意識した上で留学プランを考えるのが非常に大切でしょう。


マレーシア留学とフィリピン留学

それでは、今話題のフィリピン留学と、近い将来人気沸騰となる可能性大のマレーシア留学とを比べてみたいと思います。

もっとも大きな違いは、マレーシア留学が1クラス平均15人程度のグループクラス中心であるのに対して、フィリピン留学がマンツーマンクラス中心であるということです。そのため、マレーシアではアカデミック英語に強く、フィリピンでは英会話に強いという大きな違いがあります。

また、治安に関してはマレーシアの方がよいために自由に行動できますが、フィリピンでは学校内で缶詰になって勉強・生活するという生活スタイルも大きく違います。生活の快適さも、インフラレベルの違いが大きいためマレーシアの方が一段と快適です。

多国籍という点ではマレーシアが、国民全体が多民族から成り立っていて、なおかつアジアやヨーロッパ各地から留学生が来ているため、異文化交流という点では勝っています。

勉強重視であればフィリピン留学、文化交流重視であればマレーシア留学がよいでしょう。


マレーシア留学に向いている人、向いていない人

フィリピン留学と同様に、マレーシア留学も誰にでも向いているわけではありません。

マレーシア留学に向いている人は、以下のような人でしょう。

・勉強だけの留学生活に息苦しさを感じる自由の好きな人
・自立した生活・行動のできる人
・海外の大学進学を希望している学生
・都会的な生活が好きな人
・異文化交流に興味のある人
・穏やかに留学したいシニア

逆に、マレーシア留学に向いていない人は、以下のような人でしょう。

・英会話力を第一に鍛えたい人
・気が短い人
・異文化に興味のない人、異文化アレルギーのある人
・アジアに興味のない人
・欧米留学に憧れがあって、普通に行けるお金持ちの人
・勉強漬けになりたい人
・縛られないと勉強できない人

 向き不向きがありますので、ちゃんと検討してから留学を決めましょう。


学校紹介

それでは、マレーシアにある主な語学学校をご紹介します。

【ELS】
ELSは言わずと知れたアメリカ発の語学学校最大手の1つです(ただし、今は日本のベネッセの傘下です)。マレーシアにも5つの校舎があり、そのうち3つは街中の校舎、もう2つは大学内にある校舎です。

特に大学進学ではマレーシアを含めて世界で不動の地位を築いており、マレーシアにある何十という大学と提携し、世界では650以上の大学・高等機関と提携しています。

質やブランドを重んじる学校で、アメリカでは非常に費用が高い学校ですが、マレーシア校はアメリカの3分の1程度の費用で勉強することができます。宿題が多く、しっかり勉強させる学校です。

【ELC】
オーストラリアのシドニー発の学校で、南半球No.1の評価もある質の高い学校です。クアラルンプールの中心であるブキッ・ビンタンにある学校で、日本の銀座に当たる繁華街の中で勉強できるため立地は最高です。

ELCの最大の特徴は、現地のコンドミニアムと提携しているため、留学を開始する前から満足度の高い学生アパートの希望の部屋を予約できることです。そのため、マレーシアの語学学校としては極めて画期的なスタイルをとっている、留学生にやさしい安心な学校となっています。

講師やスタッフの質も高く、施設も滞在先もよいのにオーストラリア本校の半額で勉強できるため、非常にお得感があります。設立当初はアカデミック英語というよりは一般英語重視でしたが、瞬く間にマレーシアを代表する人気校となり、現在では大学進学専門のスタッフも抱え、多くの大学と提携しており、大学進学サポートも充実しています。マレーシアの大学などへの進学をお考えの方にも非常におすすめです。

【ICLS】
マレーシアに3校舎持つ日本資本の学校です。日本人スタッフがいるため安心ですし、英語以外にも日本語など多数の言語を教えていますので、学校内はいろんなタイプの学生がいて多国籍です。

マレーシアの学校としては珍しく、少人数制のクラス(通常5~10人)で運営しているため、きめ細かい授業をしてくれます。社員通用口のような細道をくぐったところにあるため見つけるのに一苦労しますが、Fahrenheit 88というクアラルンプール有数のショッピングモールの中にあり、立地はすばらしいです。

【ランゲージハウス】
クアラルンプール郊外の高級住宅街ダマンサラジャヤにある学校で、学校の隣にショッピングモールや滞在先があるため、生活に非常に便利です。学校自体も老舗で実績があり、質がたかく、アカデミック英語よりも一般英語に力を入れています。
 
【MyTESOL】
ペナンにあるアットホームな小規模校で、現地駐在ビジネスマンの奥様などが多く通っている学校です。ペナンということでゆったりとした時間を過ごしたい人の留学先としておすすめです。TESOLの教育に強いため、しっかり英語教授法を学んだ先生が質の高い授業を提供してくれます。

【British Council】
有名なイギリスの公的機関が提供する英語コースで、質の高い教育を英会話重視で提供しています。施設も随一できれいで清潔です。クアラルンプール中心とペナンにあります。

【SkyEDU】
フィリピン留学をマレーシアに持ってきたというコンセプトの学校で、マンツーマン主体の授業を提供しています。フィリピンは治安が心配だ、マレーシアの方が好きだというような人によいでしょう。

SkyEDUはマンツーマン主体のため、他のマレーシア語学学校と違い、マンツーマン授業の先生はジンバブエやフィリピン、フランス、イランなど、欧米の英語ネイティブ国からではない、他の国からの先生が中心です。先生がバラエティ豊富なのは面白いですね。

フィリピン留学と比べて質がずっと落ちるというわけではないと思いますが、ネイティブとは言いがたい先生から授業を受けるのだということを納得した上で選ぶべきでしょう。


その他、Taylor's University College、ISTI College、Nilai College、international house、WCS、LEA、UCSI、GEC、HELPといった語学学校や大学付属英語コースがあります。


エージェント紹介

最後に、マレーシア留学を取り扱っている留学エージェントを簡単に紹介したいと思います。

【Global Study Asia】(手数料52,500円)
元は留学生が就職するための巨大フェアであるキャリアフォーラムの運営会社ディスコの留学斡旋部門。教育系としては大きい会社なだけに、おそらく情報量は豊富でお金を預けるには安心でしょう。

対面でのカウンセリング:あり

【マレーシア留学ネット】(手数料52,500円)
マレーシア留学専門のエージェント。会社は小さく、おそらく管理者がほぼ一人で個人事業主として営業されているようなので、会社としては心配かもしれない。ただ、専門エージェントを名乗るだけに自分の足で現地の学校を調べているし、マレーシア留学に対する情熱をお持ちなよう。

対面でのカウンセリング:なし

【アジア留学ドットコム】(手数料78,750円)
アジア専門のエージェントで、マレーシア留学を一部に扱っている。アジアを手広く扱っているため、紹介する学校は多いが、マレーシア留学自体をどれほど深く理解しているかは若干怪しい。ただ、会社としては歴史があり、堅実に経営してきたようなのである程度安心してお願いできそう。
 
対面でのカウンセリング:あり

【留学ウェブダイレクト】 (手数料は無料?)
マンツーマン主体というフィリピンスタイルの学校SkyEDUのみをマレーシア留学で扱っているエージェント。学校はごく小規模だが、営業は継続しているためコンスタントに学生を送る実績はあるよう。フィリピン留学では実績豊富なエージェントなだけに、悪くなさそう。 

対面でのカウンセリング:なし

【グローバルスタディ】 (手数料:無料)
最初に紹介しようかと思ったが、手前味噌のため一番最後にご紹介。教育会社・グループとしての歴史・実績も豊富で、留学エージェントとしては他のエージェントで相当な経験・実績を積んできたカウンセラーが豊富に在籍しているエージェント。安心なカウンセリングをし、お金を預けるエージェントとして申し分ない。

対面でのカウンセリング:あり

その他、語学留学以外のマレーシア留学を扱っているエージェントをご紹介します。

【国際開発センター】
マレーシアの提携大学への留学をサポートしてくれる会社です。

【マレーシア格安留学情報】
マレーシアへのインター留学、大学留学、サマースクール留学をサポートしてくれる会社です。

【Asia Seed】
マレーシアへの語学留学をサポートしてくれる会社です。

【OZマレーシア留学サポートデスク】
 マレーシアへの超短期留学、ボランティア、インターンシップ、シニア留学、TESOL留学などをサポートしている会社です。


留学以外のサポートを主にしている会社をご紹介します。

【Overseas Living Consultancy】
各種留学や、ビザ、不動産のサポートをしています。

【トロピカルリゾート】
主に滞在先の手配などをしている会社です。留学ではインターナショナルスクールや語学学校の手配もしています。

【Malaysia Gate】
主にリタイアメントビザ手配や法人設立サポートなどをしている会社です。

【ガクシン】
クアラルンプールの学校を1校紹介しています。

【桜リクルート社】
マレーシアでの仕事探し、法人設立、留学等のサポートをしています。

【MRC JAPAN】
企画旅行や語学留学のサポートをしています。

【海外ステイサポート】
ロングステイや留学のサポートをしています。

【ACOSTA】
旅行型の短期留学を扱っています。


ここのところ急激に注目を浴びているマレーシア留学ですが、ぜひ時代の先駆者としてトライしてみてはいかがでしょうか?


まとめ

フィリピン留学を追うように急激に注目度を増しているマレーシア留学には、これからますます注目されるに値するだけのすばらしさがたくさんあります。

費用は欧米の半額程度、アカデミック英語や海外大学進学に強い、インフラがしっかりしていて便利かつ快適、講師はほとんど欧米ネイティブ、治安がよい、滞在先が選べる、食のスタイルも自由、英語以外も勉強できる、街や食が清潔、異文化に囲まれた環境で生活できる、現地学生と一緒に勉強できる、マレーシア人には比較的親日感情がある、近隣諸国に旅行がしやすい、入国要件がゆるい、などなど。

このような魅力あふれるマレーシア留学を体験し、人生をより楽しんでいけるといいですね。

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