2013年2月3日日曜日

海外治安攻略法②:このウェブページ1つで完璧!渡航後の生活を夢のように安心・安全に過ごすための完璧テクニック大全

これまで行ったことのない、または住んだことのない国や都市に行くのは、誰でも不安を感じるものです。その国や都市が危険だなどと聞いたことのある場合には、まるで悪い人と一緒の家に住むような恐怖を感じるかもしれません。


 以前のブログ投稿で、海外治安攻略法をお伝えしました。そのときは海外治安の実態や、渡航先の選び方、渡航前の準備についてお伝えしましたが、今回は、渡航後に発生し得る問題と、その問題への対策を事例集として徹底的にまとめてみたいと思います。

海外で自分の身を守るには、大きく分けて3つの対策を採ることができます。この3つを意識・実践さえできれば、海外生活中に不安を感じる必要などないと言って過言ではないのではないかと思います。

その3つとは、

 ①目立たない
 ②危険を寄せ付けない
 ③何かあったときの逃げ場を作る

シンプルですが、これだけです。これだけ意識して行動・対応すれば、海外生活への不安が劇的に解消され、現地生活をのびのびと開放的に過ごすことができます。


■①目立たない■

まず第一に必要なことは、現地で自分が目立たなくなることです。

安全なはずの街が日本人にとって危険に感じられるのは、あなたが狙われているからです。多くの国では、日本人は見た目で瞬時にバレます。そのため、お金を持っていると一般的に思われており、かつ無防備に見える日本人は、悪い人の恰好の標的となりやすいのです。

ですが、逆に言うと、日本人は現地人と同じように目立たない存在でいることができれば、現地の人たちと同じような快適さで生活することが可能です。それでは、目立たなくなるためにできる方法をご紹介していきます。

きょろきょろしない
 きょろきょろしていると、何か探していたり助けを求めているように思われるので、悪い人に狙われたり声をかけられる確率が劇的に高まってしまいますのでやめましょう。

道で長く立ち止まらない
 道で長い間とどまっていると、悪い人に気づかれる可能性が高まります。 てきぱきと判断して、移動して悪い人の注目を浴びないようにしましょう。

貴重品を出さない、見せない
 財布、クレジットカード、キャッシュカード、パスポート、PCや携帯電話といった貴重品や高価なものを見た瞬間、悪い人たちは狙って寄ってきます。貴重品は極力街中の人前で出さないようにし、余計な買い物も控えましょう。

ホテルのセキュリティボックスに貴重品を預けるのが、よく使われる方法としておすすめです。貴重品はホテルに預けてしまい、ほとんど手ぶらで貴重品のない状態で外出しましょう。

ただし、セキュリティボックスに預けるのはちゃんとしたホテルであることが前提です。安宿ではたとえセキュリティボックスがあったとしても、貴重品を体に身に付けて外出する方が無難でしょう。

ガイドブックやデジタルカメラを持って歩かない
 ガイドブックやデジタルカメラを手に持っていても、旅行者だということがバレバレです。 余計な写真は撮らずにさくっと済ませ、ガイドブックはホテルにいるうちに読みつくして頭に入れておき、路上でガイドブックの熟読などしないようにしましょう。

スーツケースを運ばない
 スーツケースを運ぶ人はほとんどの場合、大事なものに絞ってスーツケースにしまっているのが予想できますし、そもそも見た目からして旅行者ということがばればれです。先進国への旅行ならともかく、途上国への旅行でスーツケースを持ち運ぶのはやめましょう。

現地の人と似たような格好をする
 日本人が海外旅行する際、日本にいるのと同じようにおしゃれな恰好をしてしまいがちです。ですが、日本人は多くの国と比べておしゃれな恰好をしており、日本人のファッションも現地のそれとは異なりますので、ものすごく目立ちます。

旅行中は可能な限り安っぽい服を着て、できれば現地で現地人が着ているような服を買うのがよいでしょう。

日本人女性はこの点、特に要注意です。日本人女性はほとんどどこの国に行ってもモテてしまいますので、注目の的になりがちです。スカートなどを履くのはNGで、ジーンズなど動きやすい、女っぽくない服を着るようにしましょう。肌を露出するような挑発的な服装を避けましょう。

旅行の際は新聞、牛乳の配達を止める
 これは海外在住の人が旅行に出るときや、日本から海外旅行している人に言えることですが、旅行をしていることがバレないように新聞や牛乳の配達を、旅行期間中は止めてもらうようにしましょう。

子供に何もあげない
  子供に何か渡すと、一気に数え切れないくらいの子供が群れとなって押し寄せてくることがあります。例えばインドで子供1人にクッキー1切れを渡すと、10 秒もしないうちに持っていた何十というクッキーがなくなったりします。かなり目立って危険なので、かわいい子供でも何もあげないようにしましょう。


■②危険を寄せ付けない■

たとえ悪い人に自分の存在を気づかれてしまったとしても、悪い人が手出しできないのであれば、何事もなく快適に生活することができます。


◆外出中に持っていくものの管理◆

カバンを道路側に持たない
 カバンを車道側に持っていると、バイクに乗って猛スピードで過ぎ去っていく悪い人のひったくりに遭う可能性が高まります。カバンは歩道側に抱えて持つようにしましょう。

首にかけられる斜めがけカバンを使う
 カバンを片方の肩にかけて使うと、軽い力で簡単にカバンを盗ることができてしまいます。首にかける斜めがけのカバンですと、人とカバンが一体になっているためなかなかひったくりができません。

カバンは自分の体に触れるように持つ
 カバンは触られた瞬間に気づけるように、自分の体に触れた状態にしておくようにしましょう。ウェストポケットやポーチなど触られても気づきにくいカバンの使用を避けましょう。

カバンはファスナーがたくさん付いているなど面倒くさいものを使う 
 悪い人も面倒くさいカバンに対してスリをしたがりません。ファスナーがたくさん付いているなど、貴重品を見つけるまでに時間がかかりそうなカバンを使いましょう。

カバンは前に抱えるようにして持つ
 人の真正面からスリを働くのは勇気がいるので、悪い人は後ろからこっそり近寄ってくることが多いです。カバンは自分の前に抱えるようにして持ちましょう。
 
カバンを枕にして寝る 
 人前で寝るのはもちろん安全ではありませんので、できれば避けたほうがよいのですが、ベンチで昼寝をしたいとき、寝台電車に乗って寝るときというのはあります。そのときは、カバンを枕にして、かつ人が手を伸ばしてもファスナーが開けられない向きにしておきましょう。

荷物を置きっぱなしにしない
 手荷物などを置いたままどこかに行かないようにしましょう。目を離した隙に、あっという間になくなります。高級ホテルのロビー内などでも要注意です。友達に荷物を観てもらっていても、なくなることがありますので、自分でしっかり管理しましょう。

手ぶらで行動し、そもそも荷物を持たない
 行動するときは、荷物を極力減らし、理想としては手ぶらで歩けるようにしましょう。荷物があると重さで疲れますし、管理するのに注意が必要になります。荷物・貴重品をなくすリスクも高まります。旅行を楽しむことに意識を注ぐためにも、荷物はなるべく持たないようにしましょう。貴重品はなおさら持たないほうが安心です。

荷物から目を離さない 
 荷物を体に触れるように持つことができないようなときには、せめて荷物から目を離さないようにしましょう。荷物から注意がそれると、その瞬間を狙ってスリがすかさず手を伸ばしてきます。

荷物を地面に置くときは両足ではさむ
 両手を使って何かをしたいときなど、手荷物から手を離す必要がある場合には、荷物を両足にはさみましょう。荷物を狙われるリスクが減りますし、つかまれた瞬間に気づくこともできます。

自分の荷物は自分で管理する
 自分の荷物は多少大変でも自分で管理し運ぶようにしましょう。電車内などで荷物を運んでくれると親切そうに言ってくる人がいるかもしれませんが、安心しているうちにものが盗られている可能性もあります。たとえ運んでもらっていても、目を離さないようにしましょう。

貴重品を複数の場所に分けて管理 
 お金、クレジットカード、キャッシュカード、携帯電話などの貴重品は、1箇所にまとめて持っておくのではなく、複数の場所に分けて管理しましょう。リスクを分散させることで、犯罪などに遭ったときのダメージを減らすことができます。

これは、外出中に持っていくか、置いていくかに限らず、とても重要な考え方です。

財布も同じで、複数持ちお金を複数の箇所に分けて管理しましょう。強盗やスリに遭ったりしたときに、盗られてもいいように、すぐに渡せて被害額も少ない捨て財布を用意しておくとよいです。


◆外出中に置いていくものの管理◆

スーツケースに鍵をかける
  ホテルの部屋などにスーツケースを置いて出かける場合、スーツケースに鍵をかけておきましょう。鍵がかかっていると、持ち主はきっと注意深い人なんだろうなという印象を与えますし、スーツケースを開けるのにも時間がかかります。スーツケースを丸ごと持っていく人には対応は難しいですが、盗られるリスクは減ります。

ワイヤーロックや南京錠を活用する
 ワイヤーロックでスーツケースをホテルの部屋のどこかにくくりつけたり、南京錠を使って開けられたくない荷物に鍵をかけるようにしましょう。時間稼ぎになりますし、盗る意欲を喪失させることができます。

 ただ、その際には100円均一ショップで買えるような、あまり安物の鍵を使わないようにしましょう。安物ですと鍵穴の種類がなくて簡単に開けられてしまいます。

滞在先の鍵を二重にかける
 ホテルや家のドア鍵は、当然だとは思いますがスライド式の鍵とチェーンの鍵を両方とも使いましょう。鍵を忘れて万が一悪い人が部屋に入ってきた場合には、一巻の終わりです。

ホテルのセーフティボックスを活用
 ホテルの部屋内には本当に大事なものは置かないようにしましょう。しっかりしたホテルに滞在しているのであれば、ホテルのセーフティボックスに貴重品を預けるようにしましょう。 これは、ホテルには何も置くな、ということではありません。その時々の状況に応じて、リスク分散するということです。

ただ、逆に信用のならないホテルのセーフティボックスを使用するのは控えましょう。
 
安いホテルに泊まらない
 安いホテルに泊まるのは避けましょう。安い理由が健全であればよいのですが、安いが故にホテル滞在者の荷物を勝手に拝借していくスタッフがいる可能性があります。ホテルの部屋にも人の侵入が容易だったりと、安全性に疑問がある場合もあります。

部屋を整頓しておく
 滞在中の部屋は、普段からきれいに整頓しておきましょう。雑然とした部屋は、悪さをしてもバレない気がするものです。何か変化があってもすぐ気づけるように整頓する癖をつけましょう。


◆滞在先について◆

ホテルの部屋のドアは、周りに誰もいないときにだけ開ける 
 ホテルや学生寮などの部屋のドアを開けるときには、周りにだれもいないことを確認してからにしましょう。部屋のドアが開いた瞬間が狙われます。

ホテルの部屋では人と待ち合わせをせず、ロビーで待ち合わせする
  ホテルの部屋で待ち合わせをするのではなく、ロビーで待ち合わせをするようにしましょう。部屋で待ち合わせの約束があるからといって、部屋に来る人が約束したその人とは限りません。
 
変な人を滞在先に入れない
 訪問者があってもすぐにはドアを開けないようにしましょう。修理工や電気検査員、さらには警察官などを名乗る者が来たら、実際の会社に電話してみるなど、本物か確認しましょう。見た目がそれっぽくても、見た目にだまされないようにしましょう。

警備員付きのアパートに泊まっている場合、来訪者がある際にはまず警備員に連絡してもらいましょう。警備員がいるはずのアパートでも、悪い人がもぐりこむことは簡単だったりします。 

クーラー取り付け口を点検
 滞在先にクーラーの取り付け口が使われずに閉まっている場合、そこから人が侵入しないか安全性を確認してみましょう。治安の悪い街では、そこからでも泥棒が入り込むことはありえます。

安全室を確保
 家を借りて住んでいるような人は、部屋にいるときに泥棒が入ってきた場合、自らの身を守る場所が確保できるように、安全室を作っておきましょう。通常はバスルーム付きで鍵をかけられる寝室になります。

滞在先に侵入警報装置をつける
 窓やドアが壊されたり、無理に開けられたようなときに警報が鳴る装置をつけておきましょう。犯人はびっくりしますし、犯人を捕まえるのも早くなるでしょう。

使用人や警備員に対してもリスクを考える
 旅行者には関係ないかもしれませんが、使用人や警備員を抱える人は、さまざまなパーソナルなこと・ものに関して任せることになります。どこまで任せてよいのか考えて仕事をお願いしましょう。また、放任しておくのではなく、大事な情報は漏らさないことなど、しっかりと教育を与えましょう。

警備員をあてにしすぎない
 警備員のいるアパートや学生寮は、一般的に安心・安全ですが、あまり当てにしすぎないことが懸命です。アパート・学生寮内に住むほかの人からは無防備ですし、警備員はあくまで他人なので、自らの身を犠牲にしてまであなたを守る人は多くないでしょう。警備員がいなくても安全を確保できるように、常日頃から安全対策をしておきましょう。


◆行動管理◆

パスワード入力などは安全性が確認できるところだけでする
 銀行ATMやEメールサイト、インターネットバンキングの利用など、パスワード入力が必要な行動は、安全性が確認できるところでだけするようにしましょう。銀行ATMでパスワードが盗み見られたり、インターネットカフェでGmailなどを模した偽メールサイトで盗まれることがあります。

銀行ATMは、路上のものを使うのは避けましょう。警備員がいるような銀行内のATMなどを利用するとよいです。 怪しい人がいるときは、その人が去るまでは利用するのを避けましょう。

銀行ATMを利用中に、声をかけてくる人がいたら赤信号です。入力した暗証番号が盗み見られ、すかさず1人が声をかけます。声をかけられて注意がその人に向いている間に、別の1人がキャッシュカードを抜き取って隣のATMでお金を下ろします。気がついたときにはカードが取られ、お金が下ろされています。

グループで行動する
 できる限り、グループで行動するようにし、単独行動を避けるようにしましょう。1人で行動している人は、犯人グループに狙われたときになすすべがありません。

機敏な行動を取る
 動きがちんたらしている人は、犯罪に気づくのも遅そうなので、真っ先に狙われます。普段の行動は早歩きで移動するなど機敏にし、ぼんやりする時間をなくすようにしましょう。

行動パターンを予知されないようにする
 自分のする行動が、悪い人に読まれないために、次に何をするかわからないように行動しましょう。例えば、ウィンドウショッピングをし続けている人は、手持ちのカバンに注意が行っていなかったり、ウィンドウに並んでいる商品よりもお買い得な商品を見せれば、興味を持ってくれそうなどと思われがちです。

空港内での両替は最小限とする
 空港での両替は最小限にしましょう。 多く両替すると、それを見ていた人から狙われる可能性がありますし、空港あたりはスリなども多いことがあるので、犯罪に遭ったときのダメージが大きいです。

空港での荷物チェックインの際、スーツケースに鍵をかけておく
 空港に着いてから荷物をチェックインする場合、スーツケースに鍵をかけておきましょう。鍵が開いていると、空港スタッフなどに中身を物色される可能性が高まります。

荷物が少ない場合には機内持ち込みとする 
 荷物は大事なものほど機内持ち込みとし、チェックインするスーツケースの数はなるべく少なくしましょう。機内持ち込みの方が、自分の荷物を自分で管理できます。

手荷物がX線検査を通ったのを確認してから通る
 海外に出発するときのX線検査では、自分の荷物が検査を通ったのを確認してから自分のX線検査を通りましょう。自分の手荷物が通る前に、後ろに並んでいる人に荷物を取られてしまうかもしれません。  

X線検査でレシートを見せろと言われたら、責任者を呼ぶ
X線検査のときに、荷物を買ったときのレシートを見せろと言われて、レシートがなければ没収するなどと脅されるかもしれません。そのときは、X線検査をしている下っ端が勝手にやっているだけのことがあるので、上司にあたる責任者を呼びましょう。

せこい税関職員には果敢に対処または感情管理
 飛行機が目的地に着いて、税関を通るときに、なんらかの言いがかりをつけて荷物を没収するだとか、罰金を払えだとか言われるかもしれません。そのときは、それはおかしいと果敢に対処してください。税関職員も大きな問題にはしたくないので引き下がることになるでしょう。

ただ、それでも事が収まらない場合は、少しお金を払うなりして事を収めた方が懸命なこともあるかもしれません。そのときは、感情管理を忘れずに、気を取り乱したりせずに冷静にいましょう。

危険な場所に近づかない
 日本ではどこに行っても、治安は場所によって大きく違うことがありません。ただ、他の国では同じ国や都市であっても、場所によって安全なところもあれば危険なところもあるので、注意が必要です。

ガイドブックなどの本や、インターネットでそれなりに信頼できるサイトが紹介している危険な場所に近づくのはやめましょう。また、現地で会った人に安全な場所と危険な場所を聞いて、そのアドバイスを参考にするとよいでしょう。

海外では、場所によって首絞め強盗や銃を使った強盗、さらに路上強盗(国や都市によっては昼間から)もあったりします。危険な場所をできる限り正確に把握し、近づかないようにしましょう。

ゴミの散らばる場所に行かない
日本では汚い地域というのはあまりないと思いますが、海外に行くときれいな地域とゴミが道端に散乱している地域があったりします。ゴミが散らばる地域は通常経済的に貧しい人が多く住み、治安が悪いです。 ゴミが散らばる地域からはすぐに離れましょう。

テロに遭いそうな場所に近づかない
 テロが頻発しているような場所には近づかないようにしましょう。万が一テロが起こった場合、身が救われるかは運次第になってしまいます。外務省の安全サイトでテロ情報が書かれているような地域は避ける、軍関係施設は避けることが大切です。

自分の身を守ることに意識を向ける
 海外旅行中は特に、いろんな見慣れないものを見たり、したことのないことを経験することになるので、注意が外に向きがちです。悪い人はそこに付け込んで寄ってきます。 外に意識を向けるよりも、自分自身の身を守ることにも意識し、身の回りのものの管理や、安全な場所を離れないなどの安全の管理をきちんとしましょう。

イベント前は特に詐欺やスリ、ひったくりに注意
 普段は治安は悪くない街であっても、クリスマスの前などイベントがある時期は、お金がほしいためスリや詐欺、強盗が増えてきます。イベントの時期が近づいてきたら、一度普段の安全管理を見直してみましょう。

不用意に上着やズボンのポケットに手を入れない
 特に治安がいまいちで銃が出回っているような街では、不用意に上着やズボンのポケットに手を入れないようにしましょう。間違って拳銃を取り出すと思われないように、気をつけましょう。

恨まれない程度の愛想で人と接する
 海外では、知人・友人には最高の愛想で接してよいのですが、見知らぬ人にはほどほどの愛想で接するようにしましょう。愛想が良すぎると、悪い人は付け上がって追いかけてきます。愛想が悪すぎると、恨まれて悪さをされる可能性が高まります。

 多くの国では、人の面子をつぶすような行動はタブーです。日本の会社では人前で人を怒鳴り散らしたり、部下を殴り飛ばす上司もいたりしますが、海外では深刻な訴訟問題などに発展するリスクがあります。

愛想はほどほどに振りまくようにしましょう。
 
こまめに家族・友人等と連絡を取る
 海外滞在中も、家族や友人とはこまめに連絡を取っておくとよいです。 何かあったときに、すでに自分の状況が理解されているので緊急事態への対処がしやすいです。

人の多すぎる場所や少なすぎる場所に行かない
 人がほどほどにいる場所にいるようにしましょう。人が多すぎるとスリなどの危険が高まりますし、人が少なすぎると強盗に遭うリスクが高まります。人がほどほどにいて、ある程度人と快適な距離が取れるようなところにいるようにしましょう。

これは電車に乗るときも同じです。人が多すぎる車両や、反対に人が少なすぎる車両に乗るのを避けましょう。  

危険な人とは距離を取る
 酔っ払いやスポーツの試合後のサポーターなど、危険な可能性のある人からは、距離を取って行動しましょう。国によって人との間の距離が近いのが普通なこともありますが、できる限り自分にとって快適な距離を取るようにしましょう。

電車の駅などで、行列の最後尾に並んだら、数人のグループに板バサミにされ貴重品が盗まれるといったスリが起きていますので気をつけましょう。

グループツアーで旅行する 
 グループツアーに参加すると、1人で旅行するときよりも安全に旅行できます。複数人での行動が前提で、安全な場所に安全な方法で行くように設計されているので、より安心して旅行することが可能です。
 
道端でなく、商店で道を尋ねる
 旅行中に現地の人に道を尋ねるときは、なるべくお店の中で尋ねるようにし、道端で聞くのは避けましょう。道端で聞いている間、その相手が悪い人かもしれないというだけでなく、周囲の悪い人が盗み聞きしているかもしれません。行き先がバレることで付けねらわれる可能性が高まりますので、道を尋ねるときは商店内でするようにしましょう。

レストランやホテルから出るときに注意
 レストランで食べ終わって外に出たり、ホテルから出るときにあなたを狙っている人がいるかもしれません。高級レストランやホテルから出てきているということで、お金があることがバレていますし、出てきて気が抜けている隙が狙われます。レストランやホテルを出るタイミングでは、見られているものと思って荷物に特に注意するようにしましょう。

子供が前から寄ってきたら後ろに注意
 子供が寄ってきたら荷物に注意しましょう。前から子供が声をかけてきてあなたの注意をそらしている隙に、後ろから別の子供が財布など貴重品を盗むことがあります。


◆人を信用することについて◆

知り合ったばかりの人についていかない
 知り合ったばかりの人についていかないのは、日本でも幼児の頃から言われてきたことかと思いますが、海外旅行では大人にとっても重要なことです。

空港や電車の駅などで、場所を案内してくれる人がいた場合は、偽ガイドの可能性がありますので注意しましょう。変なところに連れていかれて強盗に遭う可能性があります。 偽ガイドにもいろいろな種類があり、レストランに勝手についてきて、旅行客にはレストランのウェイターの振りをしながら「前払い金」を徴収し、レストランに対してはガイドの振りをして逃走する場合もあります。

知り合った人からカードゲームなどに誘われ、実際にお金を賭けさせられたりして一緒に遊んでいる間に、ハメられてお金などを取られるいかさま賭博もあります。最初は遊びのはずが、気がつけば掛け金が法外なものになっていたりするので要注意です。

大都市の大通りで、女性や客引きから声をかけられてぼったくりバーに行ってしまうということもあります。冷静な場合であればまず行くことがない 場所であっても、旅行で楽しもうと思っていたり、いい感じの人が寄ってくると悪い人だとわからずだまされるということがあります。

ぼったくりバーも、最初は普通の費用で、終わりになったら法外に高いドリンクが出てきたり、女性といかがわしいことをやってたんじゃないかと脅されたり監禁されることがあります。

知り合って間もない人から、一緒に旅行に行こうと言われて行ってみたところ、使った旅行代理店やホテルなどがその人とつながっていて、無駄に高い費用を請求される詐欺があります。友達詐欺、旅行詐欺とでもいうのでしょうか。

知り合って間もない人の家に行くのはやめましょう。もちろん、最初から喜んで行く人はまずいないでしょうが、とても親切そうに聞こえることを言って、家に連れて行かれることがあります。当然行ってしまったら逃げ道が絶たれて危険なので、絶対に行くのはやめましょう。女性は特にそうです。

食べ物・飲み物をもらわない
 現地の人から食べ物や飲み物を安易にもらわないようにしましょう。もらうときは、睡眠薬などが盛られていないことを確認してからにしましょう。

もらったものを日本に持ち帰らない
もらったものを安易に日本に持ち帰らないようにしましょう。もらったものの中に麻薬が入っていて、麻薬の運び屋にさせられる危険もないわけではありません。親切心でくれたのかどうか、もらったものをしっかり確認しておきましょう。

「これをその国に持っていってほしい」などと頼まれた場合、きっぱり拒絶しましょう。麻薬が含まれているかもしれませんし、現地に持っていったら「これじゃない。盗ったな」といちゃもんを付けられ賠償金を払わされるかもしれません。

うまい話に乗らない
 旅行先でめぐってきた「うまい話」には乗らないことが懸命です。旅行中には古物商がお店をやっていて、なんとなく高くて日本で高く売れそうなものを売ってくるかもしれません。何万円もの価値だけど数千円で売ってあげる、なんて言われて買いたくなるかもしれませんが、実際にはしょうもないものであることがほとんどなので、古物商詐欺には気をつけましょう。

宝石詐欺も同じです。高い宝石だけどここなら安いとか言われて買っても、偽物や価値のないものがほとんどでしょう。変な売り文句に惑わされず、余計な買い物はやめましょう。

中には、誰かが落としていったお金や高価なものを「山分けしようよ」なんて言ってきた人がいて山分けすると、早速落とした本人が戻ってきて「半分足りないぞ。全額返せ」と言われて揉め事になり、仕方なく賠償することになる山分け詐欺もあります。

信用のある店を選ぶ
 お店は信頼できるところを選びましょう。海外旅行中は、慣れるまではガイドブックで紹介されているような実績のあるお店を使い、他のお店は慣れてからトライするようにしましょう。

各国の各都市にある政府が運営しているガイドツアーなどで行くお店は、最低限の信用があるお店が多いでしょう。ただ、そういうところであっても、賄賂が横行しているような国では余分に高い価格設定にしている可能性もあるので、その場ではほしくなっても、冷静に考えて本当にほしいものだけ買う意識を持ちましょう。

品物をよく確認する
信用のあるお店を選ぶだけでなく、買おうとしている商品そのものが、ちゃんとした商品なのかを具体的に見てから買うようにしましょう。 例えばジーンズのチャックやボタンがなかったり、ジャケットの脇部分に穴が開いていたりしますので、ちゃんと使える商品なのか確認しましょう。

気を引こうとしてくる人がいたら貴重品に注意 
 例えば、「道を教えて!」「今何時?」「アイス(ケチャップ、ソース)が服に付いてるよ」「%*^@(&##!!(意味不明の言葉で声をかけてくる)」など、時にはあたかも親切心で寄ってきているかのようだが、実際には気を引いている間にものを盗んでいく人がいたりします。

こういうのはケチャップスリなどと呼ばれたりします。気を引こうとしてくる人がいたら、むしろ自分の財布など貴重品が大丈夫か意識するようにしましょう。

また、例えば駅の切符券売機で、切符の買い方を聞いてくるなど声をかけてくる人がいるときにも、荷物や貴重品が大丈夫か注意しましょう。2人組などで、1人が聞く係でもう1人が盗る係だったりします。

車がパンクしてると言って来る人がいたら、その場を去ってから確認 
 車を滞在先で運転しているときに、「タイヤがパンクしてるよ(Flat)」なんて声をかけてくる人がいたとします。そのようなときは、すぐにドアを開けてタイヤの確認をするのではなく、声をかけてきた人がいなくなった、安全が確保できる場所に移動してから確認してみましょう。ドアを開けてタイヤを確認している間に強盗に遭う可能性があります。

観光名所で声をかけてくる人を相手にしない
  観光名所ではいろんな人が客引きで忙しく、声をかけてきますが、基本的に相手にするのはやめましょう。いちいち相手にしていたら、相手も一生懸命セールスをかけてきて時間とエネルギーがかかって大変です。注意が相手にそれるので、その間に荷物や貴重品が狙われるリスクも高まります。

限りある時間とエネルギーを、旅行の目的の達成に注ぐようにしましょう。

無関係な人に安易に個人情報を知らせない
 旅行中にいろんな面白い人に出会うことがあったりします。 大半は何の悪意もない人だったりしますが、中には悪意のある人もいます。ある程度時間をかけて相手の正体が正確に見えてくるまでは、自分の個人情報を安易に伝えるのはやめましょう。

行動予定、宿泊場所、電話番号、滞在期間、職業、経済状況等は、悪意のある人があなたを狙う重要な情報となってしまうため、安易に伝えるのはやめて、聞かれても濁して回答するようにしましょう。

公式のチケット売り場で購入
 バス・電車・飛行機のチケットなどは、公式のチケット売り場で買うようにしましょう。こっちの方が早く買えるよ、安く買えるよなどと、声をかけてくるダフ屋がたくさんいたりしますが、実際には偽チケットで使えなかったりします。


◆お金の管理◆

大金を持たない
 普段外出する際には、大金を持ち運ぶのはやめましょう。財布を出したときに入っている金額が見られると、財布が狙われてしまいます。

クレジットカードを使う前に金額を確認
 クレジットカードを使う前には、支払う金額を確認し、本当に署名を書いていいのか確認するようにしましょう。桁などが間違った請求をされると泣き寝入りか、保険会社うんぬんとなり後で面倒です。

クレジットカードを使わない
 海外では、不正な請求をされたりデータが盗まれたりするリスクがあるので、極力使わないようにしましょう。クレジットカードは、お金を支払うものというよりは、いざというときに信用がある証拠として持っておく意識の方がよいでしょう。  
 
特にうさんくさい店では、クレジットカードを使うのは危険ですので控えましょう。

クレジットカードの利用状況をこまめにチェック
 クレジットカードが知らないうちに不正使用されていないか、常々確認しておきましょう。クレジットカードが不正使用される際は、一度に多額の請求もありえますが、毎日数万円単位で使われたりするので、ある程度細かい利用状況の変化にも気づけるようにしましょう。
 
クレジットカードの利用可能金額を低く設定
 クレジットカードの利用可能金額は、通常は低めに設定しておきましょう。 早めにクレジットカードの不正使用が防げたときに、被害額を低く抑えることができます。

ICチップ搭載のクレジットカードを使用
 クレジットカードは、ICチップ搭載のものを使うようにしましょう。使用の際に署名の代わりに暗証番号が必要になるので、暗証番号を知らない人による不正利用を防げます。

トラベラーズチェックを活用する
 クレジットカードほどには重用されていませんが、お金の管理にはトラベラーズチェックも有効です。失くしても、盗難に遭っても再発行できるので、持ち運びも安心です。ただ、使えないお店も多いので頼り過ぎないようにしましょう。

つり銭を確認
 お金を支払った際には、受け取るつり銭が正しいか確認しましょう。日本ではあまりありませんが、海外では意図的か間違いかはともかく、間違った額のつり銭を渡されることが多々あります。無駄に損しないために、確認しましょう。 

レシートの内容を確認
買い物やレストランで食事をしたときなど渡されるレシートの金額を確認しましょう。棚についていたプライスタグと実際の金額が違うことがありますし、1つの商品が複数回計算されている可能性など間違って計算されていることがあります。

料金を確かめてから購入
 買い物をするとき・有料サービスを受けるときは、料金を確認してからにしましょう。常識的に高くてもこれくらいの料金だろう、と推測して料金も確認せずに購入すると、予想もしない高額が請求されることがあります。

銀行口座の残高を定期的に確認
 銀行口座の残高は、定期的に確認するようにしましょう。キャッシュカードが知らない間に盗まれていたような場合や、データが盗まれて偽造されていたような場合のダメージを減らすことができます。 

早朝や夜にATMでお金を下ろさない
ATMでお金を下ろすときには、早朝のような人気の少ない時間帯や、夜のような暗闇で悪さをされても犯人が逃げれてしまうような時間帯を避けましょう。お昼どきで外が明るい時間を選びましょう。

お金は貸さない(寸借詐欺) 
 海外に滞在中、「お金を貸して」と言われても、貸すのはやめましょう。大抵の場合、戻ってきませんし、催促してもトラブルの元です。それがたとえ自称医者といった自称お金持ちであっても、同じことです。

財布をズボンの後ろポケットに入れない
 財布はとても大事なものですので、ズボンの後ろポケットには絶対に入れないようにしましょう。ちょっとでも注意が他に行っている間に、瞬く間に盗られ、なかなか気づくこともありません。

金額の小さい紙幣でお釣りをもらう
 海外でお釣りを受け取るときは、大きい額の紙幣ではなく、なるべく小さい額の紙幣をもらうようにしましょう。大きい額の紙幣は偽札率が高いので、万が一偽札を使っていることが発覚した際には、罰金などの制裁が与えられる可能性があります。

偽札のある国では、カードゲームのばばを引くかのような感覚で、誰もが引いては誰かに渡すのを繰り返していますが、最初からもらわない方が懸命でしょう。


◆移動手段について◆

夜出歩かない
 日本は例外ですが、海外の多くの国や街では夜出歩くのは大変危険です。外出する必要があったら、昼間のうちに済ませておきましょう。 

歩行中に携帯電話で話さない
 歩きながた携帯電話で話すなど、注意散漫になる行為はやめましょう。カバンがこっそり開けられても、気づけることはまずありません。

車の進行方向と逆方向を歩く
 車の進行方向とは逆方向を歩くようにしましょう。車の進行方向と同じ方向を歩くと、後ろからひったくりを企てる悪い人に気づいて身構える準備ができません。 

車を運転しない
 海外では、現地生活に慣れているかどうかに限らず、車の運転をするのは避けるのが賢明です。駐車場から道路に出るまでの間がよく狙われます。鍵をかけておくと被害に遭うリスクは減りますが、窓を割って強盗をしかける人もいます。豪快な犯罪者は、レッカー車を使って車を丸ごと持っていってしまう可能性もあります。

レンタカーを借りるのも、同じ理由でやめた方がよいでしょう。

鍵をかけて窓を閉めた状態で車を運転
 車は鍵をかけ、窓を閉めた状態で乗りましょう。日本では車に鍵をかけて運転する人の方が珍しいかもしれませんが、海外で同じ状態ですと、いつ強盗に遭うかわかりません。簡単に狙われてカージャックにも 遭うかもしれません。信号待ちのときがよく狙われますが、鍵がかかっていて、窓を閉めた状態であればリスクが減ります。

中央レーンを運転する
 車を運転しているときは、なるべく道路の中央レーン側を走行するようにしましょう。歩道側・建物側ですと、信号待ちをしているときなどに声をかけられたり、犯罪に遭いやすくなります。

車内に荷物を置いて出かけない
車内には荷物を置いて出かけず、車のトランクにしまっておくようにしましょう。車に載せる荷物そのものの量を減らせれば、さらによいです。車内に荷物などが見えると、窓を割って盗られたり、車ごと持っていかれたりする可能性があります。 

どうしても夜に移動する場合は自家用車を使用  
 夜に外出することを避けるべきなのは、車で移動するときも同じですが、どうしても夜に移動しなければならない場合は、自家用車を使用しましょう。 タクシーで移動する場合、悪い運転手にどこに連れていかれるかわかりません。

警備員のいる駐車場に駐車
 車は路上に駐車するのではなく、警備員がいる駐車場に駐車するようにしましょう。 路上ですと無防備ですが、ちゃんとした駐車場であればある程度安全性が担保できます。その際、パーキングカードは車内に置かないで自分で持っておくようにしましょう。

車内窓にスモークフィルムを貼る
 車内の窓にはスモークフィルムを貼り、外から車内が見えないようにしておくとよいです。悪い人が車内に人がいるかどうか、判別しにくくなりますし、車内に金目のものがあるのかわからないので、わざわざ泥棒を働く気が起こらなくなります。

一般道よりも高速道路を使う
 車を走らせるのは、一般道よりも高速道路を使うようにしましょう。一般道ですと多くの歩行者がいますので、信号待ちでとまるたびに悪い人が寄ってくるリスクがあります。

ヒッチハイカーを乗せない
 ヒッチハイカーは絶対に乗せないようにしましょう。ヒッチハイカーを乗せている間、車は鍵が刺さったまま走行していますし、運転している自分はまったくの無防備です。

主な移動手段としてタクシーを利用する
 街を移動するときは、タクシーを利用するようにしましょう。 変に自分で運転して事故を起こさなくて済みますし、歩いているときのようにスリに遭うこともありません。
 
メーター制で費用の決まるタクシーを利用する
 タクシーは、口約束ではなく、走行距離で費用の決まるメーターを使ってくれるタクシーに乗りましょう。口約束ですと、日本人のような外国人は、現地の人の数倍の費用をふっかけられることが常ですし、常に揉め事が起きるリスクがあります。場合によっては、ついているメーターがちゃんと動くかどうかも聞いておくのがよいです。

タクシーは費用の見積もりを確認してから決める
 タクシーに乗るときは、行き先を明確に伝え、到着するまでに必要な費用がどのくらいかかるのか、簡単に見積もりを教えてもらうようにしましょう。タクシーによっては、メーターの進み方が早かったり、遠回りをしてメーターを稼いだりすることもあります。

可能であれば、タクシーの運転手に行き先を明確に伝えられるように、行き先の住所や行き方を示した地図をメモして運転手に見せるとよいでしょう。
 
タクシー乗降時は荷物を守る
 タクシーに乗り降りするときは、ひったくりに遭う可能性が高いです。タクシーの乗り降りに気を取られて、荷物を盗られたりしないように注意しましょう。

タクシーの車体番号、電話番号を所属先、家族、知人等に連絡する
 慎重に行動したい場合や、タクシーの運転手がうさんくさい場合は、可能であればタクシーの車体番号や電話番号を、所属先や家族、知人等に連絡しておきましょう。 いざというときに助けを求めやすくなります。

あやしい人のいるエレベーターに乗らない
 エレベーターに乗る際、あやしい人が周りにいたら、別のエレベーターに乗るか、タイミングをずらして乗るようにしましょう。エレベーター内で強盗に遭う可能性があります。 

エスカレーターでは前後の距離を取る
エスカレーターに乗るときは、前後の距離を取りましょう。下りエスカレーターに乗っている際、前の人がわざと転び、あなたがバックしている間に後ろの相棒から貴重品を盗られるというスリもあります。

電車のドア付近に立たない
 電車のドア付近に立つのはやめて、奥まで移動するようにしましょう。電車のドアが閉まる直前に、電車のホーム側に立っている人からカバンをひったくられることがあります。

治安の悪い路線を使わない 
 同じ街でも場所によって治安が変わってくるような場所にある電車では、路線によって安全度合いが違います。貧しい人が多く住むような地域を走る電車や地下鉄を利用するのは避けましょう。 

バスの最前列と最後列に座らない
 バスに乗るときは、最前列と最後列に座らないようにしましょう。万が一バスジャックなどに遭ったとき、最前列と最後列は真っ先に犠牲になります。

夜間到着便の利用は避ける
 フライトチケットを買うときは、なるべく夜間に到着する便を避けましょう。到着時に夜で暗い中タクシーなどで移動することになり、危険です。 

空港出迎えをつける
 可能な限り、フライトで移動する場合は、到着先で出迎えてくれる人を用意しておくようにしましょう。海外への語学留学では、空港出迎えをほぼすべての学校で付けることが可能です。空港に着いてからタクシーをランダムに選ぶよりもよほど安心して移動できます。

空港出迎えをお願いした場合、出発前に出迎えの人の連絡先を把握しておくようにしましょう。それらしい人がいたら、その人で合っているか確認するために質問してみましょう。偽の出迎えにひっかからないように、自分からは名前を名乗らず、先に名乗ってもらうようにしましょう。

出迎えてもらう約束の場所からは、よほどのことがない限り動かないようにしましょう。もし30分や1時間待っても、約束の場所で落ち合えない場合は、空港のインフォメーションデスクに行き、控えておいた出迎え者の連絡先に連絡しましょう。

空港の荷物受け取り場所ではスーツケースやカバンを観ておく
 目的地の空港に到着して、荷物を受け取るときには、自分のスーツケースやカバンを観ておくようにしましょう。たくさんの荷物が一堂に集まるため、悪い人が荷物を持っていくチャンスをうかがっています。

空港からのタクシーは前払い式の空港公認タクシーを利用する 
 空港出迎えを手配しておらず、自力で空港からタクシーに乗って移動するときは、流しのタクシーに乗らず空港公認のタクシーに乗るようにしましょう。大抵の場合、公認タクシーは他のタクシーと別の色が指定されていますので、見た目ですぐに判別できます。公認タクシーだからといっていつも安全・安心とは限りませんが、ちゃんとした空港では頼りになります。


◆情報収集◆

外務省の治安情報サイトをチェック
 渡航前と同様、渡航後も定期的に、滞在先の地域の治安動向を確認しておくようにしましょう。治安状況は生き物のように常に変化しています。

現地の新聞やニュースサイトをチェック
 滞在先の情報を、現地の新聞やニュースサイトで常々チェックしておきましょう。外交問題で国民がいらだっていないか、宗教間の対立でテロが起こりやすい情勢になっていないか等、最新情報に常に目を光らせておきましょう。

ガイドブックを読みつくす
 「Lonely Planet」や「地球の歩き方」 等、ガイドブックには旅行者が必要な膨大な情報が1つにまとめられています。ずるがしこい悪い人は、こうしたガイドブックが網羅しきれないあくどい手法を使ってくることもありますが、ほとんどの問題は予防できたり、解決することができます。ガイドブックはぼろぼろになるくらい読みつくして、内容を頭に叩き込んでおきましょう。

現地の言葉を覚える
 旅の間、時間を見つけて現地の言葉を覚えるようにしましょう。同じ言葉を使えると、得られる情報量が増えるばかりでなく、現地の人に与える印象がまったく違ってきます。私たち日本人が、白人や黒人が使う「こんにちは」や「ありがとう」を聞いてうれしくなるのと同じです。

現地の言葉を少し知っているだけで、旅が楽しくなり、さらには危険を減らすことができます。


◆体調管理◆

健康は海外の治安情勢を攻略する上で、もっとも根本的に大事な問題です。健康を維持し、世界をのびのびと旅しましょう。

ボトル水を飲む
 水は、水道水ではなく、ボトルの水を飲むようにしましょう。多くの国では、水道水は十分に浄水されていなかったり、水が流れる過程で汚れてしまい、バクテリアがはびこるなど飲むには危険すぎることがあります。

国によっては、ボトルの中に水道水を入れて詐欺販売をしていたりしますので、ボトル水を買う際にも、ちゃんとしたお店で買うようにしましょう。 
  
水道水をどうしても飲む必要がある場合には、沸かせてから飲むようにしましょう。沸騰させれば、変なバクテリアなどをお腹に入れて、体調を崩すといったリスクを減らすことができます。

水をたくさん飲む
 体が水不足にならないように、水を頻繁に飲むようにしましょう。体が水不足になると、知らず知らずのうちに疲れてきて、判断力や行動が鈍くなってきます。のどの渇きは、水不足を判断する上で当てにならず、渇きを感じたときには常に体のエネルギーが低下しています。

水を15分に1回程度飲むなど、体が水不足にならないように常に配慮しましょう。

利尿効果のある飲み物をとらない
 飲み物は、利尿効果のないものをとるようにしましょう。利尿効果がある飲み物は、体の水分を奪って体を疲れさせます。コーヒーやお茶、お酒などは避けましょう。

お腹を壊すような食べ物・飲み物をとらない
 辛いものや不衛生なものなど、お腹を壊す食べ物や飲み物をとることは控えましょう。お腹を壊すと体調が崩れて判断力に影響が出ますし、動きにくくなるので旅を楽しめなくなります。

予防接種を受けておく
 国によっては、日本でほとんどはやっていない病気がはやっていることもあります。人生で初めてかかるような病気は、時として体に非常に大きな負担をかけますので、渡航前の方がもちろんよいのですが、渡航後でもできるだけ早い時期に予防接種を受けておきましょう。

常備薬を用意
 日本で当たり前のように売っている薬が、海外ではまったく売っていないことがほとんどです。日本で効果がわかっているあてになる薬は、日本から持っていきましょう。

もちろん海外でかかる病気は、日本でかかるものとは多々異なりますので、日本の薬が必ずしも効くとは限りませんが、効かないとも限らないので、一応持っていきましょう。
 
無理しない
 留学や旅行をしていると、せっかくの機会を逃したくないがために、ついつい無理をして遊びすぎたり、旅をしすぎたりすることがあります。そうして知らず知らずのうちに体に負担をかけて、病気になったり判断力が鈍って犯罪に遭いやすくなります。

無理をしすぎないことを肝に銘じ、もうちょっといけるかな、と思っても、次の日に楽しみをとっておきましょう。病気にかかったり犯罪に遭っては元も子もありません。

特に、海や川、湖などでは泳ぎすぎないようにしましょう。気分が高まってはしゃいでいるうちに、ふとしたことでおぼれて死んでしまうことが、リゾート地では多々あります。

適度な量の食事をとる
 食事の際は、あまり食べ過ぎないようにしましょう。たまたま見つけたレストランの食事がおいしかったりすると、ついつい食べ過ぎてしまいますが、体に負担がかかって頭がぼーっとしたり、ついうたた寝をしてしまうことがあります。 

安い食事に注意
 日本では安さだけでものを買っても、最低限ちゃんとしたものが手に入ることが多いですが、海外での安いものは質の低さも底がなかったりします。

安い食事も同じで、安さを重視することで衛生面がまっさきに犠牲にされている可能性があるので、お店がちゃんと掃除されているか、厨房はきれいか、清潔な恰好をして料理をしたり食事を供したりしているか、確認しましょう。 

マスクをつけて外出
 公害が深刻な中国やインドの諸都市などでは、マスクを常に携帯し、つけて外出するようにしましょう。中には本当に呼吸すら耐えられないような空気の汚れで、健康被害が深刻なこともあります。 

長袖を用意
 日本ではほとんどの建物内は適温が保たれていることが多いと思いますが、海外では結構適当だったりします。真冬に暑すぎる建物や、真夏に寒すぎる建物があったりしますので、夏は長袖を携帯して、いつでも着れるようにしましょう。

歩きやすい靴を履く
 旅行中は、あちこちに移動するため、足にたこや水ぶくれができることが多々あります。靴は歩きやすい慣れたものを履きましょう。

生ものを食べない
 海外では、日本のように清潔な環境で食材が扱われていないことがあります。火を通せばある程度安全にもなるのですが、生のままでは食べないようにしましょう。


■③何かあったときの逃げ場を作る■

いくら現地で目立たないようにし、悪い人もとても手出ししにくいように自己管理を徹底していても、それでも危険な目に遭うことはありえます。その際、以下のような手段で対応することで被害を最小限に食い止めることができます。

強盗に遭ったら抵抗せず、財布など相手のほしいものを渡す 
 万が一強盗に遭ったときは、なんとか抵抗して逃げようとしたり、反撃に出たりするのではなく、相手のほしい財布などをすっかり渡してしまいましょう。銃が出回っている国では、強盗する人のほとんどが銃を忍ばせていることがあります。

ひったくりに遭っても犯人の後を追わない
 カバンなどがひったくりに遭ったら、取り戻すために犯人の後を追わないようにしましょう。犯人が大抵武器を持っていて、攻撃される恐れがあります。

滞在先に帰ってきたとき、異常を感じたら中に入らず警察を呼ぶ
 外出後に滞在先に戻ってきたとき、部屋の中に異常を感じたら、部屋に入らずに警察を呼ぶようにしましょう。犯人が隠れていて、あなたが入った瞬間に危害を加えられる恐れがあります。

滞在先の部屋の中にいるとき、外の異常を感じたら外に出ず受付・警備員を呼ぶ
  滞在先の部屋の中にいるときに、外に何か異常を感じたときは、外に出ず受付または警備員を呼びましょう。外に出たときに犯人と鉢合わせしてしまう危険があります。

心当たりのない郵送物は開けずに警備員に通報
 心当たりのない郵送物、不審な郵送物は開けずに警備員に通報しましょう。何か危険なものでも入っているかもしれません。 

クレジットカード、パスポート、航空券のコピーを持っておく
 クレジットカードやパスポート、航空券のコピーを印刷し、保管しておきましょう。 いざというときに必要な情報を確認できます。

緊急連絡先リストを常備
 現地の警察、消防署、ホテル、大使館の電話番号を控えておき、緊急連絡先リストを常備しておきましょう。何か起こったときにすぐ行動できます。

病院の場所を確認しておく
 何か起きてもいつでも駆け込めるように、病院の場所を把握しておきましょう。

大使館に在留届を提出しておく
現地の日本大使館に在留届を出しておきましょう。いざというときに、大使館の助けを仰ぎやすくなります。

爆発音を聞いたら避難する
 街で爆発音を聞いたら、すかさず音が聞こえた方向から逃げましょう。テロが起きているかもしれませんし、爆発した際に飛んでくる破片が頭に降ってくるかもしれません。危険からは距離を取るのが無難です。 

ホイッスルを持ち歩いて危機のときに鳴らす
 いざというときのために、いつでも鳴らせるホイッスルを持ち歩いておくと良いでしょう。なかなか海外で突然襲われたりしたとき、大声を出しても気づいてもらいにくいですが、うるさいホイッスルであればわかりやすいです。 

脅迫恐喝対策は、相手の正体を見極め、関係機関に連絡する
 脅迫や恐喝を受けた場合は、できる限り情報を集め、冷静に相手の正体を見極めて必要な関係機関に連絡しましょう。 情報不足の中無理に行動すると、相手の思うつぼということになりかねません。


■まとめ■

海外旅行や海外留学の最中、さまざまな危険が降りかかってきます。①目立たない、②危険を寄せ付けない、③何かあったときの逃げ場を作る、の3つを意識し、具体的な注意事項を守ることで、海外滞在中のリスクを劇的に減らし、貴重かつすばらしい現地生活を存分に満喫することができます。

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